旭川・生活暮らし情報お届けブログ(旧自転車通行ガイドblog版)

2021年の6月頃、旭川市でクマの目撃情報が相次ぎ、最終的には常盤公園や旭橋がある中心部付近の河川敷までクマが出没する事態となった。


この騒動以降、市内の河川敷(サイクリングロード)は通行止め状態にあり、2021年10月でも解除されていない。当初は９月頃に解除予定だったらしいが、再度クマが出没したため白紙撤回となってしまった。

→2021年10月9日から一部区間を除いて立ち入り禁止解除となりました。その記事はこちらから。

通行止めとしている河川敷(サイクリングロード)は以下のとおり。




・忠別川〜神楽岡公園(忠別川)
・緑東大橋〜ツインハープ橋(忠別川)
・近文大橋〜旭西橋(石狩川)
・旭西橋〜金星橋(石狩川)
・旭橋〜緑橋(牛朱別川)
・金星橋〜秋月橋(石狩川)
・金星橋〜花咲大橋上流(石狩川)




旭川市のホームページを見ても開通の見通し的な情報は得られなかった。一番最近の更新情報としては...

亀吉1条3丁目の河川敷にヒグマを捕獲するための箱わなを設置し、2週間稼働しましたが、周辺にヒグマが現れなかったため、箱わなを閉じました。

改めて河川敷の調査を行いますので、当面、立入制限は継続します。

御不便をお掛けしますが、制限区域に立ち入らないよう皆様の御理解と御協力をお願いいたします。

となっていて、どうやらワナを仕掛けて捕獲を狙ったようだが不発。現在はワナも閉じられている。結果的どこに潜んでいるかもわからない状態でこれでは今年中の開通は絶望的とみる。




旭川市の河川敷はほとんどのエリアで通行止め状態にあるが、この画像のように通行止めの柵をすり抜けて通行した形跡がいくつも見られる。



旭川市の河川敷は自動車やバイクが通行禁止になっていて、かつ信号機も無いため自転車や歩行者、ランニングなどでとても利用しやすい環境だ。それゆえに通行止めによる市民への支障度はかなり大きいものとみる。

市役所的には安易な通行止め解除できない点は理解できるが、利用する側からみればかなりの不満がある。なんせかれこれ４ヶ月は通行止めが続いていて、出没の情報はあってもクマの捕獲や駆除の情報はほとんどない。これでは不満が募るばかり。



ここ最近はほとんど目撃情報もないことから、禁止とされていてもクマが居なければ(目に迫った危険がなければ)利用する人が居るのも致しかないとは思う。


数年前から、市街地に出没するクマの数が急増している。北海道だと札幌市の出没情報が有名だが、近隣の街だと砂川市でクマが出没した際に、駆除したハンターが”猟銃免許取り消し＆その後裁判沙汰になった問題も有名となった。



そして2021年、旭川市ではそれ以前は郊外でチラホラとクマの出没があったが、ついに旭橋あたりにも出没。看過できない問題となった。

これの原因を調べてみたが、どうやら国のクマ保護政策にあるようだ。かつては「春グマ駆除制度」によりハンターが春先にクマを駆除し、その数は均衡が保たれていた。それが1990年代に入って世界的な自然保護への意識の高まりを背景に北海道では動物を保護する政策に転換。積極的な駆除がなくなり徐々に増加に転じていったそうだ。

その数もヒグマは、積極駆除が行われていた90年代で2000〜3000頭に対し、保護政策に転換した後の2014年には約1万頭。2021年にはさらに増加していると思われ、ヒグマの絶対数はかなり増えいている点に注目。

そしてクマの中でも強いオスのクマは山奥に居て、弱いメスのクマが山の外側、住宅地近くに住むようになり、餌を求めて市街地に降りてくるという構図。絶対数が増えているのだから、市街地に降りてくるクマの年々増加する一方で、なんらかの対策をしていかないと来年以降さらなる被害を生むことは明白である


余談だが、警察官が携帯している３８口径の５連発のリボルバー。人に対しては殺傷能力があるが、クマに対しては至近距離で頭部を狙わない限り効果が薄い。クマはものすごい筋肉で全身を覆われており、遠くから撃った場合、威力のない警察官のリボルバーでは豆鉄砲ぐらいにしかならない。

そのため駆除するには遠くから安全に有効打を狙えるハンターのライフルが不可欠。ショットガンでも散弾しない「スラッグ弾」なら可能らしいが、有効射程が50m以下と短く、かなり接近しないと使えないためライフルが好まれる。

ただしライフルは貫通能力が高く、市街地で使うと住宅や人に被害が出るため安易に使用できない。よってハンターがライフルを使う場合は人の居ない郊外や草木があるところに追いやって発泡となるようだ。なので警察を呼んだら警官がクマを退治してくれるというのは大間違い。ハンターと連携して行動するものの、倒せるのはハンターのみだ。