2015年11月04日
歩行者と自転車を重大事故から守る「ゾーン30」
ここ最近、自転車活用推進研究会の動画を見ているのだがこの中で「ゾーン30」というものがあった。
ゾーン30とは(札幌方面豊平警察署によれば)
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地域の皆さんが、より安全に走行できるようにするため、地域全体の自動車の最高速度を30km/hに規制します。
この規制を設定する区域内については、看板や路面の標示により皆さんにお知らせするとともに、道路自体を、自動車がスピードを出しづらい構造にします。
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というものである。なぜ時速30kmなのかだが、自動車が万が一事故を起こしても時速30kmであれば致命傷に至る確立が10%なのに対し、40kmでは40%、50kmでは80%以上と時速30kmをポイントに飛躍的上昇するためである。
そしてこのゾーン30、自転車利用が進むヨーロッパでは1990年代から導入が進んでいる。自動車事故抑止のため特に街中の住宅街など生活道路が多い地域をゾーン30に指定し、その区域内を走るすべての車両の速度を30kmに制限している。自動車の制限速度が最大でも30kmになることにより自転車との速度差が減り、自転車に対応する時間に余裕が生まれたり、自転車側からも猛スピードでなくゆっくりと追い越される、または無理な追い越しが無くなるためより安心というわけだ。特に日本と比較するとゾーン30を導入した欧州各国とは自転車事故に差があり、この住宅街におけるゾーン30も大いに関係しているとされている。
日本でも平成23年から徐々にゾーン30が全国的に導入されつつある。管理人の旭川市でも平成25年に一部地域で初めて導入され、26年、27年と徐々にゾーン30エリアが小学校、中学校のある地域を中心に増加している。
住宅街の生活道路は危険が潜んでいる一方で大きな道路の抜け道的要因からスピードを出すドライバーがいたり、あるいは朝の通勤で急いでスピード違反をしたり、きちんと一時停止線で止まらなかったりと、危険な場所で危険な行為を行うドライバーが結構多い。ゾーン30は歩行者と自転車を守るための交通規制であり、自動車ありきの考え方から歩行者や自転車優先の考え方に社会が変わってくれば今度も増えてくるだろう。そうなるとドライバーは不便を強いられることになるのだが、ゾーン30はその交通シフトも含めた交通規制で自動車の利用を抑制し、街中全体の自動車の数を減らして結果的に交通をスムーズにする面もある。自転車レーンの整備と共にゾーン30も整備されることで、より自転車の安全利用が促進されるであろう。
ゾーン30とは(札幌方面豊平警察署によれば)
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地域の皆さんが、より安全に走行できるようにするため、地域全体の自動車の最高速度を30km/hに規制します。
この規制を設定する区域内については、看板や路面の標示により皆さんにお知らせするとともに、道路自体を、自動車がスピードを出しづらい構造にします。
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というものである。なぜ時速30kmなのかだが、自動車が万が一事故を起こしても時速30kmであれば致命傷に至る確立が10%なのに対し、40kmでは40%、50kmでは80%以上と時速30kmをポイントに飛躍的上昇するためである。
そしてこのゾーン30、自転車利用が進むヨーロッパでは1990年代から導入が進んでいる。自動車事故抑止のため特に街中の住宅街など生活道路が多い地域をゾーン30に指定し、その区域内を走るすべての車両の速度を30kmに制限している。自動車の制限速度が最大でも30kmになることにより自転車との速度差が減り、自転車に対応する時間に余裕が生まれたり、自転車側からも猛スピードでなくゆっくりと追い越される、または無理な追い越しが無くなるためより安心というわけだ。特に日本と比較するとゾーン30を導入した欧州各国とは自転車事故に差があり、この住宅街におけるゾーン30も大いに関係しているとされている。
日本でも平成23年から徐々にゾーン30が全国的に導入されつつある。管理人の旭川市でも平成25年に一部地域で初めて導入され、26年、27年と徐々にゾーン30エリアが小学校、中学校のある地域を中心に増加している。
住宅街の生活道路は危険が潜んでいる一方で大きな道路の抜け道的要因からスピードを出すドライバーがいたり、あるいは朝の通勤で急いでスピード違反をしたり、きちんと一時停止線で止まらなかったりと、危険な場所で危険な行為を行うドライバーが結構多い。ゾーン30は歩行者と自転車を守るための交通規制であり、自動車ありきの考え方から歩行者や自転車優先の考え方に社会が変わってくれば今度も増えてくるだろう。そうなるとドライバーは不便を強いられることになるのだが、ゾーン30はその交通シフトも含めた交通規制で自動車の利用を抑制し、街中全体の自動車の数を減らして結果的に交通をスムーズにする面もある。自転車レーンの整備と共にゾーン30も整備されることで、より自転車の安全利用が促進されるであろう。
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