個人的にはワゴンタイプの軽自動車は、スタイリングがいかにもって感じであまり好きではないのだが、その技術が素晴らしかったので記事にしようと思う。
軽自動車というのはサイズ(全高・全幅・全長)や排気量に制限があり、普通車以上に燃費やパワー、トルクを得ようとすると難しいと思う。
ライバルのダイハツに関してはミライースのように撤退したトルク型エンジンの開発と軽量化によって低燃費を実現した。そのエンジンは売れ筋のムーブにも搭載され、ライバルのワゴンRは窮地にあったはずだ。
今回、スズキが目をつけたのは自動車の発電機であるオルタネーター。普段はエンジンから少しパワーを貰って発電するため、オルタネーターが作動中は燃費が悪くなる。そこでスズキは回生ブレーキなどで発電したエネルギーをリチウムイオン電池で貯めておき、それを車内の電源に使う技術を新採用した。これにより、オルタネーターで発電する分の燃料消費を抑えられるわけだ。
この他、徹底したボディの軽量化(前モデルより70kg軽量)、アイドリングストップ、CVTやエンジンの高効率化等で燃費はJOC8で28.8kmを達成している。この技術をアルトに積めば、リッター30L超も可能だそうだ。
日本独自である軽規格。サイズや排気量の規定がある反面、その中で熾烈な競争を行うことによって、普通車以上の技術が生まれているかもしれない。一昔前から既に「我慢グルマ」では無くなったが、今後はもっとその傾向が強くなるだろう。さらなる技術向上に期待したい。
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