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2018年06月01日
なぜ「専門家」は間違えるか=判断ミスに対する私の反省
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学校法人「森友学園」への国有地売却問題で公文書の改竄を行った佐川宣寿前国税庁長官が不起訴処分となったことを受け、安倍晋三首相は麻生太郎財務相の続投させる意向を表明しました。福田淳一前財務事務次官のセクハラ発言と併せて深刻な財務省の組織的問題だと私は受け止めていました。一連の対応で失言を繰り返す麻生氏の辞任はほぼ確実だとも思っていました。そうなれば、安倍内閣に相当な打撃になると考えていました。
また、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、愛媛県の文書に加計孝太郎理事長が安倍首相と面会し、「新しい獣医大学の考えはいいね」と発言したという内容が記載されていた件についても、安倍首相にとって大きな打撃になると予想しました。しかし、加計学園が愛媛県に「架空の情報」を伝えていたと説明したことで、この文書の内容が事実と異なるということで決着しました。
いずれの問題も私は読みを誤りました。もちろんこれからまた別の問題や新たな事実が出てくるかもしれませんが、いったん今の時点で読者の皆様に自分の不勉強、甘い分析に対して反省していることを報告します。
私は最近、北朝鮮情勢について「識者」と呼ばれる専門家や元当局者の予想が外れていることについて書いてきました。私は自分のミスを反省する中で、共通することがあると気付きました。
財務省や加計学園の問題に関しては、朝日新聞や毎日新聞も私と同様の判断だったと思います。また、田原総一朗氏もこれらの問題で、麻生氏の辞任は避けられず、安倍内閣は窮地に追い込まれると考えていたようです。田原氏の問題意識は基本的に私と同じです。田原氏は5月25日のブロゴスで「当然、内閣支持率は落ちるだろう、と僕は考えていた。ところが違った」「なぜ国民は、安倍内閣を支持するのか。僕の長いジャーナリスト人生でも、これだけ問題山積みの内閣が、支持率を下げるどころか、上げるなんてことは初めてだ」と書いています。
長年日本の政治を見ていれば、「常識」というものが培われます。その「常識」を基にして現状を分析し将来を予想するわけです。「常識」に照らせば、政府高官が公文書の改竄を指示したことが明らかになれば「内閣が吹っ飛ぶ」ことになります。事務次官が女性記者にセクハラ発言をしたことが判明した後、それをかばえば、「大臣の首が飛ぶ」はずです。
しかし、現在の安倍内閣を取り巻く状況を分析する上では、その「常識」は意味をなさないのです。そのことを私も田原氏も想定していませんでした。
現状を分析する上で、まず忘れてはいけないことがあります。それは旧民主党政権の反動がいまだに続いているということです。有権者の多くは特に鳩山、菅両内閣の無策、混乱、無責任ぶりを覚えています。道義的に多少の問題を抱えていても、政策の実行に取り組む政権を支持しようとしています。この点、「やってる感」の演出がうまい安倍首相は有権者の心をつかむことに長けています。
また、歴史上類例のない型破りの政治家であるトランプ米大統領の登場により、外交の重要性が増しています。北朝鮮情勢が急展開する中、トランプ氏と直接話ができる安倍首相に対する期待は他の有力政治家と比べると高いと言わざるを得ません。安倍首相は中国との関係改善を実現しており、外交では実績が出てきています。一方、マスコミ報道を基にして醜聞で政官批判をするしかない旧民主党系の野党に対しては全く支持が広がっていません。
北朝鮮問題でも、「専門家」は過去の例に基づく「常識」を持ち出して分析するのですが、現状と過去の例がぴたりと当てはまることなどなかなかありません。トランプ氏は過去の前例に全くこだわる人物ではありませんから、米国の出方すら予想することが困難になっており、専門家の「常識」は今は役に立たなくなっています。
このブログをお読みになっている皆様には、新聞などに書いている「事実」と「分析」をしっかり区別して、将来をご自分で見通すように改めてお願い申し上げます。前からこのブログで書いていますが、日本の新聞は「事実」については嘘は書いていません(ケアレスミスで間違えることはありますが、意図的に事実をねじ曲げることは極めてまれです)。しかし、「分析」に関しては、新聞社や記者の思い込みや当てずっぽうの推測、噂話の類いが書かれていることが多いのです。
私は正直を信条にしてきました。今後とも「事実」と「分析」を明確に区別して、読者の皆様にお役に立てるように努めたいと思っています。
引き続き質問をお待ちしています。
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また、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、愛媛県の文書に加計孝太郎理事長が安倍首相と面会し、「新しい獣医大学の考えはいいね」と発言したという内容が記載されていた件についても、安倍首相にとって大きな打撃になると予想しました。しかし、加計学園が愛媛県に「架空の情報」を伝えていたと説明したことで、この文書の内容が事実と異なるということで決着しました。
いずれの問題も私は読みを誤りました。もちろんこれからまた別の問題や新たな事実が出てくるかもしれませんが、いったん今の時点で読者の皆様に自分の不勉強、甘い分析に対して反省していることを報告します。
私は最近、北朝鮮情勢について「識者」と呼ばれる専門家や元当局者の予想が外れていることについて書いてきました。私は自分のミスを反省する中で、共通することがあると気付きました。
財務省や加計学園の問題に関しては、朝日新聞や毎日新聞も私と同様の判断だったと思います。また、田原総一朗氏もこれらの問題で、麻生氏の辞任は避けられず、安倍内閣は窮地に追い込まれると考えていたようです。田原氏の問題意識は基本的に私と同じです。田原氏は5月25日のブロゴスで「当然、内閣支持率は落ちるだろう、と僕は考えていた。ところが違った」「なぜ国民は、安倍内閣を支持するのか。僕の長いジャーナリスト人生でも、これだけ問題山積みの内閣が、支持率を下げるどころか、上げるなんてことは初めてだ」と書いています。
長年日本の政治を見ていれば、「常識」というものが培われます。その「常識」を基にして現状を分析し将来を予想するわけです。「常識」に照らせば、政府高官が公文書の改竄を指示したことが明らかになれば「内閣が吹っ飛ぶ」ことになります。事務次官が女性記者にセクハラ発言をしたことが判明した後、それをかばえば、「大臣の首が飛ぶ」はずです。
しかし、現在の安倍内閣を取り巻く状況を分析する上では、その「常識」は意味をなさないのです。そのことを私も田原氏も想定していませんでした。
現状を分析する上で、まず忘れてはいけないことがあります。それは旧民主党政権の反動がいまだに続いているということです。有権者の多くは特に鳩山、菅両内閣の無策、混乱、無責任ぶりを覚えています。道義的に多少の問題を抱えていても、政策の実行に取り組む政権を支持しようとしています。この点、「やってる感」の演出がうまい安倍首相は有権者の心をつかむことに長けています。
また、歴史上類例のない型破りの政治家であるトランプ米大統領の登場により、外交の重要性が増しています。北朝鮮情勢が急展開する中、トランプ氏と直接話ができる安倍首相に対する期待は他の有力政治家と比べると高いと言わざるを得ません。安倍首相は中国との関係改善を実現しており、外交では実績が出てきています。一方、マスコミ報道を基にして醜聞で政官批判をするしかない旧民主党系の野党に対しては全く支持が広がっていません。
北朝鮮問題でも、「専門家」は過去の例に基づく「常識」を持ち出して分析するのですが、現状と過去の例がぴたりと当てはまることなどなかなかありません。トランプ氏は過去の前例に全くこだわる人物ではありませんから、米国の出方すら予想することが困難になっており、専門家の「常識」は今は役に立たなくなっています。
このブログをお読みになっている皆様には、新聞などに書いている「事実」と「分析」をしっかり区別して、将来をご自分で見通すように改めてお願い申し上げます。前からこのブログで書いていますが、日本の新聞は「事実」については嘘は書いていません(ケアレスミスで間違えることはありますが、意図的に事実をねじ曲げることは極めてまれです)。しかし、「分析」に関しては、新聞社や記者の思い込みや当てずっぽうの推測、噂話の類いが書かれていることが多いのです。
私は正直を信条にしてきました。今後とも「事実」と「分析」を明確に区別して、読者の皆様にお役に立てるように努めたいと思っています。
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