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2018年02月02日

見出しとは本質を伝えるもの 新聞記事の書き方2

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 本日も、昨日に続いて新聞記事の書き方についてお話しします。
 長くなりますが、就活用の自己アピールの仕方も併せて考えますので、休憩しながらでも良いので最後までお読みください。

 前回は新聞記事の書き方の第1回として、見出しの重要性について説明しました。
 今日は、記事の中のどの部分を見出しに取るかに関してお伝えします。

 見出しとは、その記事の本質的な部分を抜き出して、読者に一目瞭然で中身を伝えるものです。

 新聞記事にはどのようなことが書かれているのでしょうか。
 もちろん新聞記事にはニュースが書かれています。

 では、新聞が扱うニュースとは何でしょうか。
 基本的には、「前日に起きたこと」と「前日の段階で起きるだろうと予想されていること」が書かれています。
 そして、「起きたこと」「起きそうなこと」の中で最も重視されるのは「新しいこと」、つまり「史上初」です。

 「前日に起きたこと」とは、社会面なら事件や事故、総合面なら政府や企業の発表事項ということになります。
 また、人物が中心となる原稿では、「珍しい言葉遣い」が注目されるでしょう。

 事件や事故を扱う記事で、どのようなことが見出しにふさわしいでしょうか。
 事件や事故に関する記事で皆さんが知りたいことは何でしょうか。
 どれだけ深刻なことが起きたのかということではないでしょうか。
 そして、それは誰によって引き起こされたのか何が原因だったのかではないでしょうか。
 同じことを繰り返さないようにするために、「なぜ起きたのか」は重要です。

 つまり、死傷者数、原因、容疑者が社会面用記事の見出しの基本ということになります。
 もちろん大きな事件や事故の場合は、1回だけでなく、何日も続いて記事が掲載されることになりますから、これだけに限りません。
 例えば、被害者やその家族らの「悲痛な言葉」も見出しになります。

 また、痛ましい事件や事故とは全く逆に好ましい出来事であれば、「喜びの言葉」が当然見出しになります。

 今日の新聞を見ると、朝日新聞の一面トップ記事は「11人死亡、防火体制捜査へ 業過致死容疑、視野 札幌の共同住宅」です。
 築年数約50年の共同住宅が全焼し11人が死亡したわけですが、スプリンクラーが設置されておらず、火の勢いを止めることができなかったようです。
 朝日は昨日の夕刊一面トップ記事も「共同住宅全焼、11人死亡 生活困窮者ら入居、民間が支援 深夜の札幌」でした。夕刊と朝刊の違いは、北海道警が業務上過失致死容疑などで管理責任者を追及する方針だということぐらいで、基本的な内容は大差がありません。
 昔は「初報」と「続報」はもっと異なる書き方をしようとしていましたが、最近は今回の記事のように大きなニュースの場合は、「初報」を読んでいない読者に配慮して、初めて事件や事故を知る人にとっても分かりやすい書き方をするようになっています。

 いずれにせよ、この記事の見出しは、私が冒頭で説明した通りですね。
 死傷者の数と容疑者、事故の原因が見出しになっています。

 もう一つ、本日の朝日一面記事を取り上げましょう。
 こちらは喜ばしい出来事。
 「『藤井五段』中学生初 将棋」です。

 非常に簡潔で分かりやすいですね。
 将棋の藤井聡太四段が中学生棋士として初めて五段に昇格したことを伝えた記事です。本文では「史上初の快挙」となっています。
 これも見出しのお手本のような例です。
 昔は「漢字ばかりの見出しは墓標みたいで良くない」と言われていました。しかし、最近は新聞の文字が大きくなり、一行当たりの文字数が減ったせいで、「ひらがななし」が容認されるようになってきています。

 今見た二つの例は一面に載っていますが、本来は社会面用の記事ですね。
 では、総合面、つまり政治や経済の記事ではどうでしょうか。
 これらの記事は国民生活に影響を与える事柄を伝えます。
 だから、重要なのは、政府や企業が「何を決めたのか」「何を発表したのか」ということになります。
 あるいは、前日までの政治家の発言や取材に基づいて、「こういうことが起きそうだ」「こういうことが分かった」という記事も政治部や経済部の記者はよく書きます。

 昨日取り上げた富士フイルムによる米ゼロックス社の買収は「発表した」の典型です。
 昨日の日本経済新聞朝刊一面トップ記事「米ゼロックスを買収」が分かりやすいのは、読者が求めている情報を素直に見出しにしているからです。
 朝日も本文は「買収すると発表した」と書いていたのですから、日経と同じような見出しにすれば良かったのに、「買収」の次の段階である「経営統合」の方を見出しにしていました。だから、あいまいになったわけです。

 本日の新聞では、産経新聞2面「キッズウイーク11市検討 取り組み状況 政府調査へ」が典型例です。
 書き出しは、「政府は1日、小中学校の長期休みの一部を別の時期に分散する大型連休『キッズウイーク』に関し、全国で少なくとも11市が導入を検討していることを明らかにした」となっています。
 11市の個別の検討状況や「キッズウイーク」に関する説明も記事の中で書かれていますが、それらの事柄は必ずしもニュースではなく、あくまで「11市検討」が初めて判明した事実だということです。

 いかがでしょうか。
 ご自分で、他の記事についても見出しと記事の中身をよく分析してみてください。
 小さな記事であっても見出しに工夫がこらされていることがよく分かると思います。
 私が今回説明したのは、あくまで基本的なルールなので、「応用編」のような例はたくさんあります。機会があれば、また説明します。

 記事の読み方としても、皆さんに見出しについて知っていただきたかったのですが、さらに就活生の方には次の点を考えていただきたいと思います。

 皆さんは自分自身に対してどのような見出しを付けますか?

 ここまで説明したように、見出しとは記事の本質を簡潔に誰にでも分かるように付けるものです。
 皆さんの本質が分かるように、一言で言い表すにはどのような表現が良いのか一度考えてみてください。

 一人の人間のことを一言で言い表すことなんてできるわけがないというのはよく分かっています。
 でも、就職活動で企業側は皆さんのことをできるだけ短時間で把握したいのです。

 自分に見出しを付ける作業をすると、自分自身のことが見えてくるはずです。
 自分自身のことを分かっていないと、他人に自分について説明することなんてできません。

 手順は先ほど新聞記事の分析をしたのと同じように考えてください。
 社会面の記事は事件や事故を扱うので、死傷者数と原因が重要でした。
 政治や経済では、国民生活に与える政策で何が決まったのかがポイントでした。

 では、あなたらしい個性とは何でしょうか。
 それを言い表すポイントはどこにあるでしょうか。

 きょう説明した見出しの付け方を思い出してください。
 あなたにとって「きのう起きたこと」「史上初の出来事」「珍しい発言」は何でしたか?

 あなた自身を表現する上で、一番大事で適切な言葉となる見出し。
 それは、新聞記事と同じだと思います。
 あなたにとって「初めての経験」、忘れられない「出来事」、心に残っている「言葉」です。

 新聞記事の見出しを付けるように、あなた自身の見出しを考えてください。

 まだ、「記事の書き方」は続きますが、今日はここまでにします。

 引き続き質問をお待ちしています。
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