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2018年01月24日

平昌行き決定、安倍首相は「リスク」を取ったのか

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 どうやら私の推測が正しかったようです。安倍晋三首相は平昌冬季五輪に出席する考えを表明しました。本日の産経新聞の一面トップ記事に「首相、平昌開会式に出席 日韓合意新方針 文氏に『拒否伝える』」と出ています。http://www.sankei.com/politics/news/180124/plt1801240003-n1.html

 私がどうして安倍首相が平昌に行くと考えていたかということについては、「安倍さん、実は平昌行きの準備中?」の記事をご覧ください。安倍首相は東京五輪への思い入れが強いはずですし、「日本として大人の対応をするべきだ。韓国と同レベルの子供の対応はしたくない」という判断もあったのでしょう。

 産経の記事を読むと、「安倍晋三首相は23日、首相官邸で産経新聞のインタビューに応じ、韓国で2月9日に行われる平昌五輪の開会式出席のため訪韓する考えを明らかにした」となっています。産経新聞は「安倍首相、平昌五輪の開会式欠席へ」という記事を最初に書きました。1月11日のこの記事の情報源は、「複数の政府関係者」となっています。

 安倍首相の周辺や支持勢力は、韓国の慰安婦合意をめぐる対応に強い不満を持ち、「何らかの報復措置を取るべきだ」という強硬論に傾いていました。しかし、安倍首相はそういう単純な発想にとらわれたせいで支持率を下げ政権を失う経験をしています。私の見立てでは、意図的に産経に「欠席へ」という情報をいったん流し、いったん支持勢力に「よし、総理はいい判断をしている」と思わせることが目的だったと思います。ただし、この段階ですでに出席を見送る理由は「国会日程」ということにしていました。

 そして、状況を少し見た上で、自民党の二階俊博幹事長が16日の記者会見で、安倍首相が平昌に行くために国会日程を調整する考えを表明します。さらに二階氏は公明党の井上義久幹事長と17日にこの方針を確認しました。また、自民党の竹下亘総務会長も首相の平昌行きを支持する考えを明らかにするなど、感情的な出席見送り論を抑えようとする流れがはっきりしました。

 加えて、ペンス米副大統領が出席することになったことも大きな要因でしょう。北朝鮮情勢について副大統領と意見交換する必要性も出てきました。

 このようにして、「国会日程のせいで行けない」という口実が封じられたふりをすることができるようになったわけです。これは、安倍首相を支持する人たちに向けた言い訳だけではありません。韓国に対しても、「本当は来たくないけれど、来てやったんだ」というメッセージを送ることもできます。ただし、国家間の合意を何度も反故にしてきた国ですから、相手には伝わらないと思いますが。

 さて、最後の仕上げが本日のインタビューです。過去、現職首相の単独インタビューは事実上禁止されていました。内閣記者会(首相官邸記者クラブ、永田クラブとも言います)が単独インタビューをしないように申し合わせていたからです。
 これは「抜け駆けは許さない」ということでしたから、「記者クラブの弊害」の例として取り上げられることがあります。ただ、こうした申し合わせには理由がありました。最大の権力者である首相が自分に都合の良いメディアを選別し、自分が好きな時だけ取材に応じるようになるという懸念があったからです。このため、首相に対しては、幹事社が持ち回り(首相の選挙区の地元メディアも含む)で取材し、他のメディアは記者クラブでその取材状況を聞くなどして共有していました。だから、同じ内容の記事が同じ日に出ていたわけです。

 過去の首相も「単独インタビューに応じたい」としばしば言っていましたが、記者会はなかなか応じませんでした。「権力者の都合」が見え見えだったからです。
 安倍首相は5年前に再登板して以来、慣例を覆し、全国紙やテレビだけでなく、さまざまなメディアの取材に応じています。「1社だけをひいきにするのではなく、まんべんなく取材に応じる」という大義名分を立てているわけです。
 でも、実際は今回の例のように、「ここぞ」というタイミングで「自分に都合の良いメディア」の選別が行われていることは明らかでしょう。産経は安倍首相の支持勢力が購読層ですし、今回の記事の署名欄には田北真樹子さんと阿比留瑠比さんの名前が出ています。阿比留さんは言わずと知れた「安倍側近記者」の代表格です。下の画像で添付したような本を出しています。なかなかここまで最高権力者を持ち上げる本は書けません。

 田北さんは、紙面に出ている署名記事を見るだけで判断すれば海外特派員経験のあるベテラン記者です。時には辛辣な記事を書いていますが、基本的には「産経路線」から外れることはありません。安倍首相は、支持者を説得するために自分にとって追い風となる記事を書いてくれることは間違いないという判断をしたのでしょう
 実際、阿比留さんの記事は「リスクを取ったぎりぎりの決断」「批判を覚悟して為すべき事を為そうとする『政権を担う者の責任』(安倍首相)だった」という、アンチ安倍が読めば、「歯の浮くような表現」と批判しそうな文言を多く使っています。阿比留さんの記事はたいていそうですが。
http://www.sankei.com/politics/news/180124/plt1801240004-n1.html

 産経以外の現場の記者はしらけた反応をするかもしれませんが、後追いしないわけにはいきません。首相の五輪出席は大きなニュースです。
 結局、世論の流れは安倍首相にとって都合の良い方向に動くでしょう。安倍さんにとっては「リスクを取った」というよりも、現時点では「当初の思惑通りうまくいった」ということでしょう。
 このように、安倍首相はしたたかに行動しています。支持率がなかなか下がらず、下がっても回復するのは、こういう手練手管にあるのでしょう。第1次安倍政権や民主党政権と違うのはこういう辺りにあると思います。

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新聞記者をしておりましたがリタイアし、空いた時間をマスコミ志望の方に役立つ情報発信をしたいと思い、ブログを開設しました。新聞記事には独特の表現を使って、政治の見通しや国際政治の展望を書いていることが多くあります。そのような内容をお伝えしたいと思っています。感想や質問があれば、遠慮なく書き込んでください。
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