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2017年12月04日
「疑う」ことの重要さ
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「マスコミ入社最短法」を説明するに当たり、別のことから書き始めようと思っていましたが、ある就活サイトを見ていて、記者を志望する学生さんにとって最も必要なことに思い当たりました。
それは、「疑う」ということです。
この世の中には情報がたくさんあります。
新聞、ラジオ、テレビ、インターネットと媒体が発達し、情報の量と伝達速度は２０年前は想像もできなかったほどになっています。
外国語ができる人は、さらに言語の数の分、受け取れる情報の量が多いと思います。
その一方で、誤報や虚報が多く存在するのも事実です。
これは米大手メディアを批判するために、トランプ大統領が言っているような政治的なレトリックではありません。
就活関連のサイトにも「嘘」と言っていい情報が掲載されています。
具体的な名称は控えますが、「マスコミ業界でも知識量を必要とするのが新聞業界」と指摘する情報サイトが１２月４日現在、存在します。
このサイトは、新聞業界志望の人に向かって「法学部か経済学部、もしくは政治学部を選びましょう」と呼び掛け、「幅広い世の中の動きや、法務や経済からの専門知識が求められます」と解説しています。
上の内容を読んで、「新聞記者になるために法学部にしておけば良かった」と思うようなら、あなたは記者には向いてません。
上の内容に疑問を抱いたり、「俺は理系だからこそ、記者になる」と思ったりする人は、非常に有望だと思います。
新聞記者に「知識量」が求められることを否定しませんが、入社前の段階で一線の政治部や経済部の記者と同じような水準の知識を身につけることは不可能です。
また、新聞業界に向いている大学の学部など存在しないと思います。確かに私自身も法学部卒ですが、同僚や他社に文学部卒の優秀な記者は多数いました。
尊敬していた先輩の一人は医学部ですし、工学部出身の記者は取材先にすぐに覚えてもらえることができました。理系の記者は質問の仕方や発想も多くの記者と違うなと一目置かれていたものです。
もちろん、理系の学生さんは科学記者としての素養に恵まれていると言えるでしょう。
このサイトが致命的に間違っているのは「政治学部」を推奨していることです。
私は「政治学部」というものが日本の大学に存在すると聞いたことがありません。
ひょっとすると単純な入力ミスかもしれません。しかし、「大学で政治学を専攻しましょう」という趣旨であるとしても、現場を知らない人が書いた空っぽの文章です。
政治学専攻の学生が、現実の政治を学んでいるわけではありません。
政治学を専攻した人が記者に向いているなど、かなりおかしな話です。
こんな文章を真に受けて、就職活動してはいけません。
このサイトの文章はほかにもおかしなことがたくさん書かれているので、今後、取り上げようと思います。
最後に大事なことの確認です。
思い出してください。
私自身も間違ったことを書いているかもしれません。
嘘を言っているかもしれません。
私が書く内容も含めて、すべて疑ってください。（続く）
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「マスコミ入社最短法」を説明するに当たり、別のことから書き始めようと思っていましたが、ある就活サイトを見ていて、記者を志望する学生さんにとって最も必要なことに思い当たりました。
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この世の中には情報がたくさんあります。
新聞、ラジオ、テレビ、インターネットと媒体が発達し、情報の量と伝達速度は２０年前は想像もできなかったほどになっています。
外国語ができる人は、さらに言語の数の分、受け取れる情報の量が多いと思います。
その一方で、誤報や虚報が多く存在するのも事実です。
これは米大手メディアを批判するために、トランプ大統領が言っているような政治的なレトリックではありません。
就活関連のサイトにも「嘘」と言っていい情報が掲載されています。
具体的な名称は控えますが、「マスコミ業界でも知識量を必要とするのが新聞業界」と指摘する情報サイトが１２月４日現在、存在します。
このサイトは、新聞業界志望の人に向かって「法学部か経済学部、もしくは政治学部を選びましょう」と呼び掛け、「幅広い世の中の動きや、法務や経済からの専門知識が求められます」と解説しています。
上の内容を読んで、「新聞記者になるために法学部にしておけば良かった」と思うようなら、あなたは記者には向いてません。
上の内容に疑問を抱いたり、「俺は理系だからこそ、記者になる」と思ったりする人は、非常に有望だと思います。
新聞記者に「知識量」が求められることを否定しませんが、入社前の段階で一線の政治部や経済部の記者と同じような水準の知識を身につけることは不可能です。
また、新聞業界に向いている大学の学部など存在しないと思います。確かに私自身も法学部卒ですが、同僚や他社に文学部卒の優秀な記者は多数いました。
尊敬していた先輩の一人は医学部ですし、工学部出身の記者は取材先にすぐに覚えてもらえることができました。理系の記者は質問の仕方や発想も多くの記者と違うなと一目置かれていたものです。
もちろん、理系の学生さんは科学記者としての素養に恵まれていると言えるでしょう。
このサイトが致命的に間違っているのは「政治学部」を推奨していることです。
私は「政治学部」というものが日本の大学に存在すると聞いたことがありません。
ひょっとすると単純な入力ミスかもしれません。しかし、「大学で政治学を専攻しましょう」という趣旨であるとしても、現場を知らない人が書いた空っぽの文章です。
政治学専攻の学生が、現実の政治を学んでいるわけではありません。
政治学を専攻した人が記者に向いているなど、かなりおかしな話です。
こんな文章を真に受けて、就職活動してはいけません。
このサイトの文章はほかにもおかしなことがたくさん書かれているので、今後、取り上げようと思います。
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嘘を言っているかもしれません。
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自己紹介
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私はさがみむねおと申します。
元全国紙記者です。２０年以上現場におりました。勤務していた会社で入社試験を作成したこともあります。
一線を退いて、少し余裕のある時間ができ、さまざまなことを考えているうちに、若い人たちのお手伝いをしたいなと思うようになりました。
凡庸な記者でしたが、これから人生を歩む人のために自分の経験を参考にしてもらえることはできるだろうと考えました。
今後、下にあるようなテーマを取り上げようと思います。
ブログですので、日本や世界、私の身の回りで日々起きることも話題にするだろうと思います。
また、ご意見、ご感想があればお気軽にお伝えください。ご質問には誠意を持ってお答えしたいと考えています。
それでは、これから下のような項目について書いていきたいと考えています。毎日更新を心がけますが、さぼってしまったすみません。
一、マスコミ業界に向く人、向かない人＝どんな人が働いているのか＝
一、新聞社の仕事＝知っているようで知らない業種＝
一、給与水準は？＝大きい業界内格差＝
一、記者の生活リズム
一、特派員はエリートか
一、試験対策をどうすればいいのか
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凡庸な記者でしたが、これから人生を歩む人のために自分の経験を参考にしてもらえることはできるだろうと考えました。
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はじめまして
２０１７年１２月３日
相模宗男と申します。
これから私の経験を踏まえて、マスコミ志望の学生さんたちに参考になる情報を発信していきたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。
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