2021年01月18日

緊急事態宣言

再度の緊急事態宣言が発出された。
自治体はさまざまな制約を行う。

今回は、休校こそ免れたが、多くの経済活動がますます沈滞し、この先の大不況をうかがわせる。

宣言が出て困るのが、市が管理している外部グランドが使用禁止になってしまうことだ。
前回、使えるグランドがなくなって困ったしまった。
当時は、どこも休校で、市も「休校なので、使うはずがない」と思っていたらしく、休校にしなかった私の学校も、結局使用できなくなってしまった。

ただ、今回は違った。
世の中が休校でないので、「引き続きグランドを使って良い」というお達しだ。
ただし、土日はだめなのだそうだ。
理由は、自治体内の学校の土日が部活停止だからだそうだ。

今の時期、放課後グランドに行ってもすぐに暗くなってしまうし、この冬の寒さで、ボールを使っての練習どころではないのだが、「使って良い」というお墨付きが出たのは、何となくほっとする。

「本校では部活は続けてください。陽に当たったり、運動することは、免疫力をアップしますから…。」

高体連や中体連から通知が来たのち、教頭が念押しで皆に伝える。

確かに引きこもっている方が、免疫機能を低下させるだろう。
そう考えると、三密は、人間の免疫力を下げるようにも思える。

人間は人と人との温もりの中で、心の平静を保ち、穏やかな状態になるからだ。

人と人との距離を取り、接触をなくせば、確かに感染リスクは減らせるのだろうが、これを徹底すれば社会生活は崩壊する。あらゆるビジネスが危機に晒される。ましてや、守らない人を摘発したり、罪に問うたりすることは、かつての魔女狩りのようなものになり、全体主義への流れになる。

そろそろマスコミ報道信仰を覆さなければ…。

昨今、誤った情報が氾濫しているように見える。

2021年01月17日

共通テスト二日目

共通テスト二日目ではあるが、今日は中学入試の当日でもある。
高3が、自分たちの進路をかけて全力を尽くしている中、学校としては新年度の中学一年生を確保すべく、力を注いでいるのである。

私はデーター係なので、昨日に引き続き審議資料作りに励んだ。併せて、合格通知や、不合格通知なども準備しておく。明日が採点日なので、採点結果が出て、入力した瞬間に、資料ができあがる必要がある。

大方の資料作りは昨日のうちに終えていたので、今日のは紫陽花の選定をした。
昨日、事務長に許可を得たものだ。
「そんなの、園芸委員会の仕事だろ…」、なんて言っていた。
以前は、用務員がやっていたのだが、用務員がいなくなった後は放っておかれた。
毎年、梅雨の頃、美しく咲く額紫陽花である。

寒い中、小一時間かけて行い、たまたま見つけた中学生に、枝を山に捨ててもらった。

そんな折、共通テスト二日目に向かう高3生が出発する。

高3のY君が、私の姿を見つけて近づいてきた。
「行ってきます…」
私は、「うん」とだけ言った。

中1の頃からの親しい仲だ。
だから、多くを語らずとも、お互いすべてを分かっているような、そんな短い会話だった。

バスを見送りながら、私はまた泣いた。

「なんだろう、この感情は…。」
と思いながら手を振り続ける。

運転手が気を利かせて、見送りがいる近辺では、わざとゆっくりと走っている。

「この感情、あのときと似てるな…。」
私はふと思い出した。

東日本大震災のあと、全校生徒を疎開させた、あのときだ。

今日は阪神淡路大震災の日。

今世界は、コロナ渦の中でもがいている…。




2021年01月16日

共通テスト初日

「今朝は、応援ありがとうございました。」
戻ってきたY君が言う。

今日は共通テスト初日。
担任であっても、現地に行けない厳戒態勢であったため、バスの出発時に皆で送り出したのである。

送り出すのは毎年のことだが、今年はそこに吹奏楽部の校歌演奏も花を添えた。

卒業生ながら学校に戻ってきて職員をやっている若者が、旗を振る…。

なんとも感動的なひとときだった。

バスが出発し、皆が手を振っている中、私は昨日に引き続き、涙した。

「がんばれよ!」
という思いもある。

皆の愛を感じて、感性の琴線が刺激されたということもある。

そして、「こうして送り出すのは、これが最後かも知れないな…」という思いもある。

私もこの学校でたくさんの愛を受けてきた。
それは事実。
だが、併せて、たくさんの迷惑もかけた。
きっと、私の尻拭いをした人は数知れないことだろう。

「自分は、この学校にとって必要な存在ではないのだろうな…。」
最近は、そういう思いが強くなった。

「こんな私に教えられた生徒たちはかわいそうだろうな…。」
なんて考えることもある。

朝の朝礼で、高3の学年主任が、
「共通テストからも帰ってきた生徒に声を掛けるのはいいですし、是非、そうして上げて欲しいですが、くれぐれも『どうだった?』などとは、言わないでください。」
と、念を押した。

「振り返るのは、月曜日にしていますから…。」
と、付け加えた。

「私が振り返るのも、もう少し先延ばしにしてもいいかも知れないな…。」

ふと、そんな風にも思えてきた。

今日は暖かく、午後からは雨が降った。

どうしたものだろう…。

2021年01月15日

エール

明日の共通テストに向けて、朝の集会で高校3年生に向けて、全校でエールを送った。
いよいよ大学入試のスタートである。

センター試験から共通テストに代わって最初の年であるにも関わらず、コロナ禍で制約の多い中での実施になる。
ずっとマスクをつけていなくてはならないことはもちろん、引率の教員も最低限、高3の担任であっても、校長であっても、応援にすら行けない…。

共通テストは彼らの人生がかかった大切な試験である。

そのために、年末年始もすべてをなげうって勉強してきたのである。

「これから高3生にエールを送ります。」
という生徒会長の第一声、後輩たちが高3に向かい合った瞬間、私は泣きそうになった。

彼らの頑張りを思って「うっ」と来たのだろうか。
もし、そばに生徒たちがいなかったら、私はその場で泣き出したかも知れない。

人生の一時期、高校生の大方は、大学入試を迎える。
自立への一歩である。
人生航路への出発地点でもある。

今年も校長は、高3生全員に差し入れを用意している。
そして、その一つひとつにメッセージを添えた。

学年団でも、全員分のお守りを作った。

たくさんの愛を感じながら、彼らは明日のテストへと臨む。

今ごろは教職員が作った激励メッセージビデオを見ている頃だろう。

笑いの中に、愛を感じ、人によっては涙する生徒だっているに違いない…。

頑張れよ。

私はそっと彼らにささやく。

おそらくは、ニコッと笑って送り出すことしかできまいが…。

2021年01月14日

痛い痛い

年末大晦日にぎっくり腰になった。
犬の餌の入れ物を洗っている時に、台所でビリっと来た。
今回は軽めだったので、日常生活でさほど不自由はないが、二週間以上経った今日になっても、まだくすぶっている。
念のため、コルセットを着けているが、今でも時々ビリッとくるし、たまに痛くなる…。

併せて、例年のことだが、乾燥して踵(かかと)が割れている。
右も左もざっくりと、深さ1センチくらいまで亀裂が入った。
当然のことながら痛い。
歩くたびに傷口が開くようで、通常の歩行が困難である。
その上、どこかに触れるだけでも痛いので、仰向けで寝たときに踵が布団に接したときに痛い。
今回は深いクレパスなので、今までは、絶対にしなかったが、今回は靴下を履いたまま寝ている。
薬をつければいいのだろうが、ベタベタするのがいやで、今年もつけてはいない。
それに傷口に染みるのだ。

歩くときに踵をかばうには、つま先立ちのように歩くしかなく、そうするとふくらはぎやすねのあたりが筋肉痛になり、痛い。

という訳で、昨今、痛い痛い続きの毎日になっている。

歳をとったということなのだろう。
こうやって人は老いていくのかも知れない…。

踵が割れてるという症状は、実は生徒の中にもいる。
その痛みはよく分かる。

靴を履くにも不自由だからだ。
当然、走ったりするのも苦しい…。

人間の体はいろいろなので、若くとも乾燥しやすい生徒もいるのだろう。

先日彼と二人で温泉に浸かったが、その効果は数日というところだ…。

また行くか…。

学校から自動車で5分のところに温泉がある。

2021年01月13日

どうして解けないの

「これ、おかしいよね。とっても簡単な問題だよね。これが解けないということは、全然分かっていないということだよね。こんな状態で、勉強したって言えるの。私にはまったく分からないよ。どうして解けないのか全然分からないよ。どうなっているの。教科書の例題に出てくるような基本的な問題じゃない。こんなんで、対策したって言えるの。本当不思議でしょうがないよ。」

私は反駁しそうになったが、それをとどまった。
何を言っても言い訳にしか聞こえず、しかも、その対策すら思いつかなかったからだ。

「途中で間違えてしまうなら、解くとき、一行一行確認しながらやればいいんだ。時間がかかるようで、実はトータルとしては時間がかからない。あとから見直すのは大変だからね。君もそうすればいいんだ。少なくとも私はそうしている。そうすることでミスをふせいでいるんだ。それにしても、この点数はひどい。」

「僕には無理かも知れません…。」

完全に自信を失っている私は、半ば諦めかけている。
自分は他の人より極端に頭が悪く、要領も悪く、集中力も欠けているのだろう。

「いやぁ、できるよ思うよ。○○だって、△△だって、勉強したら点が取れるようになったんだから…。結局は、勉強していない、ってことじゃない? いやあ不思議だな。なんでできないんだろう。とうして解けないんだろう。もっと頑張ろうよ。もっと点数を取ろうよ。上を目指そうよ。やればできるようになるんじゃない?」

「緊張しちゃうの? プレッシャーで解けなくなっちゃうの? そうなら何とか克服しなきゃ。頑張らなきゃ。いやいやしかし、何でこんな点なんだろうね。こんな問題、暗算で解けるよ。一瞬で答え出るよ。君は、そんな問題を間違えているんだよ。おかしいおかしいね…。それに、君の答案。難しめの問題には手をつけていないよね。なんか、やる気ないように見えない? うーん、どうしたものかな…。」

夢を見た。

先生に責め立てられているのが私である。

これまでどれほどの生徒を傷つけてきたか、よく分かるようでもある。
と同時に、自分自身の実力のなさを、徹底的に指摘され、「おまえなんて、ここには必要ない存在だよ」と言わんばかりの勢いだ。

後味が悪い…。

2021年01月12日

活動停止

久しぶりに学校のグランドで練習し、「あとはきちんとグランド整備をするように」、とグランドを後にしたら、その後、部員内でケンカが起こった。

キャプテンである中2のTが、中1のSに変なあだ名をつけた。
それを聞いて怒ったSは、地面を蹴り土を飛ばす。
その土が中2のKの目に入り、Kは怒り出す。
SとKはお互い収まりがつかず、取っ組み合いになり、その後も反目したままになった。

その話を聞いた私は、全員を集めた。
「せっかくいい練習ができたのに、こんなことで味噌をつけてしまうのは情けない。これからしばらく、活動停止にする。自主練もだめ。道具を使うこともだめ。」

その後彼らはミーティングを開いたようだが、そこにはキャプテンのTは不在だった。
中2の副キャプテンのGが、「発端はTじゃないのか」、と意見したら、Tは怒ってGを殴ってどこかに行ってしまったのだという。

その後、全員が集まり、再度ミーティング行われたようだが、まだまだ彼らの心の中にはわだかまりがあるだろう。

ちょうど冷静になる期間としての活動停止は、いいのかも知れない。

キャプテンのTは、自己変革の真っ最中。
野球が上手な上に、自分の感情や言動を抑えられず、始終トラブルを起こしてきたが、昨今は、他の部員に優しく接しながら、チーム力を上げてゆこうと頑張ってきたのである。

一方、中1のSは発達の偏りのある生徒。
ほんのわずかのことで、感情がコントロールできずに、暴れ出す傾向がある。
このところ落ち着いていたが、入学以来、気に入らないことがあると、廊下に寝転んでだだをこねたり、授業を抜け出したりする生徒である。
また、中2のKも精神的に幼い。
自分に自信が持てず、素直になれず、人の話もなかなか理解できないタイプ。
以前、Sの面倒をみようとして失敗して、以来距離を置いていたのだ。

爆弾を抱えているような野球部の部員たち。
ほかにも、普通でない部員が何人かいる。

だが、彼らもこの集団の中で学ぶことは大きいだろう。

しばらく彼らの心が変わり、前向きに成長してゆこうとするのを待つとしよう…。




2021年01月10日

富士山

富士山

近隣の温泉に生徒とのんびり浸かっていたら、新たにやってきた方が、「今日は富士山が見えるね」、と話された。

「え、富士山が見えるんですか?」
私は興奮して尋ねる。

富士山は「日本人の心のふるさと」とも言える存在。
古事記にも謂われる木花開耶姫が守る美しい山である。

私は幼い頃から、富士山の見えるところで育ってきた。
ほとんど東京で暮らしていたが、東京でも富士山が見えるところに住んでいたのである。
それが、北関東に移り、ここ十年、新幹線か飛行機に乗ったときしか富士山を見られずにいて悶々としていたのである。

近隣の山の上に行けば、見えることが分かっていたが、そうそう登頂できるわけでもなく、それも年に何度あるか分からない好条件のそろった日でしか見えないとあっては、半ば諦めかけていたのである。

だが、違った。

ここから富士山が見える。
私は、矢継ぎ早に尋ねる。

「どっちの方向ですか?」
「どのくらいの方向ですか?

「そんなに言うなら、見てきたら…。」
と言うので、私はそそくさと温泉をあがって、温泉のロビーに急いだ。

「出ちまうんかい?」
そう、呼び止められた声を制止して、私は慌てて西の空を見る。

果たしてロビーの全面ガラスの窓からは、思ったよりは遙かに大きな富士山が鎮座していた。

駐車場に出て、私は写真を撮る。
さっき、夕日の写真を撮った以上に、興奮してシャッターを押しまくる。
「富士山が、富士山が見える!

距離にして220キロ弱。

空気の澄んだ冬にしかなかなか見られないのだろうが、そこにはゴールデンアワーのシルエットに浮かぶ富士がくっきりと見えた。

次はシルエットではなく、日中にも見えるかチャレンジしたいと思う。

いいものを見た。

今年は幸先がよいスタートになった…。




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