アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2019年12月22日

マラソン大会

地元のマラソン大会が行われた。
毎年学校として百人が参加している。
このマラソン大会のために、学校行事としてのマラソン大会はない。
原則部活単位での参加なのだが、そろそろ伝統行事になりつつあり、すっかり年末の風物詩になった。

仲でも中学生の男子の部は数百人が参加する高レベルの大会で、10位以内に入賞するには、5キロを15分程度で走れなければならない。

この地区は駅伝王国でもあるので、この部で入賞するのは、ハードルが高い。
そこで今回は、私の野球部員には目標タイムを申告させた。

こんな時にも性格が出る。
あとから「目標達成できなかった」、と責められないために、わざと遅いタイムを申告する者、
「丹澤先生、足が痛いから無理です…」、などとあらかじめ言い訳しておきて、走り終わってから、「やっぱり大丈夫でした」、などとあっけらかんとしている者。

いずれにせよ、19分から25分に全員がおさまっており、「まずまず頑張ったんだなぁ」、と思う。

以前は私も走っていたが、このところの急激な体力低下で、もはや走るどころではなくなってしまった。

「写真を撮りたいから、走れないんです。」
と、言い訳して走るのをやめてから、もう何年も経つ。
確かに自分が走ってしまうと、生徒たちの写真は撮れない。
マラソンを走ってゴール直前の、生き生きとした(?)写真を、何としてでも記録しておきたいと思ったのだ。

だが、今回はミスをした。
カメラの予備バッテリーを忘れたのだ。
カメラの電源を入れると、バッテリーが残りわずか。
外気温を考えると、電池の消耗が激しいので、最後まで撮影ができるか心配な状況。

最後に全員の記念撮影があるので、それが撮影できないか、あるいは、途中で撮影不能になるか…。

「撮影できないなら、走らない理由にはならないな…。」
などと思いながら、連写を控え、節約しながら撮影した。

最終的には最後まで撮影できたのだが、何ともドキドキのマラソン大会になった。

このマラソン大会には、先生たちもたくさん走っている。
若手の先生たちだけではなく、私と年齢の近い先生も、「マラソン大会を盛り上げよう」、ということで、あえて参加しているのだ。

また、近年は開催している市内の中学校、高校にも出場指令が出たようで、数多くの戦湯があつまり、二千人を超えるランナーになった。

走り終えた戦とたちは、皆、その達成感と爽快感で、「いい顔」をしている。

走り始めれば、あっという間に終わってしまうのだが、そのスタートまでが大変なマラソン。

これで年内の学校(?)行事はすべて終わった。








2019年12月21日

気がつけば終業式

令和元年第二学期の終業式を迎えた。
今年の初めは平成31年だったわけで、何となくまだ違和感を覚える。

期末考査が終わって、採点やら成績処理でバタバタしているうちに、今日を迎えた。
今年度は担任がないので、所見を書く必要がない。
所見にそれほど時間を掛けていたわけではないが、やはり「追いかけられている感」がない分、ずいぶん気持ちが楽だった。

ここ8年間ずっと、終業式の学活で、何やら偉そうに生徒たちには話をしてきたが、この学期末にもそれはない。のんびり職員室で残務整理をしているような感じで、ある意味、手持ち無沙汰ではあったが、「担任がうらやましい」、という気持ちは湧いてこない。
まだ、エネルギーが溜まっていないのだろう。

私の心の中では、「このままもう二度と担任をすることなく、教員人生を終えてしまうのかな…」、という思いもある。
完璧主義だったということもある。
生徒と年齢が離れすぎてきた、ということもある。

それでも、生徒たちと遊ぶのは好きだ。
大人といるよりも、子供と一緒の方が気持ちが落ち着くのだ。

「こんな風じゃ、独り身の私は、学校を辞めたら淋しくて仕方なくなるのかな…。」
などと思う。

5月から犬を育てているが、やはり犬は子供とは違う。

部活動も今日が最後の全体練習になった。
春、夏の休み中にはめい一杯活動するので、冬休み中、野球部は一切活動しないことにしている。
その余波が、三学期前半引きずってしまうのだが、工夫次第でなんとなる。
幸い今年の選手たちは、結構粒そろいだ。

「毎日のノルマをこなしていない人は、ノルマをこなしてから練習に参加しなさい。」
ひたすら背筋をする者、懸垂にチャレンジし続ける者もいた。
「なすべきことをなさなかったらどうなるか」を、身をもって体験させた訳だ。

少し早いが、これから生徒たちも年末年始の休みに入る。
このところ、近隣の学校でもこの頃授業が終わり、年末年始には学校完全閉鎖になり、一切の活動ができなくなった、と聞く。

以前のように、正月早々、部活動単位で初詣に行くことも公にはできないということだ。

だんだんやりにくい世の中になりつつある。
生徒と関わって、一生懸命になって部活を指導している先生が、冷ややかな目で見られる世の中だ。

教育の目指すものは、一体何を求めているのだろうか。

「年末年始は、少しのんびりでいるかな…。」
と、胸をなで下ろしている自分がそこにいる。







気がつけば終業式

令和元年第二学期の終業式を迎えた。
今年の初めは平成31年だったわけで、何となくまだ違和感を覚える。

期末考査が終わって、採点やら成績処理でバタバタしているうちに、今日を迎えた。
今年度は担任がないので、所見を書く必要がない。
所見にそれほど時間を掛けていたわけではないが、やはり「追いかけられている感」がない分、ずいぶん気持ちが楽だった。

ここ8年間ずっと、終業式の学活で、何やら偉そうに生徒たちには話をしてきたが、この学期末にもそれはない。のんびり職員室で残務整理をしているような感じで、ある意味、手持ち無沙汰ではあったが、「担任がうらやましい」、という気持ちは湧いてこない。
まだ、エネルギーが溜まっていないのだろう。

私の心の中では、「このままもう二度と担任をすることなく、教員人生を終えてしまうのかな…」、という思いもある。
完璧主義だったということもある。
生徒と年齢が離れすぎてきた、ということもある。

それでも、生徒たちと遊ぶのは好きだ。
大人といるよりも、子供と一緒の方が気持ちが落ち着くのだ。

「こんな風じゃ、独り身の私は、学校を辞めたら淋しくて仕方なくなるのかな…。」
などと思う。

5月から犬を育てているが、やはり犬は子供とは違う。

部活動も今日が最後の全体練習になった。
春、夏の休み中にはめい一杯活動するので、冬休み中、野球部は一切活動しないことにしている。
その余波が、三学期前半引きずってしまうのだが、工夫次第でなんとなる。
幸い今年の選手たちは、結構粒そろいだ。

「毎日のノルマをこなしていない人は、ノルマをこなしてから練習に参加しなさい。」
ひたすら背筋をする者、懸垂にチャレンジし続ける者もいた。
「なすべきことをなさなかったらどうなるか」を、身をもって体験させた訳だ。

少し早いが、これから生徒たちも年末年始の休みに入る。
このところ、近隣の学校でもこの頃授業が終わり、年末年始には学校完全閉鎖になり、一切の活動ができなくなった、と聞く。

以前のように、正月早々、部活動単位で初詣に行くことも公にはできないということだ。

だんだんやりにくい世の中になりつつある。
生徒と関わって、一生懸命になって部活を指導している先生が、冷ややかな目で見られる世の中だ。

教育の目指すものは、一体何を求めているのだろうか。

「年末年始は、少しのんびりでいるかな…。」
と、胸をなで下ろしている自分がそこにいる。

2019年12月20日

挑戦

二学期最後の中2の学年集会のテーマは『挑戦』。
今年一年挑戦した人を選出して、皆の前で発表した。

その最初の発表が野球部のキャプテンのI君だった。
何となくいい気分になった。

彼は、二学期の途中からキャプテンになった。
前キャプテンもよくやってはくれたが、チームを変えるためにも、違う人材を使ってみようと思ったのだ。

「行き詰まった組織を変えるためには、全取っ替えか、トップを入れ替えるしかないんだよ。」
などと納得させて、キャプテンを変えたのは数ヶ月前。
確かにチームは変わりつつある。

「僕が今年チャレンジしたことは、野球部のキャプテンになったことです。」
I君は、恥ずかしそうに笑いながらそう切り出した。

中1のときの彼は、人の上に立つような性格ではなかったが、最近は違う。
持ち前の責任感で、チームをリードしつつある。
性格がいいので、誰とでもいい人間関係を構築できるところがなお良いのだ。

「キャプテンをやってみて、前キャプテンのS君の気持ちが分かりました。」

リーダーにならなければ見えない世界がある。
そしてまた、リーダーは孤独でもある。

I君は、その後も学年行事のリーダーも務め、着実に成長している。
一番優れているのは、ミスや失敗したとき、言い訳をしないことだ。

昨今は、まず言い訳を言う生徒が多い。
自分ができないのに後輩には厳しく当たったりと、すぐに出来上がってしまうのだ。
残念ながら前キャプテンのS君は、そういうタイプだった。

「"中1になめられている"、と言われることもあるのですが、逆に考えれば、"仲がいい"、ということでもあるので、それを生かして、これからもチームをまとめてゆきたいです。」
と結んだ。

『挑戦(チャレンジ)』は素晴らしい。

ふと、「私は今年はどんなチャレンジをしたのだろうか…」、と思った。
実績を上げられたことは何もないが、実は今年新たに始めたことがたくさんある。
この先も、まだまだ挑戦したいことも準備中だ。

今しばらくI君の成長を見守ってゆこう。








2019年12月19日

地球温暖化は真実か

スウェーデンの環境活動家のグレタさんのスピーチがセンセーショナルに大々的に報道されて以来、またしても、地球温暖化を危惧する意見が増え、先日のCOP25(気候変動枠組み条約第25回締約国会議)でも、議論が交わされた。

だが、グレタさんを象徴する地球温暖化は、本当の真実なのかどうかは、資料を調べれば調べるほど疑問を呈さざるを得ない。

温暖化対策は、実は環境問題なのではなく、政治運動なのだと豪語する人もいる。
つまり、温暖化対策は、環境保護ではなく、世界の富を再配分するための施策であり、先進国から途上国への富の環流であると言うのだ。

このままで2050年までに地球の平均気温は2℃上昇するとか、台風が増え巨大化して、ますます自然災害が増えるなどと、ほとんど根拠のない説をあたかも真実かのように垂れ流している。

実際、一万年のスパンで気温を調べると、地球は現在「寒冷化」に向かっている。
このデーターは、南極の氷を調べた二酸化炭素濃度との相関関係がない。

日本は2030年まで、100兆円を温暖化対策に投じる見込みだが、それによって制御できる気温は0.001℃であるという。これは、温暖化対策に全く効果がないことを意味している。

富の再分配は共産主義的な考え方であり、これを国連主導で行うとするならば、国連そのものが共産主義化していることにもなり、トランプ大統領がパリ協定から離脱したのも頷ける。

GDP第2位の中国は、発展途上国扱いなので、削減義務というより、先進国の援助を受ける側、その一方で一帯一路で、火力発電を輸出しまくっている様は、矛盾そのものだ。

先日ラジオを聞いていたら、視聴者からの声として、
「地球がここまで危ない状態とは知りませんでした。私もできる環境対策をしたいと思います。」
と流れていた。

間違った情報をマスコミが流し続け、あたかも二酸化炭素が悪のような風潮を誘導しているようにしか見えない。

データーが語ると言うが、そのデーターが地球温暖化に都合の良い、最近のデーターだけをピック委アップしているという真実を知らなくてはならないだろう。

今や、単に報道に流されてはいけない時代なのだ。

二酸化炭素は食物を繁茂させ、生育を促進し、作物の収穫を増やす。

「先生、地球温暖化は二酸化炭素が原因でしょ。」
という生徒からの問いかけに、
「それは違うよ。」
と、堂々と答えられる日は、じきにやってくるのだろう。








2019年12月18日

早朝の校長室

毎朝の愛犬の散歩時に学校の校長室が見える。

私が出掛けるのが午前4時半過ぎ。
戻ってくるのが6時前である。

たいていその頃には、校長室の電気がついてる。
つまり、校長が出勤し仕事を始めているということである。
「今日も、校長室の電気がついているな…。」
その明かりに、私は「今日も頑張ろうと」思う。
校長が朝型でよかった。

以前の校長は、完全な夜型だった。
もう十年以上前になるが、夕方顔をだして、夜の8時頃から、「じゃあ、打ち合わせしようか」、なんていうことが、しばしばあった。

学校での朝の打ち合わせ時に、寝癖だらけのボサボサの頭で、職員室に走り込んでくるのは、日常茶飯事だったし、時に、教頭が自宅や携帯に連絡している姿も、一度や二度ではなかったのだ。

早朝の校長室は、時に4時台から電気がつく。
校長は、徹夜をするタイプではないので、きっと朝早くからやらねばならないことをしているのだろう。

時々、この時間に職員室の電気がついていることもある。
私は、「夜通し仕事をしていたのだな…」、と思いながら、「俺にはできないなぁ…」、とため息をつく。

学年末になると、夜中まで職員室の電気がともる。
通知表の所見を書くために、朝までかかっている先生もいる。

幸か不幸か、上司による所見のチェックがないので、期限ギリギリまで所見を書くことができるのだ。

時に校長は、出張の朝でも早朝から来る。
仕事を終えてから出張に出掛けるというわけだ。

人知れず精進している姿は、言葉に重みを増す。

誰に知られずともよい。
自分がなすべきことを、ただただ、なせばいいのだ。

ふと、私の座右の銘を思い出す。
『栄枯論ずるに足らず』

私も、なすべきことを、人の評価を記することなく、ただただ進めていこう。

仕事の仕込みは、人知れず進めるものなのだから…。




2019年12月17日

卒業生のA君

久しぶりに卒業生のA君と会った。
先日の私の誕生日に、Twitterで私のことをつぶやいていた、愛すべき私の卒業生である。

私が関わったは、彼の中学時代の三年間だけだが、野球部員であったこともあり、深く濃い関係だった。

「丹澤先生、本当に迷惑ばかり掛けてすいませんでした。」
確かにいろいろあったが、私はほとんど忘れてしまった。だから、
「みんな忘れてしまったよ…。」

当時の私は必死だったので、彼との出来事も全力でぶつかっていたのだ。
余裕はなかったが、いろいろな出来事は私自身を成長させてくれた。

彼との思い出の一番は、連れて行ったスキーで骨折させてしまったことだ。
二回目でもあり、慣れてきた頃の事故。
足にボルトをいれるほどの大怪我をさせてしまった。
こののち、しばらくスキーには連れて行けなくなったことを考えると、当時は相当ダメージを受けていたことだけは間違いない。

「腰が痛い」、とい言うので、よいと言われる整体に、月一回新幹線で出掛けたこともあった。施術費も新幹線代金も、夕食代もすべて私の自腹。でも楽しかった。

野球部では、元気も良く、野球もよく知っているし、その上努力家なので、正キャッチャとして育てようとしたにも関わらず、最後の夏の大会では、ボルトを入れたままではキャッチャーはできないということで、キャッチャとして育てることができなかったことも心残りだ。

数ヶ月の入院中は、何度も病院を訪れた。
私に見せる元気そうな笑顔は、私のエネルギー源にもなったのだが、それは私に心配させまいと、わざと明るく振る舞っていたことも、後から知った。

そんな彼は、中学を卒業すると別の学校へ行ってしまう。
高校では途中から不登校になる。

そんなわけで、何度もA君には泣かされた。

今思い出すと、そんな風に関わったA君。
あと二年もすれば、社会人になる。

「教育実習は高校でやることにしました。先生の学校でやらなくて、すいません。お金なくて、高校の免許しかとれなかったんです。介護体験の費用が出せなかったんで…。」

人生いろいろある。

「丹澤先生、あと十年は現役でいて下さいよ。」

A君が私と同じ数学の教員になった時に、私が教員でいるかどうかは分からない。

それでも永遠にA君を応援し続けよう。

教師という人間は、そういう生き物だ。








2019年12月16日

『かまちょ』

「丹澤先生って『かまちょ』ですか?」
高1の生徒から声を掛けられた。
「『かまちょ』って何?」
「かまって欲しい、ってことですよ。」
「へー、そんな言い方をするんだぁ…。」

「かまってちょうだい」の略称だそうだが、『かまちょ』なんて言葉は、正直、知らなかった。
SNSで流行っていた言葉のようだが、使っている若者世代との接点が、私にはないのだろう。

「そうだね。確かに、『かまってほしい』と思っているかもね…。」
いつも生徒の関わっている私の姿を見て、そんな風に思ったのかも知れない。

大人の友達が少ない私にとって、生徒たちは大切なパートナーなのだ。
だから、彼らがどこにいようと、何をしていようと、私は彼らと関わることができる。

この状況は、他の先生からは「私にはとてもできない」、と思われているのだろうけれど、私にとっては、ごく普通の日常のこと。
いつも生徒と『遊んでいる』私の姿を見て、彼は私を『かまちょ』と思ったのかも知れない。

私は生徒たちからは、「ちょっと変わった面白い先生」、と思われているようである。
確かに、休み時間などで廊下ですれ違ったりしたとき、「丹澤先生は何かが起こる!」、と思って、身構えている。

それを喜んでいるのか、私が『かまちょ』なのかは、分からないが、とにかく生徒の中に入って、遊んでいることは事実。

私は満面の笑顔で、彼らの輪の中に飛び込んでいく。

厳しいことも言うので、一部怖れられているようではあるが、概して評判は悪くないようだ。

「丹澤先生は、どうして。すーっと生徒の中に入っていけるのですか?」

若手の先生たちからよく、そんな風に尋ねられる。
そうは言っても、それが日常なのだから、何とも答えようがない。「彼らと一緒にいるのが好きなのだ」、と言うしかない。

「丹澤先生、いつも生徒と一緒で疲れませんか。」
そんな風にも尋ねられる。
そんなとき、私は決まって
「大人と一緒にいるより、生徒と一緒の法が疲れませんから…。」
と答える。

もしかしたら、彼らを自分の子供のように思っているのかも知れない。

私が学校で勤めていられるのは、こうした理由による。








2019年12月15日

柄じゃない

私は、授業中、『役者』に徹する。
『教師は五者たれ』と言われるが、授業中の私は、『役者』の割合が高いと思っている。

だから、教壇での私は、謳ったり踊ったりもする。
漫才をしているような時もあるし、巧みな話術を駆使して、あたかもエンターテインメントのような授業をすることもある。

話術に関しては、良く研究しているのが、「ジャパネットたかたのコマーシャル」である。
先代の社長一代で築いた通信販売の会社だが、そのセールストークには、やはり説得力がある。
「良い商品を、できるだけ安く」、という思想も、多くの人に喜んでもらおうとする企業姿勢にも感心する。

今や先代のたかた氏のMCは、古い動画でしか見ることはできないが、現在のMCたちも非常にすぐれており、私にとって、大いに勉強になっている。

ちなみにMCは、Master of Cceremonyの略だそうで、セレモニーマスターなのだそうだ。つまりすべての責任を持ったイベント全体をコントロールする人なのだ。
これは、授業における教師の姿そのものではないか。

そうは言っても、授業のときや、学校での生徒との関わりの中でのことであり、本来の私の性格とは非常にかけ離れた世界だ。
しかし本当は、私の柄じゃない。

私が本来、山の中で一人で生活したいタイプなのだ。
人と人との関わりは苦手だし、いろいろな人に気を遣って生きるのも苦しい。
なかなか本心を人には明かさないし、時に、思っていることと正反対のことを笑顔で言ってのける。
以前は、自己防衛反応から、他の人に強くあたったこともあるが、最近は、自分が引く。

「おまえみたいな性格で、教師なんてできるの?」
私の性格を熟知した母親が、かつて私に告げた言葉である。

確かに教員なりたての頃は、生徒掌握に苦労した。
教員間での人間関係にも悩んだ。
授業が上手くいかなくて苦しんだこともある。

そんな中で、時に、「必要な自分を作り出さなければいけない必然性」を感じ、『役者』を演じ始めたのだろう。

「このキャラは、本当は俺自身じゃないんだけどね…。」
ふと、そうつぶやくときがある。

消極的で、指名しても頑として動かない生徒を見ると、時にそう感じる。

「きっと、彼らも、どこかで『役者』にならざるを得ないことになるのだろうな…。」
と、思いながら…。








2019年12月14日

合唱コンクール終わる

今年の合唱コンクールは良かった。
中2、中1たちの頑張りがすごかったのだ。

最近、少しだらしなくなった中3は、歌の得意な男子が何人もいるのだが、だらしない生徒も多く、彼らがクラスの団結を妨げた。
中3のあるクラスは、本番の前日に練習をさぼろうというヤツがいるくらいなのだから、その危機的状況は予想できるだろう。昨日紹介した『Nの指導』も、このクラスの生徒である。

「丹澤先生、昨日はNの指導ありがとうございました。」
早々に、昨日は出張で一日留守にしていた中3の学年主任が私の元に来た。
「Nは先生に指導されて、とても嬉しそうだったそうですよ。やっぱり、Nは丹澤先生が好きなんですよ。他にもやんちゃな生徒たちもいますけど、みんな丹澤先生がすきなんですよ。やっぱり丹澤先生の学年なんですよ…。」

そんなリップサービスをされても困る。
できるだけこの学年に関わらないようにしている私にとって、そんなことを言われても困る。
彼らの保護者の姿がちらちらと見えるので、できれば卒業式だって参列したくないのだ。

中3の合唱は、下手というわけでもなかった。
去年も真面目に練習ができず、大したことなかったから、そんなに期待はしていなかったが、聞いていて立派に見えたことは事実。

学年合唱の『大地讃頌』だって、去年の中3先輩たちに肉薄するくらいの仕上がりであったのだ。

それより増して、中2が頑張った。
今回、準優勝である銀賞を中2のあるクラスがもぎ取ったことでも、その姿勢が分かる。
合唱コンクールを中2がリードして、中2が引っ張っていったことの証左でもある。

終了後、中2は学活は大盛り上がりだった。
合唱コンクール史上、初めて中2が銀賞を取ったのだから、当然といえば当然なのだが、担任も学年主任も大喜び。

一方で、ギリギリながらも銅賞になった中3のクラスの担任は、
「すいません。気を遣わせてしまって…。お情けで銅賞にしてもらってありがとうございます。」
などと恐縮している。

コンクールだから、点差がつく。
審査員によっても順位は変わってしまいそうなのだが、審査結果は出てしまう。

そんな折、校長が講評する。
「度のクラスも100点。私が聞いた歌は全部100点。クラスによって差はありません。みんな素晴らしかった。感動しました。泣けてきました。だから全部100点です。」

激しくそして熱く校長が叫ぶ。

ほどなく、静かに合唱コンクールが終わった。
地域の人にも聞いてもらいたかった…。








ファン
検索
<< 2019年12月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
最新記事
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
丹澤三郎さんの画像
丹澤三郎
プロフィール
リンク集
おすすめ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。