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2019年01月21日

中学入試の採点

今日は、中学試験の採点日。
ほとんどの学校の入試の採点は入試当日。試験が終わるたびに、答案用紙が採点場所に運ばれ、主として教科単位で採点する。マンモス校では、事務職員までも動員されての採点にもなる。これが私立学校の姿だ。

私が初めて勤めた学校では、採点場所には、いろいろな「お菓子」が並べられ、楽しく採点ができた。
私立学校にとっては、入学試験は大切な収入源。そういう意味もあって、「お菓子」が提供されたのかどうかは分からないが、とにかく、お茶だの、お菓子が食べ放題状態で採点できたものだ。
血眼になって、プレッシャがかかり、高ストレスの中での採点では、ミスも多発するだろうから、多少のリフレッシュは必要だろう。

「先生方、根詰めてやらないで、適度に休憩しながらやってくださいね。早さよりもミスがない方が大事ですから…。」
と、言われたことを思い出す。

もしかしたら入試経費の中に、「お茶菓子代」が含まれていたのかも知れない。

受験生たちは、まさかお菓子をバリバリ食べながら採点しているとは、夢にも思ってはいないだろうが、そういう学校だってあるのだ。
その後、私もいつくつも学校を巡ったが、この時のような採点風景は、二度となかった。

何でもそれが当たり前になると、単段感覚が狂ってくる。
「今年はお菓子が少ないな。もっと出してよ。」
とか、
「このお菓子は好かん。」
などと、わがまま放題言う先生方も現れ、それはそれで、醜い世界になる。

採点業務は、だいたいが分業だろう。割り当てられた問題を、淡々と採点していく。正誤に迷う答案は、その都度、採点責任者の裁量を仰ぐ。
一つの問題で、概ね3回はチェックし、合計点についても、そのようなシステムで、慎重の上に慎重を期す。

もちろん点数は非公開であるし、私立学校の場合、合否は「総合判定」という大変便利な方法がある。
たくさんの寄付をいただいている方のご子息は、何とか入学させなくてはならないし、あまりに学校生活が困難な場合は、「総合判定」として、お断りしなければならない。

少子化の波により、選抜できない入学試験になりつつあるのも事実。
入試もなんだかセレモニー化しつつある。

以前は合格発表も、掲示が当たり前だったが、今はかなり少ない。
どれだけの受験者があって、どれだけ不合格になったかが、あまりに明らかになりすぎるからだろう。
だいたいはインターネット上で発表させるが、こちらも、全体の一覧ではなく、各人がパスワードを入れると、「合否が分かる」というものだ。

これなら、隣の子が受かったが落ちたかどうかは分からない。
秘匿性もあるので、いらぬ倍率だの、定員割れだのを暗に告知するような、不要な気を遣うこともないというわけだ。

小学生にとっては、中学入試は少し酷だ。
それを乗り越えてあまりある価値がなければ、私自身だってあまりお勧めしない。

「他の人を蹴落としででも、自分が成功への道を上っていきたい」、という生徒を育てるのなら、やはり間違っている。
親の見栄だけで私立中学校に通わせるというのも、賛同できない。

我々は教育活動をしているのだ。
営利目的だけの、事業ではない…。








2019年01月20日

入試業務

中学入試当日。ほとんどの先生方は、全国の試験会場で入試業務をしている中、私は、職員室で明日の採点そして審議に向けての資料作り。

とは言っても、先週末から極度の体調不良に陥ってる。
昨日そして今日と、部活動を予定していたが、外部のグランドへ連れて行くこともなく、高校生のコーチに見ていてくれ、と学校内で遊ばせる程度が精一杯。

この先、熱が出ることはあるまいが、土曜、日曜とかなりの時間ゴロゴロしていた。
そんな中でも、授業のネタを仕入れることは怠らず、ずっとTVerをつけっぱなし。
時々、眠りに落ちているので、真剣に見ているわけではないが、火曜日からの週明けの授業には、とりあえず、こと欠かないだけの話題は入手している。

ただ、しゃべることが苦痛なので、授業になるかどうかは甚だ不安だ。

今日は少しは調子が良くなったので、「午後からは、外部のグランドへ出掛けでもいいかな、指導は高校生コーチに任せて、自分はたき火にでも当たっていようかな」、とも思ったが、公用車が出払っていて、使える車が一台もなかった。

「それでは仕方ない」、とばかり、私はまたしても休養。

問題なのは、この数日ほとんど何も食べていないこと。これで体重は少しは減るだろうかと思ったが、昨日の入浴時にはほとんど変わっていなかった。正月太りが効いているのだろう。さて、今夜はどうだろう。

そんな夕暮れ、教頭から電話があり、
「入試の資料を一部手直してしてくれ。」
とのこと。学校のPCリモートで制御できるので、これから学校へ行く必要はなさそうだが、いつもながら、絶妙なタイミングで連絡がくる。

今日はセンター二日目。
理系の強者たちが、受験会場へと大型バスで向かった。
明日早速自己採点して、予備校に判定してもらう。

昼に、野球部の一年生とすれ違い、
「先生、体調どうですか?」
と、声を掛けられた。
私はおどけて、
「隊長(快調)。」
と、腕を上げたら、引かれてしまった。

こんなやりとりが、私の普段の学校生活でもある。

若い生徒たちと関わっていると、歳を取りにくい理由も、こういうところにあるのかも知れない。








2019年01月19日

センター試験

「受験票を見せなさい。受験票、持ったか?」

早朝、バスに乗り込む高3を先生たちが見送る。
今日は、センター試験の第一日目。私の学校からは、近隣の大学へ、大型バス2台で生徒たち送った。

中学一年生から高校2年生、はたまたセンター試験を受けない高校3年生皆で見送る。

全校生徒で生徒会が作った横断幕を生徒会メンバーが掲げる。
彼らは、バスが見えなくなるまで、高く持ち続けた。

中高一貫の六年間の生活は重い。
高3ともなれば、真剣に受験勉強をする姿を相まって、後輩たちからは尊敬の眼差しで見られる。

見送る在校生たちは、多くを語らない。
「先輩、頑張ってください。」
などと、口に出すまでもなく、全員がそうした思いで、高3の姿を見ているのだ。

校長は、見送りにはいなかった。
すでに現地に入り、彼ら高3のバスを、旗を振って迎える…。

件からの要請で、自校で入学試験をしてはいけないために、明日の入試に向けて、多くの先生方が不在だが、学校に残っている人は全員が、高3を讃えた。

夕方、センター試験から戻ってきた高3に声を掛けた。
「楽しかったか…。」
「…楽しくはなかったですけど、…疲れました。」

センター試験は明日も続く。
「明日の試験の方が重要なんです。
そうだ、明日は理系の科目だ。

中学に入学した頃の実力テストの時間は45分。
高校生になり、鍛えられた、いつしか80分とも100分もの長い試験時間に耐えられるようになった。

『勉強も心の修行である』、と、入学以来、教育している。
『「君たちが勉強することで、ある程度の自己実現はできるだろうが、それは社会に貢献するものではなくてはならない』、とも教え込んでいる。

『勉強できる人が、自己中心的な生活をするのではなく、騎士道精神で社会に役に立つ人材になろう』、と諭しているのだ。

だから、「誰かを蹴落として」、という姿は、私の学校では皆無だ。

成績優秀者は、全校生徒全員で祝福する。
嫉妬心がないわけではなかろうが、ありすぎでもだめだ。

彼らの健闘を祈ろう…。

センター試験が終わると、彼らとの別れが、いよいよカウントダウンに突入する。








2019年01月18日

どこに座るか

学校では、座席はたいてい指定席。番号順に座るか、あるいは何らかの手段で座席を決め、決まったところに座る。
だが、世の中では、必ずしも指定席ばかりではない。
コンサートや映画館は指定席が普通だが、ことセミナーなどでは、自由な席に座れる場合も多い。
大学での講義の座席も、ほとんどが自由席だろう。

自由席の座席で大切なのが、「どこに座るか」である。

もし学校の授業で、生徒たちに、「座席は自由でいいよ…」、と言ったら、彼らはどこに座るだろうか。
なかなか、一番前の座席に座らないのではないだろうか。

予備校の授業や大学の講義で、意識の高い人は、中央の一番前の席に座る。
「先生に顔と名前を覚えてもらいたい」、という意図もあるだろう。
「すぐに質問できる」、というメリットもあるだろう。
また、「意欲を感じてもらう」、という思いもあるだろう。
しかし、何より、「本気で、真剣に、一言も漏らさず、先生の講義を聴きたい」、という思いが大きいのではないだろうか。

逆に、後ろの方に、とにかく目立たないように座っている人は、「仕方なく出席している人」であり、「できたら参加したくない人」であり、「意欲的でない人」である可能性がきわめて高い。

もちろん、「時間ぎりぎりにやってきて、もう空席がない」、という状況もあろうが、このことだって、意欲的な人、積極的な人ならば、時間に余裕を持って来るだろうし、「前の方の席に座りたい」、と思えば、相応の準備をする。

これが、企業の経営者向けセミナーであったらどうだろう。
一回数百万円のセミナーだったら、わざわざ末席に座ろうとする経営者はいるまい。
こぞって、前の方の席を選ぶか、誰もが平等になるように、座席指定になっているかも知れない。

「経営における何かヒントはないだろうか」、という問題意識、目的意識がある人ばかりが集まっている。会社の経費で落とせるかどうかは分からないが、受講料も高額。「どうでもいい」、と思って参加している人はいないだろう。

つまり座席選びは、意識の差と言ってもよい。

私も、講習や補講などの時には、特に座席を指定しない。後ろに座る生徒を前に促す程度である。
それでも遠慮して、一列目に座らなかったり、後ろに座ろうとする人がいるが、私はそれを許さない。

勉強という面でも、意識の差が、実力向上、成績向上の差を生むからだ。

およそ学校の授業で、「どうでもいい」講義など一つもない。

どんなにわかりにくい授業であったとしても、必ず学びはあるはずだ。

「前からつめて座りなさい。」
と、促して遠慮がちに座るならば、意識の高さがまだまだだと言ってもよいだろう。

金銭の多寡にかかわらず、何事も意欲的に、学びを得ようという心がけが大事である。
人間は本来、学びたいという欲求を持っている。

そんな話を、時折私は授業中にする。

一度、自由席で授業してみようかしらん…。







2019年01月17日

入学試験準備

週末の入試に向けて、少し細かな仕事している。
私は情報処理の係なので、願書の入力から、各種表簿、机に貼るカードなど、一切の作業を担当している。少し気を遣う作業だ。

「名簿や、机のカードの名前の間違いは、必ず最終チェックをお願いします。」
職員打ち合わせで、毎年私はそう叫ぶ。
学校側のミスにより、受験生にいらぬ動揺を与えないためだ。
万一、不合格になり、「名前が違っていたんです。だから落ち着いて試験を受けられなかったのです」、などというクレームがあったら、洒落にならない。

もちろん何人ものチェックがあってのことだが、人間は完璧ではないので、それでもチェック漏れが起こることもある。

気を遣う作業がこの先も続く。
入試の合否判定審議のための資料から、合格通知、不合通知、宛名ラベル等々、私が一切を請け負っているのだ。

だから、入試当日はすべてデーター処理に専念することになる。

できるだけ手動部分を減らしてシステムを作っているが、それでも圧倒的多数の処理は手作業。
ミスなく、作業をするにはとても神経を使う。

これが、中学入試と高校入試の2回ある。
願書の入力と合わせると、かなり面倒な仕事になる。

その中でも一番のプレッシャーが合格者リストの作成だろう。
これを間違えると、間違った合格発表をしかねず、後々禍根を残す。

以前勤めていた学校で、教務主任が不合格者を合格として扱ってしまって、それをそのまま発表してしまったことがある。

もちろん、後から合格取り消しにすることもできず、本来不合格でありながら、合格に加えたというミスがあった。受験生にとっては、ラッキーかも知れないが、すべては裏で処理されているので、傍目には分からない。その教務主任は、心労が重なり、その後定年を迎える前に退職してしまった。
入試は、かなりプレッシャーのかかる仕事なのだ。

私立学校では、すべてを自校で処理しなければならないので、全員の協力とチームワークが必要だ。

私の行う入試処理では、ACCESSでデーターベース化し、Excelにリンクさせ、出力する。宛名はラベルソフト、ワープロソフトの差し込み印刷も行う。
ACCESSでは、いろいろな条件検索や、いろいろな資料を結合できるのでとても便利なのだ。

私のコンピュータースキルを期待しての仕事の割り振りなのだろうが、なかなかなのプレッシャーでもある。

そろそろ若手のどなたかに引き継いでいかねばなるまい…。








2019年01月16日

宿題テスト

私の教科、数学の冬休みの宿題は、K社の「冬期テキスト」を利用している。
ただし、中2はこの時期中学校の内容を終えているので、中3用の教材、といった具合に、だいたい一年分ズレている。

問題は、この宿題冊子を、どうこの先の授業に使うか、である。
休み明けにテストをしたところで、果たして宿題内容が習得できているかどうかは、なかなか判定できない。と言って、次の定期テストの試験範囲にするだけ、というのは、何となくぼんやりする。

そこで、今回は各学年とも、毎時間宿題テストを行うことにした。

あらかじめ範囲を指定しておいて、その問題の中から授業の初めに私が選んだ問題を解く、というものだ。

これならば、確実に復習させることができる。勉強の習慣も半ば強制的に作ることができる。
その上、たとえ宿題の取り組みがいい加減であっても、再度勉強させることができる。

デメリットをあえて挙げるとすれば、毎回授業時間の15分ほどを、このテストに奪われるくらいだろう。

生徒たちも、範囲が限られているので、勉強のモチベーションも高まる。
採点も、お互い交換させているので、あまりに勉強不足だとやはり恥ずかしい。ここにも、勉強を促すモチベーションアップの仕組みを入れてある。

ちょうど、インフルエンザが流行っている時期でもあり、シャカリキになって授業を進めるわけにもいかない。と言って、足踏みばかりでもいけない。

と言うわけで、この時期のテストの繰り返しは、とてもいい感じになっている。

「あっ、一問間違えたー。」
と、中1が叫ぶ。

「まずい、計算ミスで行き詰まった…。」
と、中2がうそぶく。

やはり出来が一番いいのが中3。
系列高校へは、進学がほぼ保証されているとはいえ、やはり勉強している。
今回のテストも、ほとんどが一問間違い程度で、非常に出来がいい。

「真剣になって必死に解くこと」、は数学の実力アップにとても大切だ。
できたら、その間は他に気を引くものがない方がいい。

音楽を聴きながら数学を勉強すると、やっぱり気持ちが音楽の方に流れる。
そうすると、大切な閃きが失われてしまうのだ。
また、リラックスしすぎて、計算ミスを防ぐためのいい意味での緊張感も緩む。

学年が上がれば、お互い、教え合うようにもなる。

私たち教師の仕事は、ほんのちょっとだけ、背中を教えてあげるだけのことだ。

しばらくは、このテストを続けよう。
これで、ちょっと実力アップすればいいな…。








2019年01月15日

臨戦態勢

いよいよ今度の土日がセンター試験。学校としても臨戦態勢に入った。
センター試験は、人生を左右する大切な大学受験のステップ。
この日のために、高3の受験生たちは年末年始返上で勉強してきた。
学校上げて応援しなくてはならない…。

ところが、この連休から一気に中学生の低学年を中心に、体調不良者が続発した。
あるクラスでは熱発で10人以上が欠席していた。

その教室は、授業に行くと、頭が痛くなってくるくらい嫌な波動を感じた。
窓を開けても、その状態は変わらない。
その教室に座っている生徒たちは元気なのだが、何となく空気が重い。
インフルエンザのウイルスが蔓延しているような、そんな感じの教室だった。

授業が終わって、廊下に出ると、ぱっと雰囲気が変わった。
他のクラスに入っても、そうした感じはない。
やっぱり、「菌がうようよいるんだな…」、と思った。

と言うわけで、今日から全校全員マスク着用。
朝の会で、全員にマスクが配られ、学校生活中は教員も含めて全員がマスクを着用するという、別の意味での臨戦態勢になった。

昨年は、校内でインフルエンザが発症しても、内緒にしていたのだが、今年はいち早く発表。
もしかしたら、この施策が、学齢の低い生徒には、
「私も罹ってしまったかも…。」
という不安と、弱気にさせて、免疫力を落としたのかも知れない。

また、土曜日の全校集会で、一気に広がってしまったのかも知れない…。

いずれにせよ、気持ちが萎えたときが一番危ない。

しかも、土日は、中学入試でもあるので、先生たちも体調を崩してはいけないのだ。

「インフルエンザの予防接種は、効くと思う人には効く。効かないと思う人には効かない。」
という。

これは、「効くか効かないかは、気持ちの問題だ」、という意味ではない。
現に、予防接種は効果があり、世界中で多くの人の命を救っている。

要は、「効く」と思う確信が、「自分は絶対にインフルエンザには罹らないぞ」、という強い気持ちを生み、その思いが、予防策と相まって、免疫機能までを高めるという訳だ。
逆に、「どうせ効かないから…」、という思いが、「何をしても駄目だから…」、というマイナスの思いを引き込み、それが精神的な弱さとなって、体調不良を誘発するのだ。

「体調不良になっている場合ではない!」
という、強い気持ちが、負けない体を作る意味でも大切なのだろう。

「絶対に負けない!」
明日の朝の会で、皆にそう言わせようか…。








2019年01月14日

成人式に思う

成人の日。教え子たちも、大勢成人式に参加しているだろう。

私は、ひねくれ者だったのだ、成人式には行かなかった。
振り袖が嫌だったのだ。
女性にとっては、一生に一回の晴れ舞台であろうに、私は、あのチャラチャラ感がどうしても許せなかったのだ。
男は背広なのだが、その姿もあまり好きになれないこともあり、結局、私の成人式は欠席。
もちろん行けば、同窓の輩と久しぶりの出会いもあっただろうが、どうしても生理的に合わず出掛けなかった記憶がある。もう三十年も前のことだ。

依頼、この時期、テレビなどでいろいろな成人式が紹介されるたびに、やっぱり何となく違和感を感じ、彼らがあまりに幼く見えてしまうのだ。

2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられるそうだが、ますます幼い成人(大人)が増えるという訳だ。何か裏があることを、政府は隠しているのだろう。

上武大の野球部では、「一人200球ずつの成人ノック」が行われたそうだ。成人式を迎えた彼らは、故郷の成人式には参加しない。…これも面白い。

今日の私は、入学願書の入力でほぼ一日を過ごす。
「丹澤先生、入力の方は…。」
と、教頭。どうやら教頭は明日の日中は出勤できないらしく、私の仕事を待っていたのだ。
「17時にはできますか?」
「はい、大丈夫です…。」
と、答える。
他にも英語の先生が仕事をしている。

ちょっと買い物に行ってから戻り、再びチェック作業。

「ここはブラックですね…。」
生徒が見かねて、本音とも冗談ともつかないことを言う。

採用されるときに、
「ここは、他の学校の教員の3倍くらいは働いてもらいますから。」
という約束があったのだから、まぁ仕方ない。
だが、体力が落ちている時には、ちょっと苦しい…。

あるとき卒業生が言った。
「先生の老後は、自分たち卒業生が面倒見ますから…。」
そんな風に言ってくれる教え子もいる。

見返りを求めないのが愛ある仕事。
とは言え、これだけが、希望の光か…。








2019年01月13日

新しい部活の形態

「明日も練習来いよ…。」
「無理です。」
「…。」

「先生、ソックスをなくしました。」
「ほれ、じゃあ、これ使え。」
「ありがとうございます。」

「肩痛くて投げられません。」
「そうか。」

「手が痛くてバットを振れません。」
「そうか。」

「先生、寒いからグランドに『たき火』持ってきてください。」
「ほう…。」

「明日も練習ね。」
「友達と買い物行く約束しちゃいました…。」

「練習ないときは、自主練をするんだぞ。」
「はーい。」
と、答えて何もしない…。

伝統が消え、いつしか私の野球部も、ただのお遊び部活になった。
かろうじて毎日活動しているが、これでは試合にならないだろう。

冬のオフシーズンということものある。
この地域では、この時期はトレーニングの季節だ。

そればかりでは苦しかろう…、とボールも触らせているのだが…。

優しさは、堕落を招く。
甘えは、慢心を生む。

楽しく、わいわいやりながら、生徒に成長を確認させることを求められる時代になったのかも知れない。

気がつけば、厳しさが第一の野球部は、私の地区でも見かけなくなってきた。

「先生、そんなに厳しくしなくてもいいのにね…。」
「うん。」

そんな親子の会話が聞こえてくる。
それが積もり積もると、どこかで爆発する。

現実問題として、『やり過ぎ部活』の存在は極めて少なくなっている…。








2019年01月12日

入学願書の情報を入力

中学入試の願書受付が終わったので、いよいよ願書の入力作業。
受付中から少しずつ入力すればいいものを、怠け者の私は、結局受付期間が終わってから作業を始め、教頭に、「いつ頃、集計が終わりますか?」、などと嫌味を言われる。

今日土曜日は、私自身の授業はない。部活で学校外に出ることが多いので、授業を入れないようにしているのだ。なんと言っても、学校の時間割を作っている私自身。かすかな抵抗でもある。

朝から、一気に入力してしまおうと、作業を始めたとことで、理科部のT先生から、
「先生のクラスの理科部の生徒、全然部活に来ないんですけど…。」
と、現在の部活のあり方について、議論をぶつけられた。
「私は忙しいんだよ…。」
と、言いたくなるのを制するかのように、
「これはブレストですから…。」
などと何度も言って、なかなか解放してくれない。
中学生は部活全員加入だが、幽霊部員を防止するために、退部するには次の部活に入部することが確定してから、ということになったのだが、そのために結局参加しない生徒が出てきて、幽霊部員状態になっている。「部活指導も生徒指導の一環」という管理職の指示で、T先生は、部活に来ない生徒を捜し回り、連れ戻してでも理科室に連れてきていたが、そろそろその労力に疲れたらしい。
「結局システムが悪いですよね。」
と、言って終わったが、結局一時間粘られた。

「よし、入力開始」、と始めた途端、今度は校長がやってきた。
「PC教室で保存していたゼミファイルが消えているんだけど…。」
という。
緊急に調べてみると、マウス操作ミスで、別のフォルダーに移っているだけだった。
すぐに修正して、やっと入力作業に入った。

普段、私が長い時間職員室の席に座っていることは、ほとんどないので、このときばかりとばかり、いろいろな先生がやってくる。
「丹澤先生、先生に一昨日設定して頂いたパソコンですが、すぐに止まっちゃうけど…。」
「えっ?」
私は絶句するしかなかった。
新品パソコンの新規インストール等の設定をしたので、考えられないことだ。
だが、実際、よく止まる。キーボードもマウスも効かなくなる。つまり電源を切っての再起動を余儀なくされるのだ。
「勘弁してくれよ。」
と言う思いで症状を見る。原因不明。また設定し直すことにする。
「連休中お預けください…。」
と言ってその場を逃げる。

そんな感じで、なかなか願書の入力作業が始められなかったが、やっとスタート。
結局大して作業できなかった。

だから、今夜そしてこの休みに入力。
入試の処理はAccessとExcelを連動させている。データーベースの方が、何かと便利だからだ。この話はまた別の機会にしよう。

仕事はため込むものじゃない…。
明日も忙しくなりそうだ。








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