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2018年12月11日

合唱練習と山並み

「明日の英会話の授業は学活になったので、合唱練習ができます。パートリーダーは、練習場所を探しなさい。」

そう、昨日指示しておいたら、昨日のうちにいろいろな先生と調整をしたようで、家庭科室が使えることになった。
「責任を持たせると、生徒はできるようになるもんだなぁ。」」
と、感動。

今朝はこの冬一番の冷え込み。校舎前の芝生も真っ白に霜が降りていた。
それよりも美しかったのが、日の出直後の太陽に照らされた山並みだ。
快晴の空に、標高2000m近い雪をいただいた連峰が、朝日に輝いている。

「こんな景色を毎日見られるなんて、なんて幸せなんだろう…。」
そんな至福の時を過ごすも、その後、あれよあれよと雲が立ちこめてきて、山にも雲がかかってきた。
今夜は雪の予報。温度が低いので、降れば雪になること確実だろう。

私は雪も好きだ。
積もれば、朝の冷え込みも厳しいし、しばらくグランドが使えなくなってしまうのだが、何となく雪を見ると興奮する。

東京育ちということもあるのだろう。雪国の方には、とても申し訳ないのだが、雪を見るとわくわくする。

と言うわけで、私が一時間アドバイスをする合唱練習。

思えば、ずいぶん上達している。今週末が本番なのだから当たり前だが、もうちょっとだ。
まだ、涙が出てくるほどではないが、確実にクラスがまとまりつつある…。

隣の担任が、
「どうですか1組は?」
と尋ねるも、そろそろお茶を濁すような答え方をしなければいけなくなった。

家庭科室は彼らの歌声が響く。
廊下にも響く…。

家庭科室をぶらぶらしていたら、山並みが見えた。
天気は曇ってしまったが、まだまだ山はコントラストよく見えている。

ちょうど教室の後ろの、ちょうど洗濯機が置いてあるあたりから見る山が、とてもいい構図で見えることを発見した。
今は葉が落ちているが、桜の木が手前にある。春先になれば、桜と雪山が同時に見えそうだ。

彼らの合唱練習を聞きながら、しばし思いに馳せる。

ほのかにカビの臭いがした。

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2018年12月10日

答案返却日

今日は答案返却日。一日中、答案を返却するための授業が行われた。
6時間授業なので、授業で返却できる教科は6つ。授業コマが入らない技能教科系は、SHRで担任より返却される。

期末考査が終わり、「今日で一気に返却して、先生方の成績報告を受け、一気に成績処理に突入」するのである。素点は校務ソフトに入力し、素点の個人成績表を印刷し、生徒にもう一度確認してもらう。そのあと、総合成績の算出に入る。

だから、私の授業中に、
「この時間内しか、採点間違いは受けつけません。」
などと、傲慢なことを言って、生徒にやり直しや再確認を促す。

幸い私のクラスでは、点数が下がる場合でも正直に点数を修正に来る生徒が多い。
ほとんどの先生は、上からの指示により、答案をPDFで保管している。
だから、不正があれば、証拠が残っている訳で、これがある程度の抑止力になっているのかも知れない。
だが、こうしたことがなくても、正々堂々とできる生徒を育てたいものだ。

点数に執着している生徒は、私が説明している最中に、
「僕の順位どれくらいですか?」
などと発言する。
そのたびに、私から注意を受ける。

あるいは、
「部分点もらえませんか?」
などと、いやらしく食い下がる生徒もいる。

どちらもも持って生まれた性格というか、私ごときの注意では、そうそう改善されるものではない。

慎ましやかに、じっと点数を見つめ、悔しさを胸に秘めながら、じっくりとやり直しをして、
「次は絶対に間違えないぞ!」
とばかり、真剣に解き直ししている生徒の方を、どうしても応援したくなる。

ただ、社会に出たら、自己主張をしてすぐに行動するタイプの方が、出世できたり、給料が高くなるようだ。

教師は、自分の好みの生徒になるように育ててはいけない。

夕方遅く、一番成績が悪かった生徒がぽつりと言う。
「先生、勉強、足りなかったですね…。ダメダメでした。」

私が何か語るい及ばず、彼は自分自身で分かったいるのだ。
きっと新たな一歩を踏み出してくれるだろう。

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2018年12月09日

練習前にちょっと寄り道

ライブカメラを見ると、近くの山では雪が降っている。
学校でも北風に乗って雪がちらついている。気温は約3℃。風があるのでかなり寒く感じる。
「こんな日は、野球どころではないな…。」

そこで、部活の練習を少し送らせて、皆を連れて山に出掛けた。
ものの30分くらいで、1000mを超える山へ行けるのだ。
「ちょっとは気分転換になるかな…。」
と、イタズラ心を起こしたのだ。

徐々に道路に雪がついてくる。
子供たちの歓声が上がる。

途中、道路脇に温度計があったが、-3℃であった。標高約800m付近。
温泉脇では硫化水素の臭いが車中に入ってくる。硫黄泉好きでなければ、けっこう辛い臭い…。
子供たち全員、鼻を抑えて興奮状態。

ところが、使った車がどうも調子がよくない。
快調に山道を登っているようで、時々スリップ防止が働く。
「スタッドレスタイヤが古いのかな。」
とも思ったが、ふと気づく。
「四駆じゃないからだ…。」
以前の四駆は廃車になったので、私が買い取ったのだった。
「やっぱり走りにくいな…。これは帰り道は気をつけなければいけないな。」
と、思いながら、歓声を聞きながら山道を登っていく。

「この辺が限界かな…。」
と、スキー場直下で停車。

「さぁ、遊べ。」
と、車から追い出すと、すぐさま雪遊びを始めた。
積雪はまだまだ5cmほど。
「こんなんじゃぁ…つまらんな…。」
と思う間もなく、子供たちは雪を投げ合い、じゃれ合い、楽しんでいる。

そんな折、別の生徒から電話が入る。農家の息子のY君だ。
「先生、グランドの草刈しますよ。迎えに来て下さい。」
「そうは言っても、今は山にいるからなあ…。」

早速、遊んでいる子供たちを引き上げ、帰路につく。
雪の積もり始めで、滑りやすいので慎重に運転。
三十分ほどで、電話の生徒をピックアップして、グランドへ。

早速、Y君は刈り払い機を動かし、草刈を始める。
他のメンバーは、ピッチングマシンでバッティング練習。

早朝よりは寒さが和らいでいるが、まだまだ風は強い。

彼らの共に過ごしていると、何だか至福の時を過ごしているようにも思える。
根っからの子供好きなのかも知れない…。

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2018年12月08日

隣のクラスと合唱お披露目

合唱コンクールまで一週間と迫ってきた。
今日は、お隣のクラス同士で自由曲のお披露目会。
「お互い自由曲を歌い、良いところを学び、課題を克服してゆこう」、というものだ。

まずは私のクラスから歌う。
私はまだ音楽的な指導はほとんどしていないが、ハーモニーやバランスはよい。
相変わらずボリュームは小さいものの、小さいながらもまとまっている感じ…。
なんと言っても、簡単な曲でありながら、簡単な曲に聞こえないところがいい。
結構お隣のクラスから褒めてもらえた。

だが、
「非常にいいハーモニーでした。ただ、そうなると口を開けていない人が目立ってしまうので、気をつけて下さい。」
と、お隣のクラスのパートリーダーが指摘する。

その通りだ。お披露目の前の僅かな練習時間でも、私はそのことを指摘している。
結局、歌の自信がない生徒は口を大きく開けることができない。
勇気がないというより、怖いのだろう。
音が取れなくて、皆と合わせられない恐怖。
「歌えてないぞ。」
と、周りに言われる恐怖。そうしたものがあるはずだ。

次にお隣のクラスが歌う。
ドラマチックなピアノ伴奏の曲。だが、指揮も未熟で、ピアノがどうしても遅くなるので、今日は要所要所だけ伴奏が入ったバージョン。
バスケの大会で数人抜けているが、なかなかいい。
男子が一生懸命歌っている。
実は、私のクラスは女子のハーモニーが良いのだが、お隣は女子がなかなかやる気が出なくて困っていると担任がいう。逆に男子がいい。

学年全体で歌えば、結構いい合唱になりそうだ…。
だが、この合唱練習を通して、クラスのチームワークを学んでいる。
最大限活用しなくっちゃ…。

どちらも「まずまず」の仕上がり。
「去年の一年生のときよりは、レベルが高いから…。」
と、自分のクラスにも励ましてみた。

中一、中二、中三と順調に上手くなっていく…。
まだまだ私のクラスが入賞するには及ばないが、あと一週間。
「そろそろ、私の音楽指導を入れようかな…。」
と、つぶやくと隣の席の音楽担当のM先生が、
「先生がやるなら、私は引きますよ。」
と言う。もっといい言い方ないんだろうか、とも思ったが、
「担任の方が、言う聞きますから…。」
と畳みかける。
まったく、フォローにも何にもなっていない。

そう言えば、去年は些細な言い争いで、M先生とは一ヶ月不仲だったっけ…。

中一の学年主任が言う。
「M先生が合わせるな!、って言うんですよ。どうしたらいいの?」

去年と同じだ。これが言い争いのきっかけだった。

「パート練習が完璧になってから合わせるんです。不十分なまま合わせてしまったら、直すの大変なんですから…。」
M先生は、すべてのクラスのレベルを上げることに命をかけているのだ。

本番まであと一週間。
生徒たちの姿を見て、「ちょっとやる気が出てきたか」、とほくそ笑む。

不真面目な生徒が公欠でいなかったというファクターもあるが…。

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2018年12月07日

試験問題の印刷間違い

試験も最終日。
監督に行き、いざ問題を配ろうと封筒を開けると、何と初日の試験と同じ問題がはいっているではないか。急いで作問した先生に連絡をしてみてもらうと、確かに初日の問題。どうやら間違えて印刷してしまったらしい。
試験開始時間は迫っている。焦る…。
「先生、違いますよ。」
と慌てて作問者に言うも、
「すいません。刷り直します…。」
とのこと。「えっ、試験時間が始まっちゃうよ」、とますますドキドキ。

生徒には、「問題を刷り直していますから、もう少し待っていてください。」、と言ったものの、さすがに試験開始のチャイムがなると、生徒たちだって焦る。「大丈夫なのか…」、と。

どうなっているのかと、印刷室を見に行ったら、なんとも落ち着いて印刷中であった。
冊子印刷なので、一クラス分印刷するにも、五、六分はかかる。おまけに、途中で、印刷機がクリーニングモードに入り、さらに時間を費やしている。
「やばい、試験もう始まってるんだ…。」

印刷を終えた先生から書き込み式の冊子問題を受け取ると、教室へ走る。
「ごめん、遅くなって。これから配ります。試験時間はこれから50分です。少し延長します…。」
と、7分遅れのスタート。「もう、勘弁してくれよ…。」

かなり年上の年配の先生なので、あからさまに苦情を言うこともできず、自分はただただ焦るばかり…。もうちょっと、慌てる素振りでも見せてくれればいいのだが、なんだがでーんと構えて動じない。

試験が終わって、
「先ほどは、ご迷惑をおかけしました。」
と、謝罪されたので、とりあえず気持ちは落ち着いただが、「一体何をやっているのだ…。」、とい気持ちには変わらない。「自分が刷った問題をチェックしないのだろうか…。」

「試験時間が終わってからも延長したのですけど、廊下がざわついていて、集中できなかったかも知れません。」

これが、私の精一杯の抵抗だ。
彼は、何も言わずに答案を受け取った…。

◇◇◇◇◇

「いやぁ、参った。痛恨のミスである。こんなこと教員人生で初めてのことだ。」

私は試験の問題用紙を印刷し、封筒に入れるときは、かなり気を遣う。
・枚数が足りないことがないだろうか。
・印刷ミスはないだろうか。
・複数学年を担当しているので、封筒への入れ待合はないだろうか。
などと、何度も確認している。

ところがである。その盲点を突く形で大きなミスを犯してしまった。

今回は解答できる部分を広くしようと、B4サイズ一枚ものの両面印刷ではなく、冊子印刷にして、その中に解答を書き込むスタイルをと取った。時々こうした方法はとる。
どうせならと、担当クラス全部、つまり6種類の試験を作ったのだ。
ところが、今日の中1の試験で、数日前に行った試験問題を、何の疑いもなく印刷し、そのまま封筒に入れてしまった。
つまり、試験はすでに終えた問題で科目が違う。
監督の先生が慌てるのもうなずける。

表紙をぱっと見た感じでは、ほとんど同じデザイン。もちろん科目名が違うのだが、学年ばかりを意識してチェックしていた私の網をすり抜けた。

「あ〜、なんと言うことだ。」

これまで長く教員を務めていて、試験の時一番緊張するのが、試験開始直後。
何だが大きなミスをしていないか、一番不安になるのがその時。

そして、その時がやってきた。
本当に情けない。
監督の先生には大変迷惑をかけた。

「本当にごめんなさい。」








2018年12月06日

寝たら窓全開

「寝たら窓を全開にするぞ!」
これが私の、試験期間中の口癖である。

試験時間は原則50分。 出題者が適切な問題を作れば、生徒たちの時間が余って寝るしかない、ということは起こらない。

ただ、もともとほとんど勉強していない生徒にとっては、解ける問題がなくなれば、やることがなくなることは事実。

だが、私は試験中に寝ることを許さない。「問題が解き終わり、100点間違いない」、という生徒でも駄目だ。いろいろな理由はあるが、「チャイムが鳴るまで、一生懸命試験に臨む」、というのが私のポリシーだ。

私の高校は、試験問題を解き終わったら、教室から退出することが許されていた。私が現役の高校生だったときの話である。

つまり、試験が解き終わり、100点にはならないだろうけれども、「これでよし」、と思ったならば、監督者に合図して、教室から外に出て良いのだ。

もっとも、教室を出たところで、いられる所は廊下くらいしかないのだが、その時間を利用して、次のテストの対策ができるという訳である。

私は、たとえ試験が早く終わったとしても、このシステムを一度も使ったことはなかった。
周りを見ていると、成績の良い人で、先に教室を出てしまう人がいなかったのだ。それに、私には試験の途中で教室を出てしまうような勇気はなかった。

母校には、のちに非常勤として勤めたことがあるが、その時にはそのシステムがなくなっていたから、最近はもうやっていないだろう。

今日は、冷たい雨が雪に変わるのではないか、と思われるほどのこの冬一番の寒い一日であった。
もちろん窓を開けると、冷たい空気が教室を吹き抜ける。
私は、出勤すると教室と廊下の窓を開け放っているので、廊下はまだ窓が開いたままだ。
「冷たい空気が気持ちいい…。」
生徒たちは、「寒っ」、といいながらもだんだんと寒さに慣れ、廊下に出れば、空気の悪くなった教室内よりすっきりする。

試験が始まる前、一度窓を開け放った。
教室には歓声(?)が走る。
数分で窓を閉めて、私はニコっと笑う。

教室内の空気を入れ換えて、新鮮な空気にしたところで、ピリッと頭も冴えて、さぁ、いよいよ試験の開始。

私はこの方法で、試験中寝かせないようにしている。
万一、寝てしまった生徒が出ると、さっと窓を開けるので、また空気が入れ替わり、眠気も吹っ飛ぶ。多少の寒さは否めないが、「酸欠状態で空気の悪くなった教室の環境整備には、いい方法なのではないかな」、と思っている。

普段の授業でも、
「授業前には必ず窓を全開にしない。」
と、指示している。
私が教室に入ったとき、窓が開いていれば、授業中は窓を閉める。
そうでなければ、窓を全開にする。

多少傲慢だが、
「丹澤の授業だ。あきらめてくれ。」
と、言っている。

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2018年12月05日

試験中のトイレ

二学期の期末考査が始まった。
私の学校では中高と同じ日程で行われるので、中学校ながら4日間ある。
一日あたり2〜4科目の試験がある。

この試験だが、私の学校では中学校としては珍しく、「試験中にトイレに行っても、戻ってきてまた試験を続けられる」、というシステムがある。性善説に基づいたものだ。

おそらくは、ほとんどの学校では、「試験中にトイレに行ったら、そこで試験は終了」、というのが一般的だろう。

大学入試でも、英検などの資格試験でも同様のはずだ。「不正行為を防ぐ」という考えでこうしたルールが設定されているのだろうし、「体調管理も実力のうち」という社会の厳しさも見てとれる。

私の学校の教室には、内線電話を設置してあるので、トイレに行きたい生徒が出ると、監督者は職員室に電話をする。監督者が教室を離れることはできないので、別の教員を呼び、その生徒をトイレまで連れて行き、終わるまで待ち、また教室に連れ帰る、のである。

もちろん中学生たちに私は、
「基本的には、お腹が痛いときだけだよ…。」
と指導はしている。だが、そうした指導をしていないと、この権利を遂行し、おしっこがしたくなっても、トイレに行ってしまう。

普段の授業中でも、安易にトイレに行くことは、注意されるべきことであろうから、当然、試験であっても、休み時間に済ませておくべきことだと思う。中にはしかし、
「試験で緊張しているんでしょう。」
と、寛容な先生方もいる。
「我慢するのは、体に良くないんです。」
などと、熱弁を振るう方もいる。

もちろん、体調が悪いときは別だ。

そうなると、
「社会では許されないことが多いよ。でも、うちの学校ではOK何だよ。」
という話をしなくてはならなくなる。

学校の非常識が社会の常識である場合や、学校の常識が社会の非常識である場合などもあり、イノベーションの遅れがちな学校では、ややこしい話が多くなった。

だが、
「たとえそれが社会では許されるようなことであっても、学校だからこその約束事やルールがあっていい。」
と、私は思う。

それが、生徒の成長のためになることもあるし、教員の仕事量を減らすことにつながることだってある。

生徒は発達途上の子供。中学生は中学生なりに、高校生は高校生なりに、許される範囲というものもあるだろう。

もちろん、その基準は難しい。
だが、そうした目に見えないけれども、彼らの道を外させないためのバリアが、学校現場では従来より張り巡らされ、学校運営がなされているのだと思う。

一般的には、『生徒自身に善悪を考えさせ、その中で判断させることを求めている』学校の規則は少ない。

こちらの方が理想だと思うが、善悪を大人ですら判断できなくなっている昨今、教員にそこまで求めるのは、難しかろう…。








2018年12月04日

T君を『よしよし』

「丹澤先生、T君を『よしよし』してもらえますか?」
合唱練習をよく見てくれている副担任でもある音楽の先生が言う。

「たぶん、淋しいのだと思うんですよ…。」
彼女の勘は鋭い。

いつも私が注意ばかりしている、だらしないT君。
積極的に合唱練習を妨害して、一生懸命やろうとする他のクラスメイトの気持ちを逆なでするT君。
中1の時には野球部で活躍していたが、私を気に入らない母親の圧力で辞めてしまったT君。
マイペースで、全員が集合していても、いつものんびりと最後にやってくるT君。

「そう言えば最近は、マイナスの指摘ばかりだったなぁ…。」
と、反省。それでも、
「何を言っても、上手くいかなかったよなぁ…。」
などと、作戦を練る。

全体の場では、正しく話を聞けない。だから私の話の一部を切り取り、勝手に解釈して、それが伝言ゲームになって母親に届き、
「丹澤先生は自殺したいと思っているのですか。そんな人に担任をしてもらいたくありません…。」
と、母親から苦情が来たこともある。
また、
「やっぱり丹澤先生は信じられません。二年生では担任を変えて下さい。」
と、三月に学年主任に訴えたのだが、当時の学年主任は私に伝えることなくこれを突っぱねた。

ただ、野球部を休んでいる時に、勉強の習慣が身についているので、学力的には相応の実力となってきたことは間違いない。T君は、今日の数学の試験でも、まずまずの出来だった。

帰りの会の合唱練習のときに、早速作戦実行。

男子のパート練習。やっぱり一人離れて参加しようとしないT君を、パートリーダーが歌っている輪の中に押し込んだ。近くで、彼の歌を聴いてみると、なんと歌になっていないではないか。
低い声で、音程を一定にして歌詞を流しているのである。本来T君がきちんと歌えることは、私はよく知っている。
そこで、T君を輪から連れ出し、「音の高さを合わせなきゃ。もし音が取れないなら、個人レッスンするよ。」と警告。私はピアノが弾けるのだ。
すまなそうな顔をしたT君は、輪の中に戻ると、少し音を合わせるようになった。

その後帰宅時には、T君としばらく歩いた。
私がT君のリックをつかんで、引っ張ってもらう形である。
T君は、おどけて走る真似をしながらも、私を引っ張っている。
私はT君とちょっと遊んだのだ。

このところT君への注意が続いているので、説教はだめだ。この遊びも、
「あなたのこと見てますよ。関心を持っていますよ。」
というアピールのようなものだ。

気に入らない生徒だと、心底思ってしまうと、どんどん接点が薄くなる。
嫌だと思って距離を取っていると、生徒はどんどん荒れていく。
意図的に距離を置きつつ、見守るのとは、天地の差だ。

良いところはどんどん褒めてあげよう。
マイナスばかりが目についたとしても、意図してプラスを探そう。

生徒の可能性は無限なのだから…。








2018年12月03日

できるだけ早く退勤する 〜若手の先生方へのアドバイスE〜

教員になりたての頃は、教師のとしての仕事が何もかもが新鮮で、毎日が楽しく仕事をする。
だから、遅くまで学校に残って仕事をしたり、「生徒のために」、と凝ったプリントやら通信やら、ノートやらを作って、「喜び」に浸っているだ。
「若いんだから、頑張れ。」
などと、先輩教師からいい加減な声を掛けられ、ますます遅くまで学校に残ることになる。
そんなとき、管理職が遅くまで残っていると、ますます帰宅しにくいが、残って仕事をしている先輩教師から、いろいろなアドバイスを聞けるのも、こんな時で、ある意味貴重な時間であるとも言える。

だが、しばらくすると、「夢の教員になったものの、結構ハードだな…」、と思うようになる。
あれもこれもと仕事を抱え、一日では処理しきれないくらいの量になり、結果、仕事を家にまで持ち込む。

それでもあえて言いたい。
「いつまでも学校に残っていないで、早く帰りなさい。」

その仕事は、本当に必要なものなのか。教育委員会やら管理職からの仕事は、とりあえず置いておいて、自分の持っている仕事について、精査した方がいい。
「このプリントは本当に必要なのか。もっと時間を短縮できる方法はないのか。別のアイデアで代えることはできないか。」
そして、
「そもそも、やらなければいけない仕事なのか。」

私は、「部活指導を断りなさい」、とか、「上司に逆らいなさい」、などと言っているのではない。
「自分の持っている仕事について、無駄な部分や、不要な部分がないか。」
また、
「以前からやっていたことだから、と流れでやっている事の中で、やらなくてもいいものはないか。」
こうしたことを、まずは自分の仕事の中で検証してみることを勧める。

ある意味、クラス運営や授業は、自分の裁量に任せられている部分の多い教育活動だから、いろいろな事を試してみてよいのだが、「何も考えずにやっている」のだったら、まずはその効果を考えてみるべきだと思う。

その上で、
「ルーチンになっている事務仕事は、いかに素早く処理できるか。」
についても、工夫すべきであると思う。

「遅くまで学校に残っている先生が、いい先生であり、優れた教育者であるわけではない。」
ことは、断言したいと思う。
だから、できるだけ早く退勤できるように、工夫に工夫を重ね、いかに素早く終わらせることができるかを、考えて実行すべきだと思う。

私が新任の頃、先輩教師から、
「おい、帰るぞ。」
と、無理矢理帰らされた。と、言っても飲みに連れて行かれただけなのだが、今から思えば、いろいろな話を聞けた楽しい時間でもあった。仕事途中で困ったこともあったが、帰宅してやったこともあるが、やらなかったこともある。
やらなくても済む仕事は結構あるものだ。

常に仕事の内容を精査することを勧めたい。




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2018年12月02日

頑張れ新人君

「昨日はどうしたんですか?」
図書担当の先生が、新人先生に尋ねた。
「え!?」
「昨日は、図書室担当だったはずですが、生徒が先生が来なかった、と言っていました。」
「あっ、すいません。忘れていました…。」
「先生が行っていなかったので、図書室の鍵が開きっぱなしでした。今日は、大丈夫ですか?」
「今日って何ですか?」
「今日も、図書室担当ですよね。」
「あっ、大丈夫です。すいません。」

その様子を隣で見ていた、隣のクラスの担任がすかさず突っ込む。
「どうして図書室の鍵をかけておかないといけないか、分かりますか?」
「大切な学校の備品がなくなってしまうと困るから…。」
「他にはありますか?」

なかなかの追求。そう簡単には許したくはないらしい…。
新人君がもじもじしていると、
「生徒に悪を犯させないようにするのも、教師の務めなんです。」
と、ばっさり。
「先生が、図書室の鍵を閉めなかったことで、そこから悪が発生することってありますよね。どんなことですか…。」
まだまだ追求は続く…。

「それに、教員側のミスによって、生徒の悪が助長されたら、責任を問われますよ。分かっていますか?」

隣の担任はなかなか厳しいのである。
だから、私は新人君には何も言わずに済む…。

本当に一生懸命、育てようとしてくれているのだ。
新人君は男性、隣の担任は女性。年齢差は3歳。

職員会議で寝ていれば起こし、机の上が乱れていたら、「一緒に綺麗にしましょ」、と声を掛け、クラスの仕事も丁寧に教えている。

それでも新人君は、毎日のようにポカを繰り返してしまう。

適材適所的観点からすると、明らかにミスジャッジだと思うのだが、生徒に関わる仕事の中で、妥協は許されない。

前回、新人君の中間テストの平均点が30点台で、一ケタ答案を連発してしまった。
「こんな問題、作りました。」
と、試験の前日に私に見せに来たので、
「期末試験の時は一週間前に見せて下さい。」
と、お願いした。
前日に、テストの全面改定はさすがにつらい。それも複数枚あるからだ。

明日が試験の前日。
まだ私は見せてもらっていないのだが、明日はどんな問題を見せに来るのだろうか…。








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