2018年11月11日

日々、自己変革をしているK君

「一年のときよりも、自己変革が足りないと思います。」
三者面談の最後は、K君との面談だった。
真面目な生徒で、常に向上を目指し、日々一日を振り返っている。

たまたまピアノが少し弾けたので、おそるおそる伴奏者に指名したら、こつこつ練習して、すでに夏休みのうちに弾けるようになっていた。つい先日も、プレリハーサルのようなイベントで、立派に演奏した。本番は12月。まだまだ上達するだろう。本人は、
「手を抜かずに、練習し続けたいと思います。」
と言う。

勉強面でも手を抜かない。授業だって真剣そのもの。少し積極性が足りないが、それも自分自身の課題として、「授業中も、勇気を持って発言したい」などと、面談で宣言する。

母親は、温かく見守るタイプ。
信じて成長を待つ、といった感じ。

「優しい子です。本人の意志に任せています。」
と言った具合で、信頼感も高い。
この時期、反抗期で母親とは口も効かない状態の生徒が多いが、お互いが頼りすぎず、離れすぎずのとてもいい距離感だ。

「ちょっと体力がない感じがするので、毎日マラソンをすることにしました。」
一日を振り返ってみると、あまり運動をしていないことに気づいたK君は、そんな目標も語ってくれた。

その向上心と、志の高さに、面談している私自身、話を聞いていながら泣けてくる。

これまでも、自分で言ったことはたいてい達成している。

近年にはないタイプの生徒だ。

将来は理系に進みたいという。
まだ、「これをやる」というものは思い描いてはいないようだが、いろいろ学んでいくうちに、ビジョンが見えてくるだろう。

入学以来、順調に学力も向上。他への思いやりの気持ちも人一倍だ。

「思春期を迎えたこの時期、生徒によってこんなにも差があるのか。」
と、私自身もびっくり…。
改めて、人の個性の違いに神秘性を感じる。

こういうタイプの生徒は、ヤンチャタイプの生徒からは疎まれるだろう。
真面目で、融通がきかないと思われるからだ。

しかし、なぜか、誰からも一目置かれる生徒もいる。
その生徒の『人徳』の持てる技だ。

この先K君がどうなるのか、しばらく、K君の成長を見守ることにしよう。

私自身、何だが勇気をもらった。








去年はこうやりました

学校行事は、毎年の恒例行事も多く、ややルーチン化されていることも多い。
だからと言って、「前年度のままそのまま踏襲してもよい」という訳ではないと思う。
その一番の理由は、「生徒は同じではない」ということだ。

保守的な学校組織では、
「去年もこうやったから、今年もこうやるべきだ。」
という意見が強くなる。
だか、それこそ組織としての思考停止に陥っていないだろうか。

生徒も教員も、「考えないことは楽なこと」である。
だが、考えることを拒否したならば、発展も進歩も改善もない。

過度な前例主義、新しいチャレンジをしないという考え方。
失敗を恐れ、責任を取らされることを恐れ、去年と同じように運営しようとする、その考え方は改めなければならないだろう。

ちょうど先週末に、恒例の校外行事が行われたのだが、あまりに保守的であった。
また、その守るべき前例のために、生徒不在に陥った。

「こういうことができないと、迷惑をかけて、恥ずかしいですから…。」
などと、教員たちを動かそうとする、陰の責任者がいたが、恥ずかしいのは、本当は自分自身なのだと思う。
自分が恥ずかしいから、それを生徒や他の教員に押しつけているだけなのだろう。

普段学校でできていないことが、いきなり学校外に出たからと言って、できるようになるものではない。

「態度が悪いから、個別指導してください。」
などと、上から目線で言ってきたのだが、自分自身が学校で指導できていないことを、校外時に学年主任に押しつけようとする態度は、やはり、その根本的な考えが、自分の都合中心になっているとしか思えないのだ。

本人は、よかれと思い、必死にやっていたのだと思うが、結果的に相手を縛っていることになっていた。

人は、得意になると慢心しやすい。
しかしその慢心は、自分自身ではなかなか気づかない。
ところが、他の人からはよく見える。

「反省会をしたいと思います。」
という連絡があったが、今のところ、私はその開催を認めない。
お互いの非難合戦の会議など、不要だからだ。








2018年11月10日

聞くだけの面談

私が三者面談で設定した時間は一人あたり20分。
一般的な平均より、少なめなのかも知れないが、中学二年生くらいならこのくらいでも十分だ。

さて、今日は、女子生徒Nさんの面談。
この生徒、お姉さんも三年間担任したので、母親とはよく知った仲。
母親も教育熱心なので、面談中は私はずっと母子の会話を聞いていた。

Nさん。何事も決心がつかない様子。
何かを決意しようとしても、「できるかな…。やっぱ無理かな…」の堂々巡り。
そのたびに、母親がいろいろなたとえ話を出しながら、時に励まし、時に厳しく…。

話の内容は、勉強面から生活面、部活や将来について、はたまた尊敬する人物、そして目標の設定から、次の試験のことまで、母子の会話はずっと続いた。

私は、にこにこしながら、時々相づちをいれながら、ただただ聞き役。
いや、聞き役というよりも、その場に座っているだけであった。
もはや、私がアドバイスしようとしようという余地はなく、ただただ一時間、母子の話を聞いていた。

さすがに、長すぎるので、
「そろそろ終わりにしましょう。」
と促したら、
「もう少し、続きを話しましょ…。」
と母親が娘に一言。

「先生、すいません。時間を奪ってしまって…。」
母親は、恐縮しているようではあったが、まだまだ話したりない様子。

「いやいや、こうした場を提供できるだけでいいんですから…。」
と、負け惜しみを言って面談を終えた。

私がほとんど話をしない中でも面談はこれだけ…。
姉貴の時もそうだったかは、思い出せない。

三者面談を通して、少しでも親子の会話の機会にできれば、それでよしとするか…。








祭りと飲酒、喫煙

「祭りもいいんだけどね。これで、中学生が酒と煙草を覚えるんだよね…。」
近隣の先生が、そう嘆く。

確かに、祭りのお囃子の練習だの、祭り本番だので、
「ほれ、祭りなんだから飲んでみろ。」
などと、中学生が大人から酒を勧められることがある。
ちょうど興味を持ち始めた年頃でもあり、長老などから勧められれば、断るという選択肢はないだろう。
「俺なんて、中学生のときから吸っていたぞ。」
などと言いながら、煙草を勧められることだってあるだろう。

日本の祭りは酒を飲む。
御神酒というだけあって、お酒は神様への奉納されるものだ。
その御神酒は、ある意味、神様からの下さりもの。
頂かなくてはならないものでもある。

最近は少なくなっているだろうが、日本ではお正月にはお屠蘇をいただくが、これだって、子どもにも勧められる。

結局、酒だの煙草だのは、中高生が興味本位でというより、近くの大人が誘っている方が多いのかも知れない。

成人年齢が18歳になるそうだが、酒や煙草は20歳からの据え置きだ。
成長期の子供たちには、どちらも有害であったり、正しい判断基準ができないことを想定しているのだろう。

「なるほど、地方の喫煙率が高いのは、祭りのせいか…。」
などと、納得。

先日祭りに参加したとき、一番最初に言われたことがある。
「生徒さんたちを、絶対にアルコールには近づけませんから…。」
だ。

その時は、「ずいぶんおかしなことを言うんだな。誰かが、念押ししたりしたのかな…」、などと思っていたが、祭りと酒は、切っても切れない関係。祭りに参加することと、酒を勧められることは、極めて近いことだったのか…。

「酒を飲んだことある人、いる?」
たまに私も、生徒たちに聞くことがある。

「ビールって苦いんだよね。あれがなんで美味しいんだろ。」
「日本酒って、おえって感じ…。」

結局、かなりの中学生が、すでに飲んでいるということだ。
「大人になれば、味が分かるよ。」
と、心で思いながら、
「飲んだの?」
と、驚いて見せる。








ネット通販の闇

「この間、ネット通販でスタットレスタイヤを注文したんだけど、振り込んだけど、全然送ってこないんだよね。」

今朝、近隣の学校の先生から相談を受けた。振り込んだ金額は三万円だそうだ。
「やっぱり、騙されたのかなあ。」
と、ご心配のご様子。

「支払い方法が銀行振り込みだったから、不安には思ったんだよ。振り込み後、三日以内に発送しますって事だったんだけど、駄目かな…。何度もメールを送ってるんだけど…。」
とのこと。

「ホームページはまだあるんですか? 私が振り込んで騙されたときは、すぐにホームページもメールも閉鎖されたので…。」

「えっ? 丹澤先生も騙されたの?」
「はい、もう大分前ですが、35万ほど…。」

「安物買いの銭失い」どころではない。ただ単にお金を取られただけ。一番安い業者だと思って信用したら、詐欺だったという訳だ。

数日後、ネットで検索していたら、同じように騙された人が何人もいたことが分かった。
匿名性の高いネットでは、
「何をしても、どうせ駄目だろう。」
と、私は何もしなかったが、
「高い授業料だったな。」
と、あきらめた。もしかしたら、こういうあきらめる人がいるから、詐欺商法が成立するのだろうが、その時には、なすすべがなかったのだ。

さて、ご心配の近隣の学校の先生。ホームページもまだあるし、メールも生きているようだとのこと。
契約通り、商品が送られてきたらラッキーだが、何も届かなかったら、あきらめるしかないのだろう。

ネット通販は、大変便利だ。
生徒も親のアカウントなどで利用している人が多いようだ。

だが、ネット通販にも闇が潜んでいることを、どこかで教えなくてはならないだろう。

人を信じることを教えるはずが、人を疑うことを教えなければならないのは、何より悲しい。

「世の中には、悪人もいるんだよ。そういう人に騙されるときは、自分自身にも隙があるんだ。たいていは、欲が過ぎてるときだ。だから、慎重にネット通販を使わないといけないんだ。」

「実は私もね…。」

私の経験もそうやって生徒たちに教えて注意を喚起しなくてはいけないんだろうな…。








2018年11月09日

遅刻一回500円

遅刻ばかり、授業中寝てばかり、宿題出さない常連のある女子生徒との三者面談。
父親は10分前からスタンバイしているのだが、娘は10分過ぎても教室に来ないので、探しに行ったら、のんびりご飯を食べていた。
一緒に食べていた友達に、「それはひどいよ…」と非難されて、あわてて教室にやってきた。
父親は、特に怒らなかった。
面談時間に余裕があってよかった…。

成績表を見ながら、父親が娘に問う。
「ところで、勉強しているの?」
「いやぁ…。」
「宿題は?」
「いやあ…。」
「授業は聞いているの?」
「いやあ…。」
「授業、分かる?」
「いやあ…。」
「勉強したいと思わない。」
「そんな気はないです…。」
「このままじゃ、赤点になっちゃうでしょ。」
「はあ…。」
「冬休みの宿題だって増えちゃうよね。」
「それは…。」

父親が何を言っても埒があかない。
ところが、娘が言う。
「自分でやる気にならなきゃ、できないから…。」

『やる気』が出ないのだから、親や担任があれこれアドバイスしても無駄であるという訳だ。
しかし、今は、その『やる気』が出ないらしい…。

「じゃあ、『やる気』を出すために、お小遣いと結びつけよう」
と父親。
「一回遅刻するたびに500円ずつお小遣いを減らそう…。」
となった。
「えっそれは…。でも、最近はしてないか…。」
といいながらも、渋々承諾。
二学期の約二ヶ月間での遅刻は16回。
「おいおい、だいじょうぶか…。」

「えっ、パパもう帰るの?」
レインコート着込んでバイクで来校した父親は、帰宅の準備を始めた。








デリシャス

「ホストファミリーで食べたパスタが、とてもまずかったんです。」
海外研修を経験した中3の男子生徒が、そう発表した。

「それで、どうしたの?」
「食べました…。」
「で? 何か言った?」
「deliciasって、言っちゃいました。」
「そりゃ、だめだろ。味が薄いとか、ちょっと苦手な味だとか、何か言わないと…。お代わりを勧められちゃうよ。」
「勧められました。」
「でしょ。で、食べたの?」
「思いっきり、断りました。」

日本人的な感覚では、なかなか『まずい』とは言えない。
だが、自分の意見はきちんと言わないと、欧米社会では、一人の人間として認めれない。
日本では心遣いとして、たとえ口に合わなくても、「おいしいです」、と言うこともあるかもしれないが、外国では自分の意思を伝えなくてはならない。

「グランドマザーが一生懸命作ってくれたみたいなんで…。」
確かにそうだろう。さすがに「まずい」」と言えない。
だが、「おいしい」とも、言ってはいけない。

「おいしいって言っちゃったたんで、また翌朝も出てきちゃったんです。」
「そうでしょ…。やっぱり何か言うべきだったね…。」

これは、皆の教訓になるだろう。
本当に口に合わないのであれば、「おいしい」と言ってはいけない。

オーストラリアは、他民族国家。だから、その国独特のスパイスや、習慣がある。彼らはそれが普通だと思っているが、日本人には異種のものであることも多い。

他にも、食べ物系での、貴重な経験はいろいろあった。

「何が食べたい?」
と、聞かれて、思わず
「日本食」
と答えてしまったら、寿司屋に連れて行かれて、自分の食べた分の食事代を払うことになった、という話も聞いた。

中学生だから、まだまだ英会話レベルが低いので、それに伴ういろいろな誤解も多い。
ただ、この時期に海外でホームステイすることは、代えがたい貴重な経験となっただろう。

「ホストファミリーの娘との別れが悲しかったんです。」
とある女子生徒。
最後の晩に一緒にトランプをして、「おやすみ」をした。
朝、出発の時には、起きてきてくれなくて、そのままの別れになってしまったのだという。
「これって、オーストラリアだからですかね…。」
と不満げに話す。

「単に寝坊しただけだと思うけどね…。」

面白い旅の話は、ずっと続いた…。








怒りだした母親

「あなた、なんでここにいるの?」
三者面談中、息子の余りの不甲斐なさに、いよいよ母親が怒り始めた。
「三者面談だから…。」
「だったら、ここで何か決意して、自分がどう変わるかを言うもんじゃないの?」
「いや…。」
「何のためにここにいるか分からないじゃないの。私だって、先生だって時間を作って、あなたのために面談してるんでしょ。」
「…やらなきゃいけないから。」
「だったら、やらなきゃいいじゃないの。」
「三者面談ってやらなきゃいけないんでしょ。」
「やりたくなければ、自分で先生を説得しなさい。」
「あなたが、何も変わろうとしなければ、何も意味がないじゃないの。」
息子はのらりくらりだったので、私から質問を一つ。

「君が、今一番関心を持っていることは何?」
「理科です。」
「おー、勉強なんだ。理科の何?」
「飛行原理とか…。」
授業では、『飛行原理』など勉強してない。

「そりゃ、すごいじゃないか…。」
何だか、照れながらも嬉しそうにしている。
「だったら、どんどん調べて、勉強して、ノートにまとめていくんだ。」
「ノートですか?」
「そうだよ、自分で知ったことや、分かったことを、どんどんノートに書いていくんだ。君は、中1の時の偉人研究は誰だったっけ?」
「トーマス・エジソンです。」
「エジソンは、研究ノートを作っていたよね。たとえ、たとえ実験が上手くいかなくても、上手くいかなかったという事実を記録し続けた。それだってものすごい研究成果だ。」
「…」
「だから、君も、どんどん勉強したことをノートに書いていったらいい。勉強して分からないことが出てきたら、その分野も勉強するんだ。そうやっているうちに、自分が勉強すべき内容が見えてくる。」
「…」
「別に、興味がなくなったら、途中でやめてしまったっていい。次に興味が出てきた分野で、また同じ事をすればいいんだ。」
「はい。」
「将来、君がどんな仕事につくか、どんな生き方をするかは分からないけど、今だったら、そんな研究ができる。理科部でやったっていい。それ以外の時間で調べたっていい。自分の時間を使って、いろいろ研究することができる。」
「…」
「その、自分の時間を作るために、宿題とかきちんとやって、居残りさせられないようにするんだ。居残りになると、自分の時間が減ってしまう。」

母親が怒り出しては埒があかないので、仕方なく私がしゃべりまくって、面談を終えた。

「先生が担任で本当に良かったです。ベテランの先生で、本当にありがたいです。」
そう言って、母親は帰っていった。

最初からもう少し褒めれば、母親も息子に怒り出さずに済んだかも知れないな、と反省。
この先、どうなっていくかは、要経過観察というところか。









2018年11月08日

部活崩壊

「今日は水泳部あったの?
「ありました。」
「参加したの?」
「いや、あとからグランド走りました。」
「それじゃ、参加したことにならんなぁ。」
確かに水泳部は、この時期は陸トレ。プールは使えないのだが…。

「バスケ部行った?」
「お腹が痛かったから…。」
「休むこと連絡してないべ?」
「はい…。」
「そりゃ、さぼりだ。」
「…そういえば、先週野球部出るからって、バスケ部休んだんだって?」
「はい…。」
「野球部には来てないじゃない?」
「…。」」

「理科部行ったの?」
「いいえ。」
「辞めるなら辞めてもいいけど、無断で行かないというのは、だめだ。そう前も行ったべ。」
「はい…。」
「だらだらしすぎじゃろ。」

「練習来ないのなら、試合連れて行けないよ。」
などなど、中2のメンバーの部活動は崩壊状態だ。

「最近、サッカー部からK君が来たんですけど、まだ入部させていません。」
と、合唱部の顧問。サッカー部のキャプテンでありながら、最近、皆に退部を宣言して、サッカー部を辞めた。その後、合唱部に来たという訳である。うちの学校の場合、次の入部届が出ないと、正式退部にはならない。

剣道部のキャプテンも、野球部のキャプテンも9月に辞めている。

「生徒を呼びに行かないと部活にいかないんですよ。」
バスケットボール部の副顧問が嘆く。

『楽しくて、嬉しくて、ワクワクして部活に行く』
という時代は終わったのか。

「先生、雨ですけど、今日はどうなりますか?」
「先生、この雨だったら練習休みですよね。」
「先生、まさか練習ないですよね。」

三人の部員からそう言われたので、今日はお休みにした。

屋外競技は、雨が降るとモチベーションが削がれるが、生徒たちからあからさまに言われても、顧問としてのモチベーションも下がる。

ちょっと学校が狂ってきたぞ…。













2018年11月07日

やってられん

さすがに今日は萎えた。

朝から、校長の「ちょっといい?」があり、「朝の会の司会の声が小さくて、あり得ない」と注意された。なかなか人前で声が出せないクラスで、これからどうやって立て直していこうかと、思い巡らせていたときだっただけに、ダメージが大きかった。
「音楽の先生にボイストレーニングをやってもらったら?」
などと、言う。だが、そんなレベルではないのだ。
音楽の先生は、
「この学年はチャッティングやっていないから、横のつながりがないんですよ。」
と、暗に私の方針を非難。
簡単に言えば、「こんなクラス運営じゃ、駄目だぜ」と言われているようで、結構落ち込んだ。

授業中に、ふと外を見ると、自分の学年の中2がマラソンをしている。
だが、ふざけていて全く真面目でない。体育の先生は、遠くでタイムを計っている模様で、その様子はご存知ないようだ。その不真面目な体育の時間を見て、さらに落胆。
「こんな彼らとつき合っているのか。やってられん。」
と、モチベーションダウン。

次の数学の時間は、体育のあとで10分遅れ。日直も仕事ができておらず、女子生徒が一人いない。
聞けば、男子に冷やかされたとか。泣いて保健室に駆け込んだ模様。
「もう、やってられん。」

「中2は、先生を増やさないと無理だ。誰か手伝ってくれ。」
と、体育の先生。
「奴らには、日本語通じないんだ。」
とも。

休み時間に、生活指導担当から、一学期に先輩に「死ね」と言った生徒がいるので、調べたいと連絡。
「もう、好きにしてくれ。」
という気分。

昼には、「中2に配膳台をぶつけられた」、と中1女子からの訴えもあり、もう我慢の限界。

「こんな思いが積み重なって、先生たちが辞めていかれるのだろう。そろそろ自分自身のキャパシティを越えてしまいそうだ。」
と、ツイートしたい気分に…。

午後は、
「さすがに、自分の能力を超えてるな…。」
と、窓から外を見ながら、さらに落ち込む。

帰りの会では、明日からの校外行事に向けて、学年での合唱練習。
なかなか整列しない、だらだら状態に、言葉を掛ける気持ちすら失せた。

ところがである。
彼らの合唱は、なかなか良かった。
まだまだ完成度は低いのだが、心がこもっている。
「自分たちは、感謝の思いで、この歌を届けるのだ。」
という気持ちが伝わってくる。

最後の最後、これで救われた感じだ。
「この子たちのために、もう少し頑張ろう。」
と、少し思えた。

エネルギー充電には、まだまだ時間がかかりそうだ。








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