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2021年03月10日

美の追究

美の追究

映画監督のSさんが来校し、講演を行った。
彼は、人生のテーマとして『美』を探究しているという。

「真・善・美」は、人生を歩む上での目指すべきテーマであろう。
だが私は、「私は一生をかけて『美』を探究します」という人に初めて出会った。

ここでいう『美』というのは、もちろん外の見美しさだけを言うものではない。
人間にとって、もっとも美しい姿は「祈りのときの姿」だというが、これ以外にも『美』は、さまざまな所に見え隠れしている。

日常生活の中でも、時折『美』を感じるのは、そうした「美」を感じる心を持っているからであろう。

講演では、大学生の自主制作映画が紹介された。
ストーリー性というよりも、むしろ感性的で、映像によって自らの主張や理想を表現しようという試みを感じさせる。

映像の中に美しさを感じたが、そこに見え隠れする演技者の心の様相の美しさが相乗効果になって、世界観を作っているのだ。

「私は、一生かけて『美』を探究しているんです。これが、私のライフワークです。その『美』を発見して、みなさんにその一部なりとも伝えたいのです。」

一瞬、私とは価値観の異なる世界に思えたが、それぞれの人生の目的を突き詰めれば、結局は、真・善・美に行き着く。

アプローチの仕方は違えども、目指す世界は同じなのだろう。

講演終了時に生徒会長がお礼の言葉を伝え、女子の生徒会役員が花束を贈呈した。
花束を渡すとき、生徒会長の立ち位置が邪魔になって、写真が撮れなくなってしまった。
こういう場合、挨拶をした生徒会長は、一歩引いて、主役を花束贈呈者に譲らなければならないはずだ。だが、彼は動かなかった。だから、私は写真係としてシャッターを押すことができなかったのだ。

すると、映画監督のSさんは、さっと立ち位置を変え、花束を掲げ、私の方を向いたのだ。
「これで写真が撮れる。ありがたい」、と思うと同時に、私はSさんに『美』を感じた。

これが、人生の中の『美』なのだろう…。
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