2020年11月09日

水星

明け方、金星より低い位置におとめ座のα星スピカが見えたのだが、その東側に見慣れない明るい星があった。

明るさにして0等級。
「水星かな。水星じゃないかな。でも水星だろうな…。」
と調べてみたら、やはり水星であった。

水星は太陽に近いので、なかなか見ることが難しい。
しかも、内惑星ということもあり、明け方か夕方のほんのわずかな時間しか観察できないのだ。
ちょうど今月の11日に西方最大離角となり、明け方の空でもっとも高い位置に来る。
今朝は、その時期と重なったわけだ。
高いと言っても日の出30分前で10数度。
空がきれいで、東南東の空が開けていないと見えないはずだ。

金星は宵の明星、明けの明星と明るく目立つのだが、水星は、一生に一度も見ることなく人生を終えてしまう人も多いのだろう。

今は、夕方に木星と土星、一晩中火星、明け方に金星と水星、と言った具合に夕方と明け方でおもだった惑星がすべて見える。

ちょいうど空気も澄んだ頃なので、その輝きを見るのに適しているのだ。

授業中生徒に、「今朝は水星が見えたよ…」、と言ってもぴんとこない。
カノープスのは話しでもしたあとに、水星の話しをしないと、説得力も生まれまい。

昨今は夜空を見上げる人も減り、星空に関心を持つ人が減ってしまっているように思える。
私も、晴れていれば一年中天の川が見えるこの地に移り住み、いつしか、満天の空が当たり前になってしまっている。

「星々を見ると心が安らぐ」のは何故だが分からないが、大宇宙の雄大さに小さな悩みなど吹き飛んでしまう効果があることは事実だろう。

夕方は飛行機が多いが、夕方や明け方は人工衛星が多く見える。
国際宇宙ステーションだって、ときおり見える。
また、流れ星もよく飛んでいる。

日の出前の朝の静寂に、愛犬の散歩をしながら星を見ている自分に至福の時を感じながら、新たな一日の始まりを迎えるのが、私の日課だ。

そんな中、5時半には校長室の電気がつく。
校長はこの時間から仕事を始めているのだ。

今の時期、そろそろ空が白み始める時間だ。

※ 全天二位の明るさを誇るりゅうこつ座のα星。日本からは高度が低く、なかなか観察できない。中国では南極老人星と言われ、見ると長生きすると言われる。




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