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2020年09月27日

Y先生嫌いです

近隣の高校の野球部員が合同講習会のため来校したので、その中のN中出身のH君に声を掛けてみた。
「今度、中学生がN校と試合するんだよ。Y先生だったろ?」
「はい。でも、僕、Y先生嫌いです…。」
Y先生は、野球に対してはとても熱心なのだが、その思いの強さが、一部の生徒には反発を招いているのだろう。

「N先生は、本当や優しくていい先生なんだよ。グランドに入ると人が変わるけど…。」
「そうなんですよ…。」
と、H君。

私はY先生とは、合同チームを組んだこともあり、よく話をした。
指導は厳しく、時に「やりすぎ」感もあるが、それでもチームを勝ちに導く指導と、技術はなかなかのものだ。審判技術もすばらしい。

一方で、卒業して2年してなお、「嫌い」のままであるのはどうだろう。

「所詮、教員なんてものはそんなものだ。良いも悪いも、彼らの成長期のほんの一時期、社会の厳しさを教えているにすぎない。」

そんな考えもあるだろう。
もしかしたら、卒業して何十年も経ったとき、どこかで、その先生の良さを発見することもあるかも知れない。

もちろん、記憶から完全に消え、あるいは封印するということもあるだろう…。

それでもH君が、好きな野球を続け、高校野球で頑張っているのは素晴らしい。
「好き・嫌い」は別にして、野球をY先生から教えてもらったことは事実だ。

スポーツの世界は、ある意味不条理なことが多い。
併せて、勝負の世界は命がけだ。
かつての武士の世であれば、負けることは『死』を意味する。
野球は『武士道』にも通じ、だからこそ『野球道』と言われたりもする。

一方で、アウトは『死』という言葉が使われる。

先日来校した、スリランカ人は、
「アメリカはベースボール、日本は野球。野球は日本の方が強いのです。」
と力説されていた。

Y先生の指導方針は、「嫌われること」を厭わない。
指導したことだって、忘れてしまうだろう。
それは私も同じだ。

「たとえ嫌われようとも、彼らの人生の糧になればそれでいい…。」
多くの教師たちは、そうした気概で日々格闘しているはずだ。




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