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2020年01月18日

センター試験

毎年のことだが、私の学校では中学入試とセンター試験が重なる。
入試だけでも全員出動であるにも関わらず、ここにセンター試験がからむわけだ。
当然、高3の学年所属の先生らは、入試業務からは外れ、センター会場に向かう。

センター会場では、ほとんどが待機時間になるわけだが、生徒からしてみれば、近くに先生がいるだけでも安心できるのだろう。

センター試験に出発するときは、そのバスを皆で見送る。
教員はもちろん、後輩たちもたくさん集まってきて、旗を振ったり、バスが見えなくなるまで追いかけたりする。
毎年のことながら、ほほえましく見える。

高3正への応援メッセージビデオも作られる。
一部写真動画だが、教員全員が出場する。
本番が近づき、多少なりとも不安になっている彼らを励ますには十分なツールだ。
楽しそうに笑っていても、人生を分ける大切な試験。
余裕などあるはずがない…。

「丹澤先生、何ですか? あのメッセージは…。」
昨日、高3のM君に責められた。

「夢はかなう。」
と、紙に書いて、ニコッと笑い。直後に、
「さらばじゃ。」
と新たな紙を見せたのだ。

彼らは、私が中1から中3まで学年主任と担任をした学年。
「もしかしたら、これが私が関わって卒業した最後の学年になるかも知れないな」、と思いつつも、「彼らとの別れは、3年前の中学の卒業式時に終わっている。今で会っているのはおまけのようなものだ」、という認識である。

センター試験が終われば、ほとんどの高校3年性は登校しない。
あとは、卒業式前のほんの一日、そして卒業式当日。

「丹澤先生、俺らの卒業式に出ないって言ってるけど、俺ら部屋に迎えにいきますから…。」

高校3年生でありながらも、かわいい生徒たちである。

心の中で「頑張れよ!」、と祈りつつ、センター試験のバスを見送る。
満面の笑顔で、手を大きく振る高校3年生たち。

ふと、東日本大震災時、メルトダウン恐怖に東京に避難した生徒たちを送り出すシーンを思い出した。

バスの見送りは、以来、トラウマになっている…。








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