2019年11月11日

怠け者同好会

中3のT君に、
「最近運動している?」
と尋ねたら、何もしていないという。

彼はバスケットボール部で活躍していた生徒である。
両親も、姉もバスケットをしているバスケット一家だったが、そのプレッシャーから、中1の頃は、バスケから離れたこともある。

その後、両親もあまり干渉しないようにして、プレッシャーを克服すると、またバスケットを始めるようになった。

もとより運動神経もいいし、背もそこそこあるので、有望な選手として毎日活動していた。

私の学校は、中高一貫なので、受験勉強のための引退というものはない。
しかし、中学総体が終わると、参加できる大会がなくなってしまうので、中学校としての部活動は終わってしまう。

ほとんどの部活で、高校生もやっているので、「そのまま高校の練習に入る」というスタイルを推奨しているが、最高学年から、いきなり下っ端という立場、そして、「少し休んでから行こう」、という誘惑に負け、結局、高校の練習に参加している生徒は少なくなってしまうのだ。

彼らの多くは、放課後ぶらぶらしている。
勉強は、学校で出される宿題程度で、受験勉強をする者はほとんどいない。
もっとも、希望すれば全員が高校に進学でき、本番の試験で落とされることもないわけで、そうした甘い環境が、こうした事態を招いてはいるわけだが、ほとんどの生徒は『怠け者』になる。

私は彼らを『怠け者同好会』、と読んでいる。

人は、一度楽をすると、辛い立場にはなかなか戻れない。

部活の練習が厳しくても、毎日やっていれば身体も慣れてくるが、たまにしかやらなければ、結構苦しい。

という訳で、T君は、『怠け者同好会』のメンバーになった。

毎日放課後は、部屋でぐだぐだし、ごろごろしながらスマホで遊んでいるに違いない。

かすかな希望としては、T君は少し勉強するようになったことだ。

先日の中間考査でも、学年トップクラスの成績の科目もいくつかあったので、それなりの努力はしたのであろう。

人には休息が必要だ。
その休息が、次のエネルギーを充電することも多い。

T君は、今、そういう立場なのだろうか。
それとも、ほんとうに、『怠け者』になってしまったのだろうか。

結果は、高校生活を見てみなくては分からないが、これが、「積極的な休息」であることを願いたい。
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