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2019年11月02日

お祭り初日

お祭り初日

お祭りの初日である。
本当は、駆けつけて、何かしらのお手伝いをしたいと思うのが、出勤日なので何もできない。

早朝、飾り付けをした。
この祭りには独特の飾りがあり、家々の前にくくりつけることになっている。
その花は、近所の奥さんに頼んで作ってもらったのだが、その付け方が分からない。

そこで、これまた懇意にしている地元のお弁当屋の奥さんに尋ね、ようやくそれなりの飾りをつけた。
それから出勤。

午後の練習中、お囃子の音が聞こえてきた。
「先生、あの音なんですか?」
中1の生徒が尋ねる。
すぐ近くに山車がきているようで、そのお囃子が聞こえてきたのだ。
「明日、お囃子を乗せた山車をみんなで引くんだよ。」

昨今の生徒は、祭りに参加した生徒が少ない。
たとえ祭りを見たことがあっても、そこに関わった生徒は、ごくごくわずかだろう。

山車を練り歩いていると、地元の親子がやってきて、
「この子にも引かせてもらってもいいですか。」
と言われることが多い。

せめて家の近くだけでも、そうした経験をさせたいと思ってのことだ。
中には、
「ちゃんと引かないと、お菓子、食べられないわよ。」
などと子供をあやしながら、山車を引かせる母親もいる。

山車はところどころで休憩するが、そこにはたくさんのお菓子が用意されているのだ。

「明日は、楽しくそして、責任感をもって山車をひいてくれるかな?」
そんなことを思いながら、練習を見る。

暗くなると、祭りは最高潮を迎える。

ちょうど練習を終える時間と、一番の盛り上がりが重なるので、「練習帰りに立ち寄ってもよかったな…」、と思いながら、帰路につく。

『出会い』と言って、2台の山車が向かい合い、互いの町のお囃子を奏で合うのだ。
「きっときれいだろうな。荘厳だろうな。感動するだろうな…」、とすっかり暗くなった道を、生徒たちを乗せて学校に向かう。

彼らはいつもどおり、たわいのない話で盛り上がっている。

いよいよ明日は、ご奉仕だ。
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