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2019年07月15日

野球の審判をしながら

「切れたら負けだぞ!」
C中学校野球部の部長先生が叫ぶ。

何でもない内野ゴロをさばいた野手のファースト送球が逸れた。
ちょうどそこにランナーが走ってきて、ファースト守備の左肘にあたり、そのまま落球。
ランナーが2塁へ行ったところで、ファーストがうずくまっていたので、タイム。
そのまま救急車で病院に搬送された。
骨折だという。手術は今週末とのこと。

そんなプレーがあったあと、今度はセカンドに相手チーム走者がスパイクを立てぎみでスライディングした。
「殺人スライディングだ。」
ショートの選手が叫んでいた。

少し前、ファーストの選手がボールを捕りに行ったとき、ボールが逸れ、ランナーとぶつかり左手首

気の短いサードも切れてしまい、その選手は他の選手が押さえていた。

そんなときに聞こえてきたのが、この
「切れたら負けだぞ!」
という声だ。

C中学校の選手たちはたくましい。
監督は非常に紳士的で、決して怒鳴ったりはしない。
選手たちは雑草魂のような感じで、ワイルドなのだ。

県大会決めがかかった大事な試合。
熱くなるのも分かる。
これで負ければ、三年生は引退。
これまた、例年より早い時期に実施されているだけあって、この時期に野球が終わってしまうのはたまらない。
選手のほとんどは三年生なのだ。

この試合、結局、怪我だ途中退場した選手の穴を埋める形で入った、控えの選手のホームランが決勝点となって、C中学校が勝利した。

だが、相手チームのプレーも洗練され、緻密で、好ゲームであった。

今日の私は、この試合の審判をした。

明日は今度は高校野球の応援。
これで四日連続野球に関わることになる。

野球部関連の動きであっても、いつも通りに起きて、いつも通りに寝ている。
それがせめてもの救い…。


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