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2019年07月04日

ただ飯食らいの居候

「丹澤先生、今年はどうして一学期の終業式が7月30日なんですか?」
「学校としてそう決めたということだ。」
「ゴールデンウイークが長かったからですか?」
「それもあるが、それだけじゃないと思うが…。とにかく、今年は学年主任じゃないから、そういう会議には出てないので、ワシにはわからんのだ。」
「えっ、先生は中2の学年主任じゃないんですか?」
「違うよ。M先生だよ。」
「M先生かわいそう…。」

そうなのだ。今年度の私は、中2に入れてもらった、言ってみれば、『ただ飯食らいの居候』なのだ。
「陰ながら学年やクラスを支えている」、と言えば、聞こえは良いが、まぁ、「ぶらぶらしている」状態だ。

「組織っていうものは、トップが決めたら、その方向に動くんだよ。たとえ、部下全員が反対しても、実行されるんだ。」

ここで、世の中の仕組みをちょこっと教える。

「上手くいけば、トップの実績。だが、上手くいかなければ、場合によってはトップが入れ替わる…。」

「社会ってそんな感じなんですか?」
一人の生徒が尋ねる。

いずれ彼らも社会人になれば、否応なしに社会の仕組み込まれることになる。
学校に通っているうちは、いろいろな意味で保護されている。

2022年から成人年齢が18歳になるという。
年齢的には、高校3年生から大人となるのだが、当初は、社会を知らない大人が大量に現れるのだろう。

人間は18年から20年かけて大人へと成長していく。
これほど長いということは、学ぶべきことがたくさんある、ということなのだろう。
それが、人類の文化を創り、地球文明を築いてきたのだ。

そんなほんの小さなお手伝いをするのが教師の仕事なのだろう。

とは言え、昨今の私は居候。

試験中に学年で食事会をするという。
残念ながら私だけが参加できない。
「東京から母が出てくるんです。」

やっぱりただ飯食らいの居候だ。
なんとか老害にはならないように、戒めよう。









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