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2019年06月11日

裏庭の蛍

今夕は、中一が蛍観察に出掛けた。
学校の近くで、蛍が見られるのである。
毎年、この時期に観察会が行われる。
「蛍なんて珍しくないよ…。」
という生徒もいれば、
「わー、すごい!本当に光っている…。」
と、ただただ感動するばかりの生徒もいる。

そんなことを思い出しながら、私の隠れ家の裏手の用水路に蛍が出る、と聞いていたので、私も愛犬を連れて見に行ってみた。
今月の初めには見えなかったが、今日は飛んでいた。

真っ暗闇に光る蛍はいい。
『闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。また、ただ一つ二つなど、ほかにうち光て行くもをかし。雨など降るもをかし。』、と清少納言の『枕草子』にあるとおり、やはりいい。

これからもっと飛ぶのか、それとも最盛期を過ぎたのか、それは私には分からないが、今週末くらいまでは飛んでくれるに違いない。

ふと、「そうだ、私の隠れ家にも用水路があった」、ことを思い出し、家に戻り裏庭へ行く。
もちろん、真っ暗闇。
懐中電灯がなければ、小径すら見えない。
愛犬が先導してくれて、ようやく歩けるくらいである。

蛍がいた。
一匹飛んでいた。
懐中電灯の光が当たったら、葉の上に止まった。
それを再び、懐中電灯で照らしてみると、ゲンジボタルだ。
そして、またすーっと、飛び立つ。

蛍の成虫の寿命は一週間程度で、幼虫の時は、勇ましくカワニナを攻め、食べまくるのに、成虫になると、水しか飲まないという。
子孫を残すために、メスを呼び、メスへのアピールのために、オスの蛍が光り続けるのだという。

まさに、諸行無常。まるで人間の人生のようではないか。
あの世の世界から見れば、この世の世界はほんのひとときの時間。
このひとときを、どう輝かせるかが、人生だ。

東京生まれの私が、まさか裏庭で蛍が飛び交う家に住むことになるとは、思いもよらなかった。

まさに、「いとをかし」である。














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