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2019年03月26日

宇宙人の教育

春休み中でもあり、まずは、部の倉庫を片付けさせてから練習をしようと、生徒たちにやらせたら、ただの遊びになった。

当然、私の雷が落ちる。
「何のために片付けをしているのだ?」

その言葉を聞いて、ようやく事の意味を理解する。
昨今の中学生は概してこんな感じだ。

「いいです。君たちはやらなくてよろしい。私がやるので、そこに立って見ていなさい。」
そう言って、すべての片付けを私がすることにした。
その間、約2時間。
彼らはずっと立って私の姿を見ていた。

こんなとき、「すいませんでした。手伝わせてください!」、と行ってくるのは以前の生徒。
今の生徒たちは、言われたとおりただ立っている。
私が重たい荷物をやっとのことで動かしても、彼らは動かないし、何も声を掛けようとしない。
まさに「立って、息をしているだけ」、の状態だ。

彼らは私の片付ける様子をじっと見ている。
「何を思い、何を感じているのだろうか。」
私は、そう思いながらも、黙々と片付ける。

「どうやったら効率的なのか。」
「片付けをするには、どういう段取りが必要なのか。」
「次に自分たちがやるときは、何をしなければならないのか。」

こうしたことが考えられれば、私が率先垂範した意味はある。
ただ、何も考えられず、ただただ言われたから立っていただけならば、彼らが得るものは罰を受けたという記憶でしかない。

昨今の中学生は、明らかに後者の方が多くなってきたように感じる。
そうした子どもたちを育てていかなくてはならないのだから、教育の問題は奥深い。

4月になると新人がやってくる。
二十代そこそこの若手でエネルギッシュだろう。
しかし、彼らが感じ中高生は、おそらく自分たちの頃とはまったく異なった、まさに宇宙人と言ってもよい。違った価値観を持った人種ということだ。

彼らはそうした宇宙人の生態をつかみ、語り、教育していくことを求められる。

結局、練習は3時間遅れでスタート。
昼食が大幅に遅れたことは言うまでもない。












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