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2019年01月19日

センター試験

「受験票を見せなさい。受験票、持ったか?」

早朝、バスに乗り込む高3を先生たちが見送る。
今日は、センター試験の第一日目。私の学校からは、近隣の大学へ、大型バス2台で生徒たち送った。

中学一年生から高校2年生、はたまたセンター試験を受けない高校3年生皆で見送る。

全校生徒で生徒会が作った横断幕を生徒会メンバーが掲げる。
彼らは、バスが見えなくなるまで、高く持ち続けた。

中高一貫の六年間の生活は重い。
高3ともなれば、真剣に受験勉強をする姿を相まって、後輩たちからは尊敬の眼差しで見られる。

見送る在校生たちは、多くを語らない。
「先輩、頑張ってください。」
などと、口に出すまでもなく、全員がそうした思いで、高3の姿を見ているのだ。

校長は、見送りにはいなかった。
すでに現地に入り、彼ら高3のバスを、旗を振って迎える…。

件からの要請で、自校で入学試験をしてはいけないために、明日の入試に向けて、多くの先生方が不在だが、学校に残っている人は全員が、高3を讃えた。

夕方、センター試験から戻ってきた高3に声を掛けた。
「楽しかったか…。」
「…楽しくはなかったですけど、…疲れました。」

センター試験は明日も続く。
「明日の試験の方が重要なんです。
そうだ、明日は理系の科目だ。

中学に入学した頃の実力テストの時間は45分。
高校生になり、鍛えられた、いつしか80分とも100分もの長い試験時間に耐えられるようになった。

『勉強も心の修行である』、と、入学以来、教育している。
『「君たちが勉強することで、ある程度の自己実現はできるだろうが、それは社会に貢献するものではなくてはならない』、とも教え込んでいる。

『勉強できる人が、自己中心的な生活をするのではなく、騎士道精神で社会に役に立つ人材になろう』、と諭しているのだ。

だから、「誰かを蹴落として」、という姿は、私の学校では皆無だ。

成績優秀者は、全校生徒全員で祝福する。
嫉妬心がないわけではなかろうが、ありすぎでもだめだ。

彼らの健闘を祈ろう…。

センター試験が終わると、彼らとの別れが、いよいよカウントダウンに突入する。








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