2018年11月30日

誕生日なのに…

何回目かは数えたくないが、昨日は私の誕生日だった。
どちらかと言うと引きこもり傾向で、友達の少ない私が、誕生日を祝ってもらうことは少ないのだが、学校にいると、生徒がお祝いしてくれる。

授業に行くと、担当クラスの生徒が誕生日の歌を歌ってくれた。
歌われている最中、「私はどうしたらよいのか」、困惑するのだが、かわいい生徒たちの気持ちは受けよう。本当は、誕生日を迎えるたびに、「恐怖」ではあるのだけれども、若い彼らには、その気持ちは分かるまい。

最近はツイッターやらフェイスブックで卒業生とつながっているので、こちらでも「誕生日おめでとうございます」メッセージが届く。
手のかかった卒業生からのメッセージは、やはり嬉しいものだ。

朝一番に、実家の母親からの電話があった。
相変わらず、
「お前、大変なのよ…。」
で始まる電話なのだが、途中、
「お前、何歳になったんだっけ?」
などと、間接的に私の誕生日を祝福してくれる。
なんとも母らしい方法だ。彼女は私に、
「誕生日おめでとう。」
などとは言えないのだ。

今日は、合唱コンクールのリハーサルがあり、私のクラスが最低な状態だったので、帰りの会でも機嫌悪そうにしてみた。
「たぶん、全校で一番したでしょ。今のままなら、本番を見たくありません。」
彼らなりに、「もっと頑張らねば…」と思いはじめ、少なからずのショックを受けていたときに、私は追い打ちをかけるように言う。しかし、
「はい、終わり!」
と、言った瞬間に、私に対する誕生日の歌が始まった。
これには参った。何とも複雑な心境に陥った。
そして、私の誕生日祝いのクラス全員のメッセージが書かれている色紙をプレゼントしてくれた。

今朝になって、クラスの生徒たちに、昨日のお礼を言う。
「もう少し頑張ろう、という気持ちになりました。本当にありがとう。」
と、フォローにもならなうフォローをする。

ある生徒には、
「丹澤先生は、デリカシーがないですね。」
とも、言われた。

その通りだ。

なんとも苦々しい、誕生日を過ごすも、例年のようなパワーは沸いてこない。
気の利いた何人かの生徒が、わざわざ誕生日プレゼントを持ってきてくれた。

「生徒との歳の差が大きくなりすぎたのかな…。」
そんな思いが、ふと沸いてくる。

相変わらず、生徒たちは私に笑顔を振りまく。
不機嫌な顔をして、彼らから愛を奪っているのは、私自身だった。








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