2018年11月10日

聞くだけの面談

私が三者面談で設定した時間は一人あたり20分。
一般的な平均より、少なめなのかも知れないが、中学二年生くらいならこのくらいでも十分だ。

さて、今日は、女子生徒Nさんの面談。
この生徒、お姉さんも三年間担任したので、母親とはよく知った仲。
母親も教育熱心なので、面談中は私はずっと母子の会話を聞いていた。

Nさん。何事も決心がつかない様子。
何かを決意しようとしても、「できるかな…。やっぱ無理かな…」の堂々巡り。
そのたびに、母親がいろいろなたとえ話を出しながら、時に励まし、時に厳しく…。

話の内容は、勉強面から生活面、部活や将来について、はたまた尊敬する人物、そして目標の設定から、次の試験のことまで、母子の会話はずっと続いた。

私は、にこにこしながら、時々相づちをいれながら、ただただ聞き役。
いや、聞き役というよりも、その場に座っているだけであった。
もはや、私がアドバイスしようとしようという余地はなく、ただただ一時間、母子の話を聞いていた。

さすがに、長すぎるので、
「そろそろ終わりにしましょう。」
と促したら、
「もう少し、続きを話しましょ…。」
と母親が娘に一言。

「先生、すいません。時間を奪ってしまって…。」
母親は、恐縮しているようではあったが、まだまだ話したりない様子。

「いやいや、こうした場を提供できるだけでいいんですから…。」
と、負け惜しみを言って面談を終えた。

私がほとんど話をしない中でも面談はこれだけ…。
姉貴の時もそうだったかは、思い出せない。

三者面談を通して、少しでも親子の会話の機会にできれば、それでよしとするか…。








祭りと飲酒、喫煙

「祭りもいいんだけどね。これで、中学生が酒と煙草を覚えるんだよね…。」
近隣の先生が、そう嘆く。

確かに、祭りのお囃子の練習だの、祭り本番だので、
「ほれ、祭りなんだから飲んでみろ。」
などと、中学生が大人から酒を勧められることがある。
ちょうど興味を持ち始めた年頃でもあり、長老などから勧められれば、断るという選択肢はないだろう。
「俺なんて、中学生のときから吸っていたぞ。」
などと言いながら、煙草を勧められることだってあるだろう。

日本の祭りは酒を飲む。
御神酒というだけあって、お酒は神様への奉納されるものだ。
その御神酒は、ある意味、神様からの下さりもの。
頂かなくてはならないものでもある。

最近は少なくなっているだろうが、日本ではお正月にはお屠蘇をいただくが、これだって、子どもにも勧められる。

結局、酒だの煙草だのは、中高生が興味本位でというより、近くの大人が誘っている方が多いのかも知れない。

成人年齢が18歳になるそうだが、酒や煙草は20歳からの据え置きだ。
成長期の子供たちには、どちらも有害であったり、正しい判断基準ができないことを想定しているのだろう。

「なるほど、地方の喫煙率が高いのは、祭りのせいか…。」
などと、納得。

先日祭りに参加したとき、一番最初に言われたことがある。
「生徒さんたちを、絶対にアルコールには近づけませんから…。」
だ。

その時は、「ずいぶんおかしなことを言うんだな。誰かが、念押ししたりしたのかな…」、などと思っていたが、祭りと酒は、切っても切れない関係。祭りに参加することと、酒を勧められることは、極めて近いことだったのか…。

「酒を飲んだことある人、いる?」
たまに私も、生徒たちに聞くことがある。

「ビールって苦いんだよね。あれがなんで美味しいんだろ。」
「日本酒って、おえって感じ…。」

結局、かなりの中学生が、すでに飲んでいるということだ。
「大人になれば、味が分かるよ。」
と、心で思いながら、
「飲んだの?」
と、驚いて見せる。








ネット通販の闇

「この間、ネット通販でスタットレスタイヤを注文したんだけど、振り込んだけど、全然送ってこないんだよね。」

今朝、近隣の学校の先生から相談を受けた。振り込んだ金額は三万円だそうだ。
「やっぱり、騙されたのかなあ。」
と、ご心配のご様子。

「支払い方法が銀行振り込みだったから、不安には思ったんだよ。振り込み後、三日以内に発送しますって事だったんだけど、駄目かな…。何度もメールを送ってるんだけど…。」
とのこと。

「ホームページはまだあるんですか? 私が振り込んで騙されたときは、すぐにホームページもメールも閉鎖されたので…。」

「えっ? 丹澤先生も騙されたの?」
「はい、もう大分前ですが、35万ほど…。」

「安物買いの銭失い」どころではない。ただ単にお金を取られただけ。一番安い業者だと思って信用したら、詐欺だったという訳だ。

数日後、ネットで検索していたら、同じように騙された人が何人もいたことが分かった。
匿名性の高いネットでは、
「何をしても、どうせ駄目だろう。」
と、私は何もしなかったが、
「高い授業料だったな。」
と、あきらめた。もしかしたら、こういうあきらめる人がいるから、詐欺商法が成立するのだろうが、その時には、なすすべがなかったのだ。

さて、ご心配の近隣の学校の先生。ホームページもまだあるし、メールも生きているようだとのこと。
契約通り、商品が送られてきたらラッキーだが、何も届かなかったら、あきらめるしかないのだろう。

ネット通販は、大変便利だ。
生徒も親のアカウントなどで利用している人が多いようだ。

だが、ネット通販にも闇が潜んでいることを、どこかで教えなくてはならないだろう。

人を信じることを教えるはずが、人を疑うことを教えなければならないのは、何より悲しい。

「世の中には、悪人もいるんだよ。そういう人に騙されるときは、自分自身にも隙があるんだ。たいていは、欲が過ぎてるときだ。だから、慎重にネット通販を使わないといけないんだ。」

「実は私もね…。」

私の経験もそうやって生徒たちに教えて注意を喚起しなくてはいけないんだろうな…。








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