2018年11月07日

やってられん

さすがに今日は萎えた。

朝から、校長の「ちょっといい?」があり、「朝の会の司会の声が小さくて、あり得ない」と注意された。なかなか人前で声が出せないクラスで、これからどうやって立て直していこうかと、思い巡らせていたときだっただけに、ダメージが大きかった。
「音楽の先生にボイストレーニングをやってもらったら?」
などと、言う。だが、そんなレベルではないのだ。
音楽の先生は、
「この学年はチャッティングやっていないから、横のつながりがないんですよ。」
と、暗に私の方針を非難。
簡単に言えば、「こんなクラス運営じゃ、駄目だぜ」と言われているようで、結構落ち込んだ。

授業中に、ふと外を見ると、自分の学年の中2がマラソンをしている。
だが、ふざけていて全く真面目でない。体育の先生は、遠くでタイムを計っている模様で、その様子はご存知ないようだ。その不真面目な体育の時間を見て、さらに落胆。
「こんな彼らとつき合っているのか。やってられん。」
と、モチベーションダウン。

次の数学の時間は、体育のあとで10分遅れ。日直も仕事ができておらず、女子生徒が一人いない。
聞けば、男子に冷やかされたとか。泣いて保健室に駆け込んだ模様。
「もう、やってられん。」

「中2は、先生を増やさないと無理だ。誰か手伝ってくれ。」
と、体育の先生。
「奴らには、日本語通じないんだ。」
とも。

休み時間に、生活指導担当から、一学期に先輩に「死ね」と言った生徒がいるので、調べたいと連絡。
「もう、好きにしてくれ。」
という気分。

昼には、「中2に配膳台をぶつけられた」、と中1女子からの訴えもあり、もう我慢の限界。

「こんな思いが積み重なって、先生たちが辞めていかれるのだろう。そろそろ自分自身のキャパシティを越えてしまいそうだ。」
と、ツイートしたい気分に…。

午後は、
「さすがに、自分の能力を超えてるな…。」
と、窓から外を見ながら、さらに落ち込む。

帰りの会では、明日からの校外行事に向けて、学年での合唱練習。
なかなか整列しない、だらだら状態に、言葉を掛ける気持ちすら失せた。

ところがである。
彼らの合唱は、なかなか良かった。
まだまだ完成度は低いのだが、心がこもっている。
「自分たちは、感謝の思いで、この歌を届けるのだ。」
という気持ちが伝わってくる。

最後の最後、これで救われた感じだ。
「この子たちのために、もう少し頑張ろう。」
と、少し思えた。

エネルギー充電には、まだまだ時間がかかりそうだ。








下足箱とトイレ

その学校の様子を知りたければ、「下足箱とトイレを見ればいい」、というのは、今も昔も変わらないだろう。

さすがに昨今は荒れた学校は少なくなったが、荒れた学校は、たいてい下足箱(昇降口)がボコボコになっていたり、トイレがきわめて汚い状態にあった。

私が最初に勤めておいた学校では、下足箱のフタがボコボコになっていた。
いらついた生徒が殴ったり、蹴っ飛ばしたりしていたのである。
そのたびに、用務員さんが木づちで叩いて、ゆがみを直したり、あまりにひどい場合はフタを交換するなどして対処していたが、直しても直しても、殴られ続けた。

生徒は今日の見えないところで、ストレスを発散する。
下校時に通る下足箱は格好のストレス発散の場所でもあったのだ。

私の学校の下足箱は、フタがない。だから、いわゆるボコボコにはならないが、残念ながら、お世辞にも綺麗とは言えない。きわめて狭く、靴を脱いで何メートルも歩かなければならない様式で、言ってみれば当初からの設計ミス。根本的に狭いので、大きな靴箱も入れられず、当然長靴などは入らない。

近隣の学校に出かけるたびに、昇降口の美しさに感動する。

一方のトイレだが、こちらは私の学校もピカピカだ。
まだ新しいということもあるが、トイレは結構気合いを入れてきれいにしている。
だから、ここは見られても大丈夫。

だが、教室のロッカーは危うい。
ここにはトビラがついているが、歴代のやんちゃ坊主たちが、少しずつへこまして、今や痛々しいフタがいくつかある。

少しへこんだ部分を直して、直して何年も経つと、さすがに苦しくなってくる。
トビラだけ交換できれば、見栄えも良くなるのだが、そこだけの交換ができるかどうかは、メーカに問い合わせてみないと分からない。

少し前、事務に交換要請をし、来年度までに直してもらうよう約束をとったが、
「毎年、教室の整備を確認して欲しい。」
と、念押し。その通りだ。
「壊しっぱなしで、持ち上がるな。」

「学校の備品のほとんどが寄付で頂いたものばかりですから、物を大切にするようにご指導ください。」
事務長の声が虚しく響く…。

学校生活に慣れると、物をぞんざいに扱うようになる。あたかも、自分の物かのように、使うのだが、自分の物ではないので、大事にはしない。

「そのロッカー、自分の物じゃないんだぞ。」
名前をつけられたロッカーは、彼らには、もはや公共の物という意識はない。

「なんで殴るんだ!」
「…いや、何となく。」
「物に当たっちゃだめだろう。」
「ああ、そうですか。」

こんな生徒だっている。

学校からも家庭からも、教育力が失われつつあるのか…。









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