2018年10月11日

試験監督の心得

「定期試験は、生徒の人生を決めてしまうほどの重要な試験です。先生たちも、試験監督に専念してください。」
今朝、教務主任が朝の打ち合わせで叫ぶ。

以前勤めた学校では、ある時、教室から先生用の椅子が撤去された。
「先生が椅子に座って寝ている。」
と、生徒からの訴えがあったからだ。
その学校は、どちらかというと年配の先生が多く、そうした先生たちが、授業中やら、自習監督、考査監督のときに、椅子に座っては寝てしまっていたのだ。

「『○○先生のいびきが気になって、試験に集中できませんでした。』と、子供が言っています。」
という連絡が入ったのだ。

考査監督中、監督の先生は、
「寝ないでください。」
「本を読まないでください。」
「携帯を使わないでください。」
「別の作業をしないでください。」

こんな風に書き出すことすら恥ずかしく感じる。

しかし残念ながら、どこの学校にも、程度の差はあれ、こういう先生は存在する。

不正行為を防ぐためにも、監督者の強い思いは必要だ。
「絶対にカンニングさせない。カンニングしたくなる雰囲気を作らない。隙を作らない。」

よく、「魔が差した」などと言うが、教員が生徒に隙を与えれば、カンニング等の不正行為は起こりやすくなる。

決して慣れることなく、毎試験で、学校全体として、不正行為を許さないという雰囲気を作ることが抑止力になるのだ。

私が教員に成り立ての頃、試験監督中に、
「自分の監督中に、このクラスからカンニングする生徒が出たらどうしよう。」
などと、緊張して時間を過ごしたものだ。

当時のそのときの高校は、ペナルティとして、全科目0点で、一週間の停学が課せられた。

さすがに現代は、ここまで厳しくないだろうが、当時は厳しさによる抑止効果を狙っていたのだろう。

「正々堂々試験を受けなさい。分からないなら、白紙で出すくらいが潔い。」
時々私は、生徒にこんな話もする。

一方で、昨今の不正行為は、プレッシャーによるものが多いようだ。

親や教師のプレッシャーが、本人を追い込み、「どうにもならない心の状態」にまで陥ると、いわゆる「魔が差す」ことが起こる。

答案は、これまで勉強した成果を示す自分の作品。

緊張の中にも、堂々と試験を受けさせたい。

三角形の合同条件の文章

昨日、使っている中高一貫用教科書の編集者であるMさんが来校した。
Mさんとは、もう10年以上のおつき合い。一年に一回くらいは、わざわざ私の勤める田舎の学校にお越し下さり、いろいろな情報をお持ち下さる。
ただ最近、お話ししていないので、健康状態を心配していたのだが、
「まだ、生きてますよ。」
と満面の笑顔で待っていてくださった。

今回Mさんは、『三角形の合同条件』について調べてきて下さった。
実は、この教科書には、
 3辺がそれぞれ等しい。
 2辺とその間の角がそれぞれ等しい。
 1辺とその両端の角がそれぞれ等しい。
と書かれている。
ところが、昨今の検定教科書は、
 3組の辺がそれぞれ等しい。
 2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい。
 1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい。
とある。

公立中学校では、教科書通りに覚えさせているので、この件に関して、どうお考えですか、という問い合わせをしていたのだ。

ちなみに私は、検定教科書通りで指導している。(三角形の合同条件を覚える

結局いろいろと調べて下さったけど、結論は出なかった。
要は、重鎮の編集者が、「どうでもいいんじゃないの?」と思っているのである。
確かに、大昔は「三辺相等」、「二辺夾角相等」、「二角挟辺相等」と言っていた。
実は、検定教科書でも、「3組が…」がついたのは、教科書会社によってまちまち。教科書会社によって実に10年の時差がある。
「相似条件に引きずられて、○組がついた」、という説。
「それぞれを抜かしやすいから、○組をつけた」、と言う説。
「いや、○組とそれぞれは意味が重なるのではないか」というご意見。
いろいろとお聞かせ下さったが、結論は出ていない。

「公立学校からおいでになった先生からすると、大問題になるようだ。」
というお話はしておいた。また、さまざまな、模試の模範解答も、検定教科書と同じであることは、以前からお伝えの通り。

「模試で減点されることはないのではないか。」
と、Mさん。
「公立中学の定期試験では減点でしょうね。」
と、私。

「証明の中に、それぞれの合同練習について@ABと書くか」
「証明終わり? QED 何もなし?」
など、統一されていないことがらも多い。

しばらく、ややこしい状態が続きそうである。
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