2018年11月26日

生徒を信じ切る

全校集会が行われた。

私の学校では中高一緒に集会が行われる。
月に一回、生徒会が中心になっていろいろな企画が組まれるのだが、今日は、後期の委員会の理念発表が行われた。
各委員会の委員長は高校生、さすがにどの理念も立派であった。先日の委員会で、決められたものである。

中には、
「妖精と話そう。」
などというユニークなものもあり、集会を沸かせた。
これは別にふざけた理念ではない。
翻訳すれば、
「花には妖精がいるので、その息吹を感じられるような、優しい心になろう。」
ということだ。
花にはいろいろな個性がある。あの小さな種から、信じられないようなエネルギーで成長し、美しい花を咲かせる。その花は、見る人の心を穏やかにする。美しい花を見て、怒り出す人はいないだろう。つまり、花はその姿そのもので、人に『愛』を与えているのだ。その存在を『妖精』と言ってもいい。
だから、花を育てる委員会の委員長のM君が、「その『愛』を感じられる心になろう」、と述べたのだ。

発表を聞いて、普段はなかなか規律に厳しいM君だが、表面的な厳しさと対照的な、心の優しさを持っているということが分かった、
確かに私が中学で担任をしていたときは、優しい生徒だった。

『理念』ということでもあるが、どの委員会も、活動指針のための心の状態まで言及しているのが、私の学校の特徴でもある。

もう一点感心したのが、中学の生徒会長が全校生徒に訴えたあと、
「高校生の皆さん、中学生の僕の話を聞いて下さってありがとうございます。」
と、締めたことだ。

壇上に立つと、ついつい強気になって、分不相応な話をしがちなのだが、彼は最後に感謝の言葉を言って話を終えた。
生徒会長になって半年、ずいぶん成長したのものだ。

現在の中学の生徒会長と副会長は、選挙当選時には、
「あいつらが生徒会になったら、学校がおわっちまうんじゃないか…。」
などと、揶揄されたのだが、二人とも生まれ変わったように変わりよくやっている。

教育はこれだから面白い。

今日の私の中学三年の授業のとき、生徒会長を讃えた。
合わせて、副会長に尋ねていた。
「君たちの学年の中1からの担任の先生、誰だっけ?」

聞いて改めて分かったことは、過去二年間で、この中3学年は、「二人の先生を退職に追い込んだ」ということだ。
もしかしたら、この成長は、辞めて行かれた先生方の「おかげ」かも知れない。

「あのときは、ものすごい破壊力だったね…。」
と、今や思い出話になるくらい、彼らは成長している。

生徒の成長を信じ切ることが、何よりも大切なのだと、改めて感じた。









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