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2020年02月27日

3年生を送る会

卒業間際の高3を送る会が開かれた。
中1か高2までが高3への感謝を伝えるために、工夫を凝らす。
毎年レベルが上がり、まるでエンターテインメントを見ているような、そんな高3を送る会になった。
卒業生もサプライズで参加して、送る会に花を添える。

私は彼らの卒業式には出ないので、生徒の手作りながらも今日が卒業式のようなものになった。
後輩たちの奮闘は、まさに脱帽であった。

私はこの会でも何度も泣いた。

中学で担任をしていた生徒YくんとHさんが、中3の文化祭のミュージカル時に歌った歌を、アレンジして披露したのである。
これには参った。

かつての思い出が、走馬灯のように蘇り、涙が溢れた。

そして、司会者の指名で、突然舞台で歌を披露したM君のときも、その姿に涙した。
彼は、中学時代三年間担任をした生徒である。
結構手がかかったが、その後も私を慕ってくれている。

みんな立派になって卒業していく。
卒業式には、私の座席がないので、陰ながら祈るとしよう。

修了後、何人かの高3に会った。
Y君は、そのときにも泣き出した。
学級委員をやったK君は私にハグをした。
「Y、泣かない約束だろ…」
そうKが言った。
私も泣いた。そして叫ぶ。
「もう、おまえたち、どっか行け!」
私は早々に、隠れ家に逃げ込んだ。

卒業式当日、彼らと出会えば、おそらくは涙しか出ないだろう。
何も語りたくはない。
あの頃との美しい思い出を噛みしめ、ただただ彼らを祝福しよう。

彼らの勇姿を見ると、
「私もかすかに役に立ったのかな…。」
と思う。

いずれ彼らは、成人し、再び私のもとを訪ねてくることもあるのだろう。

その頃には、私には手の届かないくらい、遠くを歩んでいるに違いない。

教師という仕事は、そうした職業なのだ。

泣き疲れたので、早く寝た。
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