2020年02月01日

高校の卒業式

高校の卒業生が一ヶ月後に近づいてきた。
学年が変わり、会場に入らなくてもよくなったし、割り当てられた係分担が警備なので、もしかしたら校舎外の外回りかも知れない。それはそれで良い。

一方、卒業式後には簡単な謝恩会がある。
保護者主催のもので、生徒と親と先生とその他学校関係者が参加する。
毎年私は、これには参加しないで逃げ回っているのだが、どうやら今年は、参加せざるを得ないようだ。

先日発表された式次第に、記念品贈呈の招待先生の中に、私の名前があったのである。
「中学担任」、とのことだが、三年前の卒業生のときは、これはなかった。
座席も指定され、また舞台にも上がらなければならず、これは逃げられなくなった。

「仕方ない…。彼らの卒業を祝福してやるか…。」
と、私は半ば諦めかけている。

程なく、保護者会から 招待状が届いた。
いよいよ逃げられなくなった…。

私にとっての彼らの卒業式は、3年前に終わったと思っている。
ときおり校舎内で見かけ、そのたびに「丹澤先生」、と高い声を掛けてくれるが、そういう彼らとの別れも近い。
別れの苦手は私は、「消えるように、静かにいなくなってくれればいい…」、と願うばかりだ。

もちろん、今生の別れというわけでもないので、そんな大げさなことではなかろうが、6年も一緒にいると情が湧く。

私立の学校には、中1から高3まで同じ担任というシステムの学校があるそうだが、そうなったら、別れはかなり苦しかろう。

高3のある生徒が私に語りかける。
「丹澤先生、もうすぐ俺ら卒業ですよ。」

その言葉の裏には、いろいろな意味がある。
「本当にこれでお別れですよね。お世話になりました。」
という思いと、
「先生、僕たちの成長を見ていて下さいよ。」
という自負。

中学を卒業してからなお、慕ってくれるのは嬉しいが、その分、別れが辛くなるのだ。
だから、表には出たくないと、思い続けていたのだ。

卒業式当日、私は彼らにどんな声を掛けてればいいのだろうか。

例年、訪ねてくる卒業生には、ただただ握手をするだけだ。
何かを話せば、涙が溢れてくる。

今は、それで十分だと思っているのだが…。
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