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2018年10月22日

学力推移調査

今日は某社の学力推移調査。中学生は全学年この実力テスト(模試)が行われた。
うちは私立なので、中学校ながら年3回のこの試験を受ける。

検定外教科書を使った独自のカリキュラムで、中学3年間を学習させているが、「対外的な実力も測らねばならぬ」ということで、希望者ではなく、全員がこの試験に臨む。

試験を受けると言うことは、受けっぱなしということはあり得ないので、当然、学年ごとに目標設定と重点項目、そしてその結果どうであったか、の検証がなされる。

たとえ入学時の成績が今ひとつであっても、徐々に成績を上げていくのであれば、各教科(国・数・英)とも、指導がうまくいった、と判断されるわけだ。また、偏差値で輪切りにされた成績を見て、全体の平均が上がっても、「上位層が減った」とか、「下位層が増えた」となれば、「どこか指導にミスがあったのではないか」と、職員会議で指摘される。

私立学校としては、成績を上げていくことは、募集に直結する大きなミッションの一つ。
模試が近づくと、各教科とも、いろいろ工夫をしながら、点数アップに努めるのだ。

「実力テストなのだが、何もしないで受けたのが、本当の実力だろう。」
という考えもあるが、英語と数学は先取りで教えていることもあり、どこかでまとまった復習をしておかないと、それこそ、「定着率きわめて低い」ということになり、『先取り学習に意味があるのか』という議論にもつながりかねない上に、管理職からお叱りを受けることになる、という具合である。

だから、「復習して解ける問題ならば、解けるようにしておきたい、」
と、思うのが、先生たちの総意でもある。

最近は、生徒会企画でも、「模試の成績を上げよう」というイベントが行われ、学年、クラスごとで目標が決められ、時、大きく成績がアップした生徒は表彰される。集団での教育効果を狙ってのことで、まずまずの成果を上げてはいる。しかし、学校を休みがちの生徒は、なかなか積極的になれない。

そもそも、学校を休みがちということは、たいていの場合成績も芳しくない。そうした生徒が、たまに登校して、模試を受ければ、当然、その結果も今ひとつなわけで、全体としては平均点を下げてしまうことになるのだ。それを察してか、そうした不登校傾向の生徒は、この試験の当日は、学校を休んでしまう傾向が大きくなるのだ。

中学生なら、
「○○さんが受けたから、平均が下がった」
などと、臆面もなく言いかねない。
生徒主体で競争させると、こうした弊害が起こってくる。
「お互いに教え合おう、成績を高め合おう」というカルチャーは、ある程度学齢が上がらないと難しいのだ。

受験後は、解答用紙をコピーしての自己採点。
結果が戻ってくるまで、一ヶ月以上はかかるから、「やりっぱなし」ではなく、きちんとやり直しをさせようというものだ。

私は、模試の後にはこんな話をする。

模試は『実力を測る』、という意味もあるけれども、それよりも大切なことがある。
失礼だけど、この中に、『すごく実力がある』人はいない。
つまり、ほとんどの人が、『実力がない』わけで、残念ながらこの試験が、『実力がないことを確認するための』試験になっているわけだ。
『お金を払って、実力のないことを確認している』、というのはなんとも馬鹿らしい。
だから、発想を変えよう。
この模試を受けることで、とても良い問題集を買ったのだと思うことにしよう。
君たちには、詳しい解説冊子が配られた。ここには、答えや解説だけではなく、関連事項まで細かく説明させている。これを使わない手はない。模試は終わったが、その良問を、もう一度解く。
何度も解けるようになるまで、真に分かったと言えるようになるまで解く。
そうすることで、君たちの実力はぐんとアップする。
その意味では、実力テストで実力をつけたことになる。
この繰り返しで、君たちの実力はどんどん上がっていくのだ。


さぁ、これから自己採点。
今回もこの話をしなければ…。













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