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2019年06月03日

自分が組織に役に立っているという自覚

「丹澤先生、お願いがあるんですけど…。」
中1の学年主任で、昨年度まで数学科主任だった先生が私に声を掛けた。

「今年は、私に中1のαクラスをチャレンジさせて欲しいのです。」
αクラスとは、数学の習熟度別の一番上のクラスのことである。
ここ十年来、ほとんど私が担当してきたものだ。

別に断る理由もないので、
「いいですよ。」
と、答えたものの、何となく頭をはたかれたような気持ちにもなった。

自分としては、授業に自信があるつもりでいたが、それはもしかしたら「よく聞いてくれる」αクラスだったからなのだろうか。

その先生の方が、私よりずっと頭も良く、優秀な方なので、私よりも適任であることは、客観的にも明らかなのではないだろうか。

これも、いつでも私がこの職場を去れるための布石の一つなのだろうか。

自分の学年だから、自分が上位者を伸ばしたい、と強く願われているのだろうか。

私は、次のβクラスを担当することになるのだが、こちらでも自信ある授業になるのだろうか。

などなど、いろいろな思いが交錯し、しばらく混乱してしまったのだ。

一晩経って、今は少し気持ちも落ち着いている。
人は、ほんの些細な事で、心が千々に乱れるのだな、と思い、自らの弱さを感じた。

私にとっても、新たなチャレンジ、マンネリ化からの脱却にはいいのだろう。
新しいタイプの生徒との関わりもできて、面白いかも知れない…。

どの組織でも、その中で、自らの存在意義が感じられなければ、やってはいけない。
つまり、「自分が、その組織で役に立っている」という自覚が、僅かでもないと、駄目なのだ。

クラスでも、自分の存在が認められなければ、あっという間に不登校になる。
大人の社会でも、それは同じなのだ。

「果たして自分は役に立っているのかな…。」

昨年は、しょっちゅうそんな思いを抱いたが、そんなことを思う抱く暇もないくらい、忙しく仕事をしている方が、もしかしたら、自然に役立つ存在になっていくのだろう。

今年は、けっこう自由にさせてもらっているので、このチャレンジにも取り組みたいと思う。





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