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2018年11月03日

山車を引く

今日は地元の秋祭り。
江戸時代中期から伝えれている伝統的な祭りだ。
昨年は、高校が出店を出し、何人かが山車を引かせてもらったが、いよいよ今年は、中学生にも山車を引かせてもらった。私が面倒を見ている部活を中心に、有志を10名をほど集めての参加だ。

山車には囃子連が乗り、祭り囃子を演奏し続ける。その山車を、大勢で町中を引き回すのだ。
上町と下町の二台の山車が練り歩く。
途中、二つの山車が出会うところが、祭りの最高峰。激しく祭り囃子が競い合う。

学校は、地域に受け入れられてこそ、一人前に近づいていく。
だから、地域からの要請があろうがなかろうが、地元の行事には、できる限り参加するのが、たとえ私立学校いえども、大切な仕事となる。

「先生、どこまで行くんですか?」
「何時に休めますか?」

大体、私自身が初めての参加なのだから、分かるはずがない。
「知らん。分からん。」
で、通し続けた。

時々気を利かせてくれたお世話人が、私に予定を伝えてくれたのだが、面倒なので、いちいち子どもには伝えなかった。

引率の私は、生徒たちの安全確保が最大の仕事。
全員、保険に入れてもらっての山車引き参加だが、無事に役目は果たした。

途中いろいろな方に、声を掛けられ、励まされた。
そのたびに、地元の方々の祭りにかける熱い思いが伝わってきた。

たとえ、地元を離れていても、この祭りに合わせて帰省するのだと言う。
また、祭り囃子も、代々若者に引き継がれている。年中練習している。
さらには、祭りを運営するのは、若衆たちで、長老たちにアドバイスを受けながら、自分たちで運営していく。

二つの山車が出会い、祭りが最高潮に達したとき、祭り囃子がさらに激しくなる。
自信と誇りの中で、若者が太鼓を叩き、笛を吹く。
それを目の前で見ていると、何だか、泣けてきた。
心を激しく揺さぶられる。

夜にも、もう一度、山車が出会う。だが、今回は時間の関係で参加しなかった。
来年はこれにも、参加すべきであろうと思う。

果たして、生徒たちは地元から可愛く、そして頼もしく見えただろうか。

来年の祭りに、どのくらいの生徒が
「また参加したい!」
と、言ってくれるだろうか。

帰校して教頭に報告すると、
「こちらでもきちんと報告しますから…」
と言う。
昨今は、学校が地域とどれだけ関わっているかも、報告対象らしい。

どうも、私の感覚とズレている。

私は、生徒たちには、普段はなかなかできない希有な経験をさせたいと思っているだけなのだが、管理職は、どうやらそうは思っていないらしい。

「先生、来年も参加できますか?」
生徒の一人が言う。祭り男が一人いた。

「疲れたけど、地元の人が喜んでくれるなら、僕たちまた行きますよ。」
そう言ってくれると、私も嬉しい。

「逆にちょっと、地元の人に、気を遣わせ過ぎたかな。」
とも思う。まだ、ちょっとお客さん扱い…。

さらに一段と、地域へ溶け込んでいかねば…、と感じた一日になった。












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