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2018年10月18日

夏休みとは何ぞや

今日の会議で、『一学期の終業式を7月31日、二学期の始業式を8月21日にする』という案が出た。
一学期の終業式は、今でも7月25日。近隣の学校の終業式よりも5日ほど遅い。また、二学期の始業式も近隣は25日なので、こちらは4日ほど早い。これにより、夏休みがさらに10日ほど短くなるというものだ。この案でいくと、夏休みはちょうど20日間になる。

「こりゃぁ、生徒から反乱が起こりそうだな…。」
これが、私の第一印象。

「もっと勉強させて、成績を上げたい」のだと言う。

提案者は、
・期末考査が早すぎて、その後授業の集中を欠いてしまう。
・夏休みになかなか勉強しないので、もっと勉強する日を増やしたい。
・講習に出て欲しい人が参加しないので、全部授業にしてしまおう。
・早く二学期を始めれば、文化祭の準備期間が長くとれる。
などと、理由を述べていたが、どれも説得力に欠ける。

ただただ授業時間を増やすだけで、成績が上がるとは思えない。
先生と生徒の信頼関係のもと、お互いのモチベーションアップが相乗効果となって、目標に向かっての成果が出てくるものだ。

ただでも7月の20日を過ぎると、生徒たちは途端に落ち着きを失っていく。
中学生は総体が始まるし、近隣は20日から夏休みが始まるからだ。
大会のために、先生も生徒も学校からいなくなる。
授業の自習も増えるから、生徒が教室でやっているのは、少し早めに配られた夏休みの宿題。
「先生が授業しないのならば、わざわざ学校に残る必要性も感じない」と考える生徒も出る。
高校でも対外試合があり、担任はそれをかいくぐって、通知表などの書類を作る。

なんだか、ますます社会に隔離された学校になっていく気がしてならない。
私学だから、学則を変えれば、学期の期間は変えられるのだが…。

夏休みには、普段できない体験をたくさんして、学校では学べない経験をして欲しい。

これが私の願いである。もちろん、部活動に専念するのでもいい。キャンプに行ったり、海山に行ったり、高校生なら一人旅をすることもできる。

ただ実際は、部屋に閉じこもってゲーム三昧。

だが、生徒がのんびり過ごす日があってもいい。

幸い全館冷房完備だから、それなら夏休みは短くてもいいのかも知れない。
しかし私は、何だか失うものが大きいような予感がする。

「どうして夏休みが短くなるんですか?」
という生徒の質問にも、今のところ教員たちも誰も答えられない。

「校長が決めたから…。」
としか言えないのが現状。
しかし、それでは指導にならない。

おそらくこの案はそのまま実現されることはないだろうが、「夏休みとは何ぞや」を考えるきっかけにはなった。
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