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2018年10月17日

謝った方がいいですか?

自習時の出来事。新人のN先生が監督をする。
すると、勉強に集中せずにスティックのりで遊んでいる生徒がいた。だから、それを注意した。
紙を切り刻んで、工作をしている生徒もいた。だから、それも注意した。
マンガを読んでいる生徒もいたので、それも注意した。
寝ている生徒もいたので、彼らを起こし、注意した。
個別に注意した生徒は全部で6名。彼らを叱った。
すると、
「先生、女子だって寝ている人がいるのに、どうして僕たちばかり注意するんですか。」
と言われ、なるほど自分にも非があったと思ったN先生は、そこで困ってしまって、それ以上何も言えなくなった。困った挙げ句、今日の朝一番に私に相談に来た。
「全員に謝った方がいいですか?」
と尋ねてきた。本気か?

私はそのクラスに赴いて話す。
昨日の一連の流れを、学級委員から聞き出し、皆の前で発表させ、ことの次第を確認した。
すべてが明らかになったときに、ぽつりと語った。

「何かおかしくないか?」

「自分たちのことを棚に上げて、若い先生だからと甘えていないか?」

「貴重な学習時間を無駄にするばかりか、勉強の磁場を壊していないか?」

クラスはシーンとなった。
「しまった…。」
という思いが伝わってくる。

反省の思いが伝わってきたので、これ以上は責めなかった。

失敗は反省して、次に繰り返さなければいい。

「私が代わりに謝りましょうか?」
私は、畳みかけた。

「来週もあるんですけど…。」
と、N先生が不安そうなので、私はN先生にも指導をした。
生徒は無礼極まりないが、N先生の対応もまずい。

クラスにN先生のファンがいれば、こうしたムードにはならない。

たとえ生徒が先生を試したとしても、毅然とした態度をとる中に、「この先生は、これ以上は許されない。」という思いが働く。

生徒からの反応に、心が動じてしまえば、「わがままを言っても聞いてもらえる」と、ますます増長する。

私はアドバイスを続ける。
「切り返しの力も大切だよ。何を言われても動じない力もいる。」

「失敗してもいいから、自分が思うように、やってごらん。」

「これを乗り越えられるかどうかで、この先の教員人生は変わるよ。」

誠実に、そして真剣に生徒と関わっていけば、必ずうまくいく。生徒との関係も築いてゆける。

「前に立っていれば、先生として認められ、生徒が黙って話を聞いてくれる…。」
今はそうした時代ではない。

学校現場は、そんなに甘い世界じゃない。
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