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2022年01月15日

嫌われ者

どちらかと言えば、私は生徒から「煙たがられる存在」なのだろう。
還暦に近づいてきた私の年齢は、彼等中高生とは離れすぎているし、私の「一言」は、結構重みを持つ。

彼等生徒たちは、その年齢差と偽りの威厳により、それなりに私には従うが、年々、彼等との距離は離れていくばかり…。

だが、それも年配の教師たちの仕事のひとつなのだろう。

若い頃は、「生徒から嫌われる」ことを極端に怖れたものだが、今となっては、「嫌われるくらいでちょうどいい」とすら思う。

こうした年寄りの教員の存在が、ある種の重みになって、学年や学校を形作っていることはよく分かる。

以前、若い先生たちに話す機会があったとき、「生徒から好かれようとしてはいけない。好かれようとすれば嫌われ、嫌われようとすれば、逆に好かれるものだ」、と語ったことがある。

今でもその考えは変わらない。

極端に生徒に迎合すれば、彼等からの信頼は失われるのだ。
教師たるもの、一本筋を通すことができてこそ、逆に信頼足る存在になる。

私もずるくなってきたので、生徒から「死ね」と言われれば、「君よりは先に死ぬから心配するな」とこたえる。

嫌われてもまだ、慕ってくる生徒の方が遥かに多いことを自覚しているからだ。

本当に生徒を愛おしく思っていれば、自ずと言動に表れる。
それは、決して生徒に近づきすぎるものではなく、また突き放しすぎるものでもない。

だから、「嫌われ者」で結構なのだ。

…私がそう思えるようになるのに、何十年もかかっていることだけは、銘記しておこう。
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