広島、まさかの逆転サヨナラ負け 栃木でどうしても勝てない 末包先制打も9回暗転
5/17(火) 20:53
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スポニチアネックス
＜巨・広＞9回、降板する遠藤（撮影・白鳥 佳樹）
◇セ・リーグ 広島2-3巨人（2022年5月17日 宇都宮）
広島に“宇都宮の呪縛”だ。宇都宮で開催された巨人戦は過去3戦3敗で全て無得点。その呪縛を解き放ったのが末包だった。2回、坂倉の四球と小園の二塁打で1死二、三塁と好機を演出。ここでドラフト6位ルーキーが1ストライクからのメルセデスの直球にしぶとく食らいつき、一、二塁間を破る先制の2点打となった。
先発の遠藤は9回途中まで無失点の好投を見せたが、無死満塁で降板。悪い流れをターリーが断てず、中島にサヨナラ打を許した。
逃げ切ればチーム66年ぶりの栃木県での勝利だったが、まさかの9回暗転だった。
実に情けない敗戦となりました。今日は絶対に負けられない試合だっただけに、監督の迷采配で痛い星を落としたと言っていいと思います。
打線は２回表、読売先発のメルセデス投手を攻め、１アウト２、３塁からドラ６ルーキーの末包選手がライト前へ２点タイムリーを放ち、２－０と先制しました。
カープ先発の遠藤投手は、磯村選手とのバッテリーで５回までわずか１安打と上々の内容でゲームを作りました。８回終了時点で球数は100球を越えていたものの、２点リードで迎えた９回表に１アウト満塁のダメ押しのチャンスになりましたが、ベンチは遠藤投手をそのまま打席へ送りました。ここが迷采配の序章です。やはり今日の試合はチームの勝利が優先されるので、１アウト満塁になった時点で遠藤投手に代打を送るべきだったと思います。スパッと松山選手を起用するのがベストですよね。結果遠藤投手はショートゴロ併殺に倒れ、チャンスを潰す最悪の結果になってしまいました。この時点で流れは読売に移ってしまいました。監督は遠藤投手に完封してもらいたい思いでそのまま打席へ送ったのでしょうが、絶対にあり得ないです。特にビジターチームは先手先手で手を打たないといけないセオリーがあります。そこを監督は甘く見ているのではないでしょうか。
そして２－０で迎えた９回裏、遠藤投手がマウンドへ上がりましたが、読売先頭のウォーカー選手、続く吉川選手に連打を浴び、続く読売岡本選手に四球を与えてノーアウト満塁の大ピンチを背負いました。せめて読売ウォーカー選手に出塁を許したところで栗林投手にスイッチするべきだったでしょうね。カープベンチは満塁になったところでターリー投手にスイッチしました。「えっ？」という言葉しかありませんでした。何故栗林投手ではないのでしょうか？試合後に監督が栗林投手を投げさせるというのはなかったとコメントしていたようです。トレーナーは栗林投手についてコンディション不良があったとコメントしました。ならばなおの事、９回表の１アウト満塁のチャンスで、遠藤投手に代打を送らなかったのか、疑問が残ります。で、試合はノーアウト満塁の大ピンチでターリー投手に代わりましたが、ドリヨシは森浦投手の方がベストだと思いました。キレのあるストレートと、ブレーキの効いたチェンジアップのコンビネーションが抜群だからです。結局ターリー投手は読売ポランコ選手にレフト前へタイムリーを浴び２－１。さらに読売中島選手に左中間への２点タイムリーを浴び、２－３でサヨナラ負けを喫してしまいました。
今日の敗戦は監督をはじめとするベンチワークの失敗です。詰めが甘いですね。遠藤投手にプロ初完封させてあげたいという気持ちも解らなくはないですが、今日は絶対に負けられない試合だっただけに、最善の策を講じて欲しかったです。
監督は勝負勘が無さすぎます。もっとコーチ陣がどんどん監督に進言すべきです。作戦については、東出野手総合コーチがもっと表に出ていいと思います。
今日ほど試合終盤に疑念とストレスを感じたことはありません。これでカープは３位に転落。首位ヤクルトに1.5ゲーム差になりました。もう明日からは負けられない戦いになります。明日のカープの先発は床田投手です。読売キラーの床田投手に連敗ストップを託します。読売は山﨑投手です。ゲームはなんとか作っているので、打線はしっかり粘り強く攻めてほしいですね。
もし明日落とす事があったら、監督はじめ首脳陣の責任は重大です。今日のような試合を落とせば、カープのリーグ優勝が可能なのかどうか、心配になってきます。今一度勝負の厳しさを自覚しつつ、熱き心と冷静な判断力で試合に臨んで欲しいと思います。
栗林投手のコンディションについて、続報があればブログにアップします。
