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2022年05月16日
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中継ぎ陣よ、自信と勇気を持て！
石原慶幸氏 粘りを見せた広島の中継ぎ陣に注文 勇気持ってストライク先行を
5/16(月) 8:00
配信
デイリースポーツ
延長１１回表を投げ終えて安堵（あんど）の表情を見せる薮田（中央左）と野手を出迎える広島投手陣（左から）栗林、ケムナ、森浦、薮田、矢崎、塹江とアンダーソン（右端）＝撮影・立川洋一郎
「広島５−５ヤクルト」（１５日、マツダスタジアム）
広島は延長十二回引き分けで、首位返り咲きはならなかった。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏は、粘りを見せた中継ぎ陣に「勇気を持ってストライク先行を」と注文した。
◇ ◇
どこかで「あと１本」が出ていれば−。大半がそう感じるだろう接戦の末の引き分けとなった。しかし昨年から分が悪く、今季も１勝４敗と苦しんでいるヤクルトに“負けなかった”ことをプラスに受け止めたい。
先発のアンダーソンは５失点と、前回（５日・巨人戦で７回無失点）ほどの結果は残せなかった。この日はセットポジションでのボールに課題が見えたが、クイックはできるし、そこを修正すれば次は期待できる。
その後を無失点でつないだ中継ぎ陣の粘りも評価に値する。ただあえて、より勝利に近づくための指摘をするなら「勇気を持ってストライクを先行させる」という部分だ。
リリーフはいきなりクリーンアップと対戦、という場面もあり、厳しい注文ではある。それでもストライク先行でいければ、有利なカウントで勝負ができる。抑える確率が上がり、その流れ、リズムは攻撃陣にも好影響をもたらす。自分のボールを信じてストライクを投げ込む姿を増やすことが、さらなる躍進を生む。
カープのリリーフ陣は他球団と比べて劣るのかと考えると、決してそうではないと思います。
一人一人のポテンシャルは高く、それぞれに特徴があります。森浦投手は伸びのあるストレートとチェンジアップのコンビネーション、ケムナ投手は威力あるストレートと落差のあるカーブのコンビネーション、塹江投手は左腕ながら150キロを超えるストレートとキレのあるスライダー、矢崎投手は小気味よいピッチングからの威力あるストレートと鋭く落ちるフォークボールがあり、島内投手は相手打者を押し込む重いストレートが武器で、松本投手は多彩な変化球をコーナーに散りばめ、ターリー投手は重いストレートで空振りが取れます。各ピッチャーが持っている特徴を生かすべく、今一度頭の中を整理しておく必要があります。また、キャッチャー陣も、それぞれのピッチャーの持っている良い面を引き出すことができるように準備しておかなくてはなりません。
一番大事なのは、リリーフ投手それぞれ自分に自信を持つことです。気持ちの持ち方一つで大きく変わると思います。「ストライクを入れなければ」とか「打たれたらどうしよう」というネガティブ思考から「絶対に抑えてやる」とか「給料アップさせてやるぞ」とか「ここで抑えてヒーローになってやる」というポジティブ思考に変える事です。
本文で野球解説者の石原慶幸さんがストライク先行でカウントを作って、バッテリー優勢で進めるようにコメントされていますが、その通りだと思います。そうするためにも、各リリーフ投手とキャッチャーは自信と勇気を持って相手打者に向かって行って欲しいです。
来週からは交流戦が始まります。パ・リーグのバッターはパワーヒッターが多いだけに、かわそうとしたらすぐに捕まります。そういう意味でも、明日からの試合、リリーフ投手陣の奮起を期待します。
