2021年12月02日
米大リーグ機構が「ロックアウト」に突入。鈴木誠也選手の移籍交渉も凍結に。
大リーグ労使交渉が決裂、ロックアウトに突入…移籍交渉凍結の鈴木誠也「できることをやるだけ」
12/2(木) 20:54
配信
読売新聞オンライン
【ロサンゼルス=佐野司】米大リーグ機構(MLB)のマンフレッド・コミッショナーは2日、選手会と結ぶ現行の労使協定が1日に失効したことを受け、選手契約の凍結や球団施設の機能停止などを行う「ロックアウト」に突入すると声明を出した。両者は新協定を巡る交渉で期限までに合意に至らなかった。大リーグでロックアウトが行われるのは、1994〜95年のストライキ以来となる。
MLB公式サイトなどによると、両者は1日午前、テキサス州で45分間の交渉を行った後、休憩を挟んで2回目の会合に臨んだが、わずか7分で物別れに。フリーエージェント(FA)の取得条件を実働年数から年齢に変更するMLB側の提案や、球団への課徴金(ぜいたく税)が発生する年俸総額の基準などを巡り、意見が食い違っている。
交渉の過程では、MLB側はナ・リーグにも指名打者(DH)制を採用する提案もしたという。
協定失効後、マンフレッド氏は長文の声明を発表。「とても失望している。選手会側は最初から譲らず、協調しようとしなかった。10年3億ドル(約340億円)超の契約を認めているのは大リーグだけだ」と主張。選手会も「選手が持つ権利や利益を放棄するよう圧力をかけている。双方に利益をもたらす誠実な提案を放棄するものだ」との声明を出し、非難の応酬となった。
失効後、大リーグ公式サイトから選手会に所属する大リーガーたちの写真や記事がすべて削除され、6日から予定された球団幹部や代理人が集まる「ウィンターミーティング」の中止が決まるなど、早くも影響が出ている。
ただ、マンフレッド氏が「ロックアウトは来季を守るための最良の方策」と表明したように、米紙USAトゥデー(電子版)は、来季公式戦に影響が出ることは両者とも望んでいないと報道。来年2月1日をめどに妥結し、同中旬に春季キャンプが始まるとの見通しを伝えた。
鈴木誠也
◇
ロックアウトにより契約交渉も一時凍結となる。ポスティングシステムで大リーグへの移籍を目指す広島の鈴木誠は2日、マツダスタジアムで取材に応じ、「(ロックアウトは)わかっていたことだし、慌てて(移籍先を)決められることでもない。代理人と話し合いながら、どうするかは考えていたので、(練習など)自分ができることをやるだけ」と強調した。
鈴木誠也選手に試練が訪れてきています。アメリカメジャーリーグ機構と選手会との労使交渉が決裂し、機構側が「ロックアウト」に突入しました。これにより、鈴木誠也選手のメジャーへの移籍交渉も凍結することになりました。
今後、移籍交渉がどうなるのか心配ですが、ドリヨシ的には、そんなに心配しなくていいのかなと思います。メジャーリーグ機構の「ロックアウト」はそんなに継続しないと考えます。このまま続けても、機構側にも選手会側にもいい事は一つもないのは、両者が一番わかっているからです。なので、交渉が妥結して「ロックアウト」解除後、鈴木選手の移籍交渉もトントンと進んで、移籍先の球団が決まると思います。
鈴木誠也選手は5回目のゴールデングラブ賞の受賞が決まりましたが、内心穏やかではないかもしれません。しかし、これまでの実績と将来性はメジャー各球団もしっかりチェックしていますので、時期は遅くなるかもしれませんが、メジャーリーガー鈴木誠也選手は間違いなく誕生すると思います。
菊池涼介選手が9度目のゴールデングラブ賞を受賞!
広島菊池涼介二塁手最多9度目9年連続GG 鯉レジェンドの「10」に王手
12/2(木) 20:58
配信
日刊スポーツ
広島菊池涼介(2021年6月29日撮影)
鯉のレジェンドに王手!! 守備のベストナインを選ぶ三井ゴールデン・グラブ賞が2日に発表され、広島からは菊池涼介内野手(31)と鈴木誠也外野手(27)の2選手が受賞した。
菊池涼は9年連続9度目で、セ・リーグの最多&最長記録となる広島山本浩二の「10」に王手をかけた。鈴木誠也はセ・リーグ最多得票(233票)で3年連続5回目の受賞となった。
◇ ◇ ◇
鉄壁を誇る守備の名手の牙城は、今年も崩れなかった。菊池涼が、9年連続9度目のゴールデン・グラブ賞を受賞した。2位ヤクルト山田の倍以上となる「173票」を獲得。文句なしの支持を得て、再び二塁手の頂点に立った。「素直にうれしいです。来年もまた取れるように、一生懸命白球を追いたいと思います」。二塁手では両リーグ最多だった西武辻発彦の8度を抜き、自らが持つ二塁手の連続受賞記録も更新した。
20年は二塁手として史上初の「守備率10割」を記録した。今季は5失策を喫し、守備率を9割9分1厘に落としたが、圧倒的な守備力で幾度とチームの窮地を救った。「周りを見る」ことを念頭に置き、「その日の風、土や芝の湿り具合、投手の状態、そういうのを細かくやっていったら、もっと動けるんじゃないか」という思考で、異次元のプレーを完成させている。
攻めの姿勢を貫いた。4月2日のDeNA戦(横浜)。8回2死一、二塁で桑原の二遊間のゴロに猛チャージ。はじいて送球できず判定は失策。二塁手の連続守備機会無失策記録が「569」で止まった。両球団から「安打」へ訂正を促す要望書が出されるプレーだったが、菊池涼は「あそこで待って内野安打になるくらいだったら、攻めてチャレンジした方が投手としても納得できるかなと思った。僕的にはいつも通りのプレーです」と話していた。
球団レジェンドの大記録が目前に迫った。セ・リーグの最多受賞と最長受賞は広島山本浩二の「10」で、ともに王手をかけた。来季も桁違いのプレーを量産し、偉業に肩を並べてみせる。【古財稜明】
菊池涼介選手の守備は、レベルが高いのは間違いないですが、我々ファンも、その菊池選手の好守備を見ても、それが当たり前の感覚になっているのが恐ろしいですね。
昨シーズンは守備率10割という、まさに異次元の記録を打ち立てました。今季も守備率10割を継続するか注目でしたが、4月2日のDeNA戦で無失策記録が途絶えてしまいました。あのプレーはもし菊池選手が捕球出来て送球してもセーフになっていたはずなので、記録はヒットで良かったのではと、今でも思っています。公式記録員の見る目も厳しくなっていたのでしょうね。
しかしながら、菊池涼介選手のプレーはチームを窮地からどれだけ救ってくれたかわかりません。守備でメシが食べれるのは、菊池選手しかいないと思います。
鈴木誠也選手もセ・リーグ最多得票で5回目のゴールデングラブ賞を受賞しました。菊池涼介選手、鈴木誠也選手、受賞おめでとうございます!