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2021年09月08日
19回戦@マツダ 広島1−4中日 鈴木誠也選手5戦連発も空砲。玉村投手7回の一発に泣く。
止まらん広島鈴木誠也5戦連発「負けたので」5位転落も球団記録6戦挑む
9/8(水) 22:23
配信
日刊スポーツ
広島対中日 2回裏広島無死、鈴木誠は先制の左越え本塁打を放つ(撮影・加藤孝規)
<広島1−4中日>◇8日◇マツダスタジアム
広島鈴木誠也外野手(27)が、球団では05年新井以来となる5試合連続本塁打をマークした。2回に中日松葉のカーブを左翼席に運んだ。4試合連続となる先制弾も、チームは逆転負けで連勝は3で止まり、5位タイに転落した。1人止まらない主砲は、9日中日戦(マツダスタジアム)で球団記録に挑む。
◇ ◇ ◇
獲物を捕らえたように、テークバックを取ったバットのグリップの位置はピタリと止まった。2回、鈴木誠は中日松葉の105キロカーブをしっかり引きつけ、バット一閃(いっせん)。高々と舞い上がった打球は、左翼席後方のコンコースに着弾した。見逃した初球137キロから球速差32キロの緩い変化球にも、自分の間合いから力強いスイングを繰り出し、思い切り振り抜いた。球団では05年新井以来の5試合連続本塁打だ。だが、チームの敗戦に「負けたので」と試合後は多くを語らなかった。
この日の試合前、侍ジャパンの稲葉監督と再会。東京五輪では全試合4番を務め、金メダルを獲得した。国を背負い、1球、1打に喜怒哀楽を爆発させる大舞台が、今季長く苦しむ広島の主砲を原点に立ち返らせた。「野球を楽しむのが、僕のスタイル。侍を通して、本当の自分らしさを感じた」。前夜は今季初のサヨナラ勝利に、ヒーローとなった坂倉と笑顔で抱き合って、喜びをあらわにした。
四六時中、打撃のことを考え「趣味が野球と言えるくらい」の男が、自分らしさを取り戻した。五輪後、22試合で打率3割3分3厘、10本塁打、22打点。前半戦では新型コロナウイルス感染やワクチン接種による副反応があった肉体面の不安は払拭(ふっしょく)され、技術面でも手応えを口にするようになった。それでも、自身初の月間MVPを受賞した会見では「諦めることは簡単なんですけど、もがくことは誰でもできると思うので、本当に諦めず、最後までやりたいなと思います」と、決意の言葉に悔しさをにじませた。
月が変わって、ギアはさらに上がった。9月は7試合で打率4割2分9厘、6本塁打、8打点、OPS15割9分1厘。チームの連勝は止まったが、主砲は止まらない。9日には、6試合連続本塁打の球団記録がかかる。【前原淳】
▼鈴木誠が3日ヤクルト戦から5試合連続アーチ。5試合以上の連続本塁打は昨年の佐野(DeNA)以来で、広島では05年に6戦連発の新井以来6人目となった。鈴木誠は5試合とも4番での1発。5戦連発をすべて4番で記録したのは、球団では71年衣笠、97年江藤に次いで24年ぶり3人目。
昨日の逆転サヨナラ勝ちで、チームはいい雰囲気になっているはずですが、今日は痛い敗戦となりました。連勝できない今のカープのジレンマでしょうか。
打線は2回裏、中日先発の松葉投手から、鈴木誠也選手がレフトスタンドへソロホームランを放ち、1−0と先制しました。鈴木選手は5戦連発で球団タイ記録の6戦連発まであと1になりました。鈴木誠也選手の確変状態はいつまで続くのでしょうか。しかし、今日のチームの得点はこのホームランの1点のみとなりました。
得点のチャンスはありました。3回裏はノーアウト1、2塁でしたが、野間選手がセカンドゴロ併殺に倒れてチャンスを潰し、5回裏は1アウト1、2塁でしたが、2塁ランナーの菊池涼介選手が飛び出してタッチアウトとなり、後続も倒れてチャンスを潰しました。8回裏は1アウト1、2塁でしたが、野間選手がピッチャーゴロ併殺で倒れてチャンスを潰しました。野間選手はチャンスで2度併殺に倒れて大ブレーキになりました。
最低でも3点は取れていたと思います。攻撃がやや雑に感じました。4番の鈴木誠也選手が絶好調だけに、1番2番3番が塁に出て、得点機を増やしていかないといけません。
先発の玉村投手はまずまずの内容で、粘り強いピッチングで4回まで無失点でした。しかし、1−0で迎えた5回表、2アウト1塁から中日木下選手に左中間へのタイムリー2ベースを浴びて1−1の同点とされました。次のバッターが中日松葉投手だっただけに、無理して勝負しなくても良かったのかなと思いました。キャッチャーの坂倉選手がそのあたり玉村投手と話しをしたのかどうか、疑問が残ります。
6回表は1アウト満塁のピンチは無失点で切り抜けましたが、7回表、1アウト1塁から中日代打の福田選手に甘く入ったチェンジアップを仕留められ、左中間スタンドへ2ランを浴びて1−3とされました。結局玉村投手は7回を投げて3失点。試合はしっかり作りましたが、勝負所で力負けを喫してしまいました。玉村投手本人が一番悔しい思いをしているでしょう。
9回表は3番手の森浦投手が中日木下選手にレフトスタンドへソロホームランを浴びて1−4とされ、試合が決まりました。
今日の試合、堂林選手が7番ファーストでスタメンでしたが、どうもこの意図が
わかりません。今の堂林選手は1軍レベルでは通用しませんので、ファームで調整すべきかと思います。
今日の試合は、カープの野球がうまく出来ていれば勝てたと思われるだけに、悔しい敗戦となりました。
明日のカープの先発は九里投手です。二桁勝利がかかった試合ですから、かなり気合いが入ると思います。気迫あふれるピッチングを期待します。中日は勝野投手です。7月11日以来の先発になりますが、試合を作る能力があるが故に油断禁物です。粘り強い攻撃をして、早い段階でKOしたいですね。