2021年03月10日
オープン戦@甲子園 広島3−9阪神 中村祐太投手4回3失点で先発ローテ入りに黄信号。
広島・中村祐4回3失点。鯉の開幕ローテ残り3枠決まらず
3/10(水) 15:43
配信
サンケイスポーツ
先発の広島・中村祐=甲子園球場(撮影・松永渉平)
(阪神−広島、オープン戦、10日、甲子園)広島・中村祐が先発し、4回4安打3失点。開幕ローテ入りへアピールはならなかった。
一回無死一塁、二回2死一塁はしのいだが、三回につかまった。先頭の長坂に左翼フェンス直撃の二塁打、続く木浪に四球を与え一、二塁。ここで近本に右翼線二塁打を浴びてあっさり先制点を許した。
なお二、三塁で糸原に中犠飛、二走・近本が三塁へ進み、1死三塁からマルテにも中犠飛を許し、この回3失点。四回は無失点に抑えたが、1死から佐藤輝に右翼へ二塁打を浴びるなど、毎回走者を背負った。
前日9日の1戦目では矢崎が4回5失点と炎上。現状開幕ローテは3年連続3度目の開幕投手を務める大瀬良、昨季10勝でセ新人王に輝いた森下、同8勝の九里が確定したが、残りの3枠が決まっていない。
中村祐太投手には期待していたのですが、ピリッとしない内容でした。1回、2回とランナーを背負いましたが、無失点で切り抜けました。しかし、3回に阪神打線に捕まりました。ノーアウト1、2塁から、阪神近本選手にライト線にタイムリー2ベースを浴びて先制を許すと、阪神糸原選手とマルテ選手に連続センターへの犠牲フライを許し、この回3失点でした。甘い球が多かったですね。打たれても仕方ないと言ったところでしょうか。今日のような不安定さならば、先発ローテーション入りは難しいでしょうね。再び登板のチャンスがあるかどうか、微妙な感じですね。
もう一つ残念だったのは、スコット投手です。2番手として5回に登板しましたが、6安打5失点の大炎上でした。1アウト満塁から阪神大山選手のショートゴロの間に1点。さらに2アウト2、3塁から阪神サンズ選手にレフト線へ2点タイムリーを浴び、トドメは阪神ドラ1ルーキー佐藤選手に左中間スタンドへ2ランを浴びました。全くいいところがなく、精彩を欠く内容でした。4月に奥様の出産で一時帰国するスコット投手ですが、帰国してしまうとスコット投手の席があるかどうか、非常に厳しい状況になったと思います。おそらく、帰国までに1軍登板はないと思います。
今日は6回にドラ2の森浦投手、8回にドラ1の栗林投手が登板しましたが、両投手共に3者凡退に抑え、開幕1軍のブルペン入りにグッと近づきました。栗林投手は守護神候補に上がってきていますが、現実味を帯びてきました。
打線は4回に大盛選手がライト前へ2点タイムリーを放ち、開幕1軍をアピールしています。5回は西川選手がセンター前へタイムリーを放ち、順調な調整ぶりをアピールしています。
次回の試合は、12日、13日、14日とマツダスタジアムで日本ハムと対戦です。ますますし烈になる1軍生き残りの争いですが、オーバーワークにならないように気をつけて欲しいですね。