2020年09月01日
13回戦@ナゴヤドーム 広島0−5中日 今季初の完封負け。九里投手8回途中まで熱投も力尽く。
広島九里「悔しい」熱投142球8回に力尽きて4敗
9/1(火) 22:21
配信
日刊スポーツ
中日対広島 力投する広島先発の九里(撮影・森本幸一)
<中日5−0広島>◇1日◇ナゴヤドーム
熱投報われず。広島九里亜蓮投手(29)が今季最多142球を投げ抜くも、4敗目を喫した。7回まで2失点。だが、今季最長の8回に力尽きた。2死から3失点して途中降板。最後まで打線の援護もなかった。チームは中日大野雄の前にわずか2安打で今季初の0封負け。3連敗で後半戦黒星発進となった。
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最後まで気迫は失われていなかった。今季最長となる8回のマウンドに上がった。九里は、チームの勝利のため、中継ぎ陣のため、そして自身の信頼回復のために最後の力を振り絞った。だが、2死から安打と四球で一、二塁とし、高橋、阿部には連打を浴びて3失点。142球の熱投も報われず、勝ち星だけでなく、クオリティースタートも逃し、2番手ケムナにマウンドを譲った。それでもマウンドを降りる背番号12に、敵地の広島ファンから拍手で迎えられた。
中日大野雄と投げ合いを演じた。気持ちを乗せた球を低めに集め、ゴロを打たせた。互いに我慢比べとなった5回。先頭の京田の一塁への当たりが一塁堂林の前で高くイレギュラーバウンドする不運から無死三塁のピンチを招いた。1死後、大野雄の当たりは完全に打ち取った投ゴロも、三塁走者が生還し先制点を許した。6回の失点も内野ゴロで失ったものだった。
13連戦初戦の先発を託され、気持ちが高ぶった。7月14日から主に火曜日の先発を任され、6戦勝ちなし。苦しんでいた。登板前には「変に気負いすぎずに、まずは自分のピッチングをした中で、結果いい方向に向かえばと思います」と平常心を強調していた。打線の援護がない中で7回まで2失点。佐々岡監督も「(勝ち投手の)権利を与えてあげたいということで向かわせた。投球内容もよかった」と認める投球。右腕は最後まで気迫を前面に押し出した。
勝利と完投という結果はついてこなかった。チームは後半戦初戦で今季初の0封負けを喫し、3連敗。九里は試合後は広報を通じて「とにかく最後まで投げきることができなかったことが悔しいです」と責任を背負うコメントだけを残した。中継ぎの負担を減らす力投も、本人には悔しさしかなかった。次回登板でやり返すしかない。【前原淳】
今日の試合は中日大野投手の前に完敗でした。敵ながら天晴です。
先発九里投手も状態は良かったです。中日大野投手との投げ合いを演じました。威力あるストレートと低めにキレのある変化球を織り交ぜ、4回まで無失点に抑えました。
しかし、5回裏、先頭の中日京田選手のファーストゴロの当たりが、堂林選手の前でイレギュラーしてライト線を破る3ベースとなりました。カープにとってはかなり不運な当たりでした。1アウト後、中日大野投手のバスターの当たりは完全に打ち取ったピッチャーゴロでしたが、3塁ランナーが生還して0−1と先制を許してしまいました。このピッチャーゴロの当たりですが、そのまま見送っていたら3塁線を切るファウルになっていたかもしれないとドリヨシは思いました。あの場面で打球を見送るという判断は非常に難しいかもしれませんが、あらゆる場面を想定して、準備する必要はあったかと思います。
6回裏は連打を浴びてノーアウト1、3塁のピンチを招きました。そして中日ビシエド選手のショートゴロの間に3塁ランナーが生還し、0−2となりました。中日大野投手の内容を考えると、まさに致命的な失点になりました。
九里投手はチームの勝利のために、そして中継ぎ投手陣を休ませるべく、必死に投げていました。しかし、8回裏、2アウトからヒットと四球で1、2塁のピンチを背負うと、中日高橋選手にレフト前タイムリーを浴びて0−3。さらに中日阿部選手にライトオーバーの2点タイムリー2ベースを浴びて0−5となり、試合が決まりました。九里投手はここで降板。142球を投げて9安打5失点でした。今日の九里投手はよく頑張っと思います。責めることはできません。
責めるべきは打線です。中日大野投手の前に、5回のメヒア選手のライト前ヒットと、9回の代打坂倉選手のライト前ヒットのたった2安打でした。疑問に残る点は、スタメン全員を右打者にした事です。今季の中日大野投手は、右打者よりも左打者の方が被打率が高いデータがあるのに、右打者をズラリと並べたのは何故なのでしょうか。試合後、朝山バッティングコーチは、すべて自分の責任とコメントされていたようです。ここは責められて然るべきかと思います。打てないなら、バントなどで揺さぶるなど、あらゆる仕掛けをして欲しかったですね。
これでカープは3連敗です。悲しい事ですが、最短であさって3日で自力Vが消滅してしまいます。とにかく勝つしかありません。頑張って行きましょう!明日の先発は野村投手です。森下投手に次いで安定感のある野村投手ですから、明日もしっかり試合を作ってくれるでしょう。中日は小笠原投手です。前回阪神戦では6回5失点で敗戦投手になっています。明日は打線がしっかり打ってくれると期待しています。正念場ですから、我々ファンも全力応援しましょう!