2020年08月14日
9回戦@京セラドーム 広島6−0阪神 森下投手2安打プロ初完封!投打に活躍で4勝目!
広島・森下 プロ初完封、新人一番乗り「いい経験になりました」2安打12Kに無四球
8/14(金) 21:21
配信
スポニチアネックス
<神・広>完封勝利の森下は笑顔で観客に帽子を振る(撮影・後藤 大輝)
◇セ・リーグ 広島6―0阪神(2020年8月14日 京セラD)
広島の森下暢仁投手(22)が、2安打12奪三振、無四球でプロ初完投初完封勝利で4勝目を挙げた。新人の完封勝利一番乗りとなった。
「初勝利の時は最後まで投げきることが出来なかったので、きょうは0で最後まで投げきることが出来て良かったです」
快投だった。初回から伸びのある直球で阪神打線に力で勝った。4回まで完全投球。5回2死から梅野に中前打されたが、乱れない。9回2死から近本に中前打されたが、最後はこの日12個目となる三振を中谷から奪って完封勝利を手にした。
打っては6回2死一、二塁から三塁線を破る二塁打でプロ初打点もマーク。「抜けてくれて本当によかったなとホッとしています」。投打の活躍で、これで阪神戦は3戦3勝と虎キラーぶりを発揮。
「きょうはストレートが本当によかったなと思います。きょうこうやって最後まで投げきることが出来たのでいい経験になりました」と会心の笑顔を浮かべた。
今日は森下投手の一人舞台の試合と言っても過言ではありません。素晴らしいピッチングでした。
その森下投手ですが、今日はストレートの伸び、キレ共に抜群で、150キロ前後のストレートにカーブで緩急をつけて、阪神打線を寄せ付けませんでした。5回2アウトまでは完全投球でした。阪神梅野選手にセンター前ヒットを浴びて、ノーヒットノーランは絶たれましたが、リズムを崩すことはありませんでした。
7回には阪神サンズ選手を三振に仕留め、奪三振は二桁になりました。二桁奪三振は7月23日の阪神戦以来、今季2度目になります。球団新人のシーズン2度の二桁奪三振は、1995年の山内泰幸投手以来となりました。
9回は2アウトから阪神近本選手にセンター前ヒットを浴びましたが、続く阪神中谷選手を見逃し三振に仕留めて、圧巻のピッチングでプロ初完投、初完封を成し遂げました。ルーキーでは12球団一番乗りの完封勝利です。本当におめでとうございます!
さて、打線ですが、1回表から阪神先発の藤浪投手を攻め、ヒット2本と内野ゴロで1アウト1、3塁から、鈴木誠也選手がレフト前タイムリーを放ち、1点を先制しました。続く松山選手が左中間を破る2点タイムリー2ベースを放ち、さらに2点を追加して3点になりました。
3回表は連打でノーアウト1、3塁として、松山選手がショートゴロ併殺の間に3塁ランナーが生還して4−0としました。
圧巻は6回表でした。2アウト1、2塁の場面で、打順は森下投手に回ってきました。この直前、田中広輔選手が申告敬遠で歩かされました。野球のセオリーからすれば当然の策でしょうが、森下投手の心に火がついたのでしょうか。阪神藤浪投手の5球目を叩き、レフト線への2点タイムリー2ベースを放ち、6−0としました。森下投手はプロ初打点となりました。これまたおめでとうございます!
という事で、森下投手が投打に活躍した今日の試合ですが、3連戦の初戦を取ったのはチームにとっても大きいですね。
明日のカープの先発はエース大瀬良投手です。阪神は西投手です。明日はロースコアの投手戦が予想されますが、カープとしては、緻密な、粘っこい、泥臭い野球で得点を重ねて欲しいと思います。上位追撃に向けて、負けられない試合が続きます。