2020年01月05日
ドラ1森下投手とドラ2宇草選手が新春対談。
広島・ドラ1森下&ドラ2宇草、東京六大学即戦力コンビが思い出&未来像語り合った
1/5(日) 7:30配信
広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)=明大=と同2位・宇草孔基外野手(22)=法大=の新春対談が実現した。高校3年時の日本代表で初めて出会い、東京六大学リーグでもしのぎを削った間柄。大学時代の思い出や同じユニホームを着て描く未来像などを語り合った。森下は新人王を目標に掲げ、宇草は一日一生の精神でグラウンドに立つと誓いを立てた。=ルーキーズ初夢対談1
◇ ◇
−あけましておめでとうございます。今年からカープの一員になった2人が最初に出会ったのはいつ?
森下「高校3年の日本代表だよね」
宇草「そうだね。そのとき暢仁が進路を迷ってて、法政に誘ったことを覚えてる」
森下「プロに行きたいとも思っていた時で。でも行くならプロか明治だった」
宇草「大学は同じ東京六大学。暢仁が1年から投げていて、僕はその時、スタンドから見てた。でも会うたびに話をしたりご飯を食べに行ったりしたよね。そこから仲良くなった。対戦するのがすごく楽しみだった」
森下「ドラフトの日に1位で指名された後、いろいろなことが終わってテレビを見たら、2位指名が宇草だった。来た、来たって思ったよ」
宇草「法政も盛り上がってた。暢仁は競合すると思っていたから、一本釣りだったときは『おー』って。もう一野球ファンとして見ていた」
森下「ドラフトの日にオレから連絡したよね?」
宇草「忙しいだろうから、落ち着いたら連絡しようかなって思っていたら連絡が来た。『ドラ1からラインがきたぞ』って盛り上がった」
森下「何も変わらんけどね(笑)」
−森下投手は背番号が「18」に、宇草選手は「38」に決まった。
森下「仮契約のときに言われた。まじかって思った。最初は怖かったな」
宇草「それくらい素晴らしい投手なんだよ。僕も38番と言ってもらったときは驚いた。うれしいとか考える余裕はなくて、もう頑張るしかないと。赤松さんの番号に泥を塗らないようにしないといけないと思った」
−良いチームに入ったのでは。
森下「ずっと上位で戦っているし、日本を代表する選手もいる。学べることは多くあると思っています」
宇草「たくさん練習するって聞きます。うまく野球をやろうとするのが苦手だから、腹を決めて自分をさらけ出して取り組めるかなっていう印象がある。できないことはできないと言って、一から自分らしさを出して頑張っていきたい」
−色紙に森下投手は「開幕ローテ」、宇草選手は「全力疾走」と書いた。どんな1年目にしたいか。
森下「まずはケガをせずにキャンプを終えて、開幕ローテに入れるようにアピールしたい。新人にしか狙えない新人王は目指してやりたい」
宇草「自分も新人王を取りたいとは思うけど、そういうのは考えずに、1日1日積み重ねていくだけ。全力で取り組んでいたら良い1年になるかなと思います」
鯉のゴールデンルーキー ドラ1森下&ドラ2宇草、開幕1軍へ健闘誓い合った!
1/5(日) 7:30配信
今季の目標をしたため、互いの健闘を誓い合う森下(左)と宇草(撮影・飯室逸平)
広島のドラフト1位・森下暢仁投手(22)=明大=と同2位・宇草孔基外野手(22)=法大=の新春対談が実現した。高校3年時の日本代表で初めて出会い、東京六大学リーグでもしのぎを削った間柄。大学時代の思い出や同じユニホームを着て描く未来像などを語り合った。森下は新人王を目標に掲げ、宇草は一日一生の精神でグラウンドに立つと誓いを立てた。=ルーキーズ初夢対談2
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−これまで広島に来たことは?
宇草「1回だけあります。小6のときに全国大会が広島であったんです。マツダスタジアムができた年かな。マツダで入場行進をして、試合は広島市民球場だった」
森下「へー」
−大学での初対戦は覚えている?
宇草「覚えてます。3年の春かな」
森下「結構、打たれてると思うよ」
宇草「結果は覚えていないんだよ。でも、見た通りすごい投手だった。素晴らしい、打てないッス」
−その後も何度か対戦があった。
森下「宇草は足が速いから逆方向を狙えばヒットになる可能性は高い。でも自分との対戦ではファーストゴロだったっていう印象が強いよ」
宇草「普段は常にセンター返しを意識するんだけど…。良い投手だから欲が出るんだよ。絶対に打ちたいと。欲を出し過ぎたね」
−大学進学を選んだ理由は?
森下「自分の中ではプロに行きたいと思ったけど、プロでできるかって考えたときにうまくいくイメージがなかった。怖い場所だという感覚があって。柳さん(中日)とか(坂本)誠志郎さん(阪神)に『4年間、大学で野球をやってプロに行っても、高校からプロに入ったメンバーと変わらない。野球に対する経験は、自分がやれば変わらないし、大学に行けば横のつながりもできる』と言ってもらった。善波前監督からも『必ずドラ1で行かせてやる』と言ってもらって」
宇草「僕はプロとか全く考えていなかった。大学でも野球を続けられるかなって心配していたぐらい。法政さんからお話をいただいて、お世話になりますと決めた」
−常総学院は全国屈指の強豪校。その中でセンバツにも出た。
宇草「プロに行きたいなと思っていましたけど、本当に現実味を帯びたのは、大学3年の秋が終わってから。それまではメンバーに入れなかったし、試合にも出ていなかった。社会人でできるかなと考えていた。先輩にもそういう相談をさせてもらった」
−大学4年間を振り返ると。
森下「高校のときは、ほぼ何もしていなかった。体幹や走り込み、ウオーミングアップやトレーニングも…。バッティングをして終わりの日とかもあった。今思うと、高校のときはめちゃめちゃ甘ちゃんだった。こんな状態で大学に行ったから、アップだけでしんどかった」
宇草「僕も高校時代はあんまりアップの時間はなかった。大学はアップがめっちゃ長いよね」
森下「高校時代は、授業が終わったらグラウンドに出てきてケージを準備。集合して『バッティング!』って。投手も野手と一緒。だから大学では野手と投手が分かれているというのが最初、意味がわからなかった」
宇草「オレも一緒。大学って、めっちゃ分かれてる」
森下「だから大学では、何でバッティングさせてくれんの?って思った」
宇草「暢仁ってめっちゃ打つからね。明治で一番嫌だった。マジでめっちゃ打つ」
森下「打撃と投球はつながっていると思ってるから(笑)」
宇草「出た!名言!」
森下「打撃はその場で回転したり、下半身を使わないといけないでしょ。ピッチングも同じ。投げることと打つことは、似ているんじゃないかなという考え」
宇草「リーグ戦で代打で出てきたことがあったよね。結果は三振だったけど、雰囲気が全然違った。落ち着いていた」
森下「結構、粘ったなぁ」
宇草「意味わかんないよ、投手が代打って」
−プロで打撃での目標は。
森下「ホームランは1本は打ちたいなっていう気持ちがあります。大学で打てなかったから」
−森下投手から見て宇草選手はどんな選手だった。
森下「六大学のオールスターで一緒だった時、練習での打球がみんなと違っていた。みんな真剣に振ってレフトのフェンス直撃だったのに、宇草は最後に出て来て、バックスクリーンへ3本くらいぶち込んだ。コンパクトに振って。ショートの位置で見ていたんだけど、すごいって思った」
宇草「みんな見てたから練習用の打撃をしたんだよ。ちょっと頑張ろうと思って」
−宇草選手は俊足も武器。森下投手もかなり警戒したのでは?
森下「けん制は練習しましたね」
宇草「めっちゃけん制するもんね、そしてうまい!一塁走者で盗塁を試みたのは1回だけかな。成功もその1回だけ」
−先輩選手に聞きたいことは?
森下「一番、聞きたいことは苦労したことですね。勝手なイメージだけど、ほとんどが苦労ばかりで、簡単にいかない世界だと思っているんです。やっておいた方が良いことを知りたい」
宇草「たくさんあるけど、プロは毎日試合がある。どういう気持ちで臨んでいるのかなと思う。良い日もあれば、悪い日もある。悪い日にどういう考え方で臨んでいるのか聞きたい。もちろん技術的なこともたくさん聞きたいですけど、シーズンの流れが全くわからないので、こういうときは、こういうことを意識した方がいいよとか。取り組み方とか考え方を聞きたいです」
−目指す選手像は?
宇草「どんなときも攻めていきたい。打撃と走塁が自分の長所。どんどん攻めていって、負けているときに流れを変えられる選手になりたいです。来年、クビになるかもしれない。自分はそれくらいの危機感を持ってやっていきます」
森下「結果を残して、できる限り長く野球を続けたい。そして、いずれは球界を代表する選手になりたいと思っています」
森下投手と宇草選手は高校3年の時からの知り合いだったんですね。2人が広島東洋カープのドラフト1位と2位で入団することになるのもご縁があったんでしょうね。それにしても、森下投手と宇草選手は1軍での活躍が非常に楽しみです。
森下投手は開幕1軍、しかも先発ローテーションの一角を担うことが出来る逸材です。先発は大瀬良投手とクリス・ジョンソン投手は確定でしょうが、他は競争になります。野村投手、床田投手、九里投手、さらには若手の山口投手、遠藤投手、そして森下投手が参入します。マウンドさばきが良く、守備も上手いし、牽制も素晴らしいらしいです。森下投手の実戦登板が早く見たいですね。
宇草選手は外野手です。シャープな打撃と俊足が武器ですね。1軍の外野手争いもし烈です。確定しているのは鈴木誠也選手だけで、他は激しい競争になります。野間選手、西川選手、松山選手、長野選手、坂倉選手、大盛選手など、きりがない中で宇草選手も揉まれることになります。1年目からかなり厳しい練習をこなさないと、1軍での出場は難しいかもしれません。が、宇草選手もポテンシャルが高い選手ですから、必ず1軍で必要とされる機会が来るはずです。そのチャンスを掴むべく、しっかり準備して欲しいと思います。
しかし、ここ3年はドラフトで獲得した選手のポテンシャルが高いので、今はダイヤモンドの原石ですが、将来はカープの主力として輝きを放つ可能性が非常に高いだけに、ドリヨシとしても楽しみでなりません。
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