阪神、連夜の逆転劇で鯉退治 借金4に減らす 広島4点差ひっくり返され、巨人と3・5差に
8/11(日) 21:41配信
＜神・広＞8回1死三塁、陽川の遊ゴロで三走・植田が勝ち越しの生還（捕手・会沢）＝撮影・岩崎 哲也
◇セ・リーグ 阪神6―5広島（２０１９年８月１１日 京セラD）
4位の阪神が3位の広島に6―5で連日の劇的な逆転勝ちを収め、3カードぶりとなる勝ち越し。借金を4に減らした。広島は連日の継投失敗で7カードぶりの負け越しを喫し、首位・巨人と3・5ゲーム差に開いた。
阪神は2―5と3点を追う8回、広島4番手・今村の代わりバナを叩いてマルテ、ソラーテの連打で無死一、二塁。続く大山が3連打目となる中越え2点適時二塁打を放って1点差に迫ると、糸原の中前に落ちる二塁打で5―5と追いついた。この糸原の打球が中堅・野間の目の前で大きくワンバウンドした後で野間の頭の上を抜け、カバーに走った左翼・西川の失策も重なって糸原は一気に三塁へ進塁。続く陽川の遊ゴロで糸原の代走に出ていた植田が好走塁で本塁生還を果たして勝ち越し。これが決勝点となった。
広島は0―1で迎えた2回、無死一、二塁から会沢が中前打を放ち、二走・鈴木の好走塁もあって同点。3回には菊池涼の二塁打で築いた2死二塁から鈴木が中前適時打を放って逆転に成功した。5回には西川の二塁打から2死一、三塁とし、松山、会沢が連続適時打を放って先発・望月をKOすると、2番手・守屋に代わった2球目が暴投となってこの回一挙3点を入れて一時4点リードを奪ったが、4番手・今村、5番手・フランスアが持ちこたえられなかった。
まさか、まさかの連敗になってしまいました。言うまでもなくかなり痛い敗戦になりました。
先発九里投手は素晴らしい内容ではなかったですが、低めに丁寧に突くピッチングをしました。
１回裏、阪神近本選手のレフト線への２ベースをきっかけに、阪神福留選手のセカンドゴロの間に１点を先制されました。しかし、粘りのピッチングで以降５回まで無失点に抑えました。
打線は２回表、阪神先発の望月投手を攻め、ヒットと四球で１、２塁とすると、會澤選手がセンター前へタイムリーを放ち、１−１の同点に追い付きました。
さらに３回表は菊池涼介選手のレフト線への２ベースでチャンスを作ると、鈴木選手がセンター前タイムリーを放ち、２−１と逆転しました。
さらに５回表は、２アウト１、３塁のチャンスから、松山選手がライト前タイムリーを放ち、３−１。會澤選手がライト前タイムリーを放ち、４−１になりました。ここで阪神望月投手はKOとなり、２番手に守屋投手に代わりました。しかし、代わりばなに暴投し、５−１とリードを広げました。
九里投手は６回裏に捕まりました。１アウト後、２つの四球と内野安打で満塁のピンチを招くと、阪神梅野選手にライト前タイムリーを浴びて５−２とされました。ここで広島は２番手の中村恭平投手に代わりました。中村恭平投手は後続を抑え、この回１点止まりとしました。
しかし、８回裏に再び悪夢が訪れました。４番手の今村投手が捕まりました。いきなり連打でノーアウト１、２塁とされると、阪神大山選手にセンターフェンス直撃の２点タイムリー２ベースを浴びて５−４と１点差に迫られました。送りバントで１アウト３塁とされると、広島は抑えのフランスア投手に代わりました。今日の今村投手は球の走りも、変化球のキレも全くなく、最悪の出来でした。続く阪神糸原選手にセンター前にタイムリーを浴びて５−５の同点に追い付かれました。さらにこの打球をセンターの野間選手が後逸し、カバーに入った西川選手がファンブルして、糸原選手は３塁に達しました。勝負所でのこの守備のミスは非常に痛いですね。３塁ランナーは俊足の阪神植田選手に代わりました。続く阪神陽川選手のショートゴロの当たりで、３塁ランナーの阪神植田選手が本塁に突入。ショート田中選手も無駄な動きなくバックホームしましたが、間に合わずセーフになり、５−６と逆転されてしまいました。あの守備のミスがなければ、同点止まりで済んでたかもしれません。
試合はそのまま５−６で敗れ、広島はかなり痛い連敗になってしまいました。流れ的には３連勝してもおかしくなかっただけに、残念な結果となってしまいました。今日は読売が勝ち、DeNAが敗れていますので、読売まで３.５ゲーム差。DeNAまで１.５ゲーム差になりました。もうこれ以上離される訳にはいきません。
明日からマツダスタジアムで読売との３連戦です。広島にはもう３連勝しかありません。選手総動員で勝ちにいきましょう。広島の先発はアドゥワ投手です。立ち上がりから全力で行って欲しいですね。読売は山口投手です。故障明けなので、隙はあると思います。どんどんせめて欲しいですね。
