広島 3点差追いつかれるも8回一挙3点、2連勝 タイムリーエラー安部が意地の2ラン
5/3(金) 21:16配信
＜広・巨＞8回2死三塁、安部は右越えに2点本塁打を放つ（撮影・北條 貴史）
◇セ・リーグ 広島6―3巨人（２０１９年５月３日 マツダ）
3点差を追いつかれた広島が巨人に6―3で競り勝ち、2連勝。借金を2に減らした。首位・巨人の連勝は2でストップ。
広島は3―3で迎えた8回、1死からバティスタが三塁への内野安打で出塁し、すかさず代走に曽根が出ると、続く鈴木の右前打で1死一、三塁のチャンス。ここで西川が浅めの左翼フライを放つと、三走・曽根が快足を飛ばして本塁生還を果たして4―3と勝ち越した。さらに続く安部が右越え2ラン。7回にタイムリーエラーしていた安部の意地の一発が出ると、最後は守護神・中崎が守り切った。
巨人は0―3で迎えた7回、先頭の山本が内野安打で出塁し、続く代打・小林の二ゴロを菊池涼が田中広がベースカバーに入った二塁へ悪送球して併殺となるはずが無死一、二塁。続く代打・阿部の右前適時打で1点を返すと、坂本勇の三塁へのゴロを安部がトンネルするタイムリーエラーで2点目。さらに丸の左犠飛で同点に追いついたが、8回に登板した4番手・田原、5番手・高木が広島の勢いを止められなかった。
今日の試合、もし落としていれば、また守備の乱れが原因になって、ズルズル行きそうな感じだっただけに、よく勝ち切ったと思います。
打線は２回裏、読売先発のメルセデス投手を攻め、２アウト２塁から、會澤選手がライト前にタイムリーを放ち、１−０と先制しました。このタイムリー、ライト前の浅い当たりで、普通なら２塁からは生還できない状況でしたが、２塁ランナーの鈴木選手がスタートを切っていたのが功を奏して生還できました。この走塁は大きかったですね。
広島先発の床田投手は、立ち上がりから安定したピッチングを展開し、２回までパーフェクトでした。
３回表は、２つの四球と死球で２アウト満塁のピンチでしたが、読売ビヤヌエバ選手がセカンドゴロ(菊池涼介選手のファインプレー)でピンチを脱しました。
さらに５回表には、ヒットと２つの四球で２アウト満塁のピンチを迎えましたが、読売ビヤヌエバ選手を空振り三振に打ち取り、ピンチを脱しました。
６回裏、広島打線が読売メルセデス投手を捕らえ、バティスタ選手がセンターへ犠牲フライで２−０。さらに鈴木選手が右中間スタンドへソロホームランを放ち、３−０とリードを広げ、広島が主導権を握ったかに思われました。
ところが、７回表、ノーアウト１塁から、読売代打小林選手の打った当たりはセカンドゴロでした。４−６−３の併殺かと思われましたが、菊池涼介選手がセカンドへ悪送球でオールセーフとなり、ノーアウト１、２塁となります。これはかなり痛いエラーですね。本来なら２アウトランナーなしですからね…。続く読売代打阿部選手がライト前タイムリーを放ち、３−１になりました。さらに今度は読売坂本選手のサードゴロの当たりを安部選手が後逸して３−２になりました。続く丸選手がレフトへの犠牲フライで、ついに３−３の同点に追いつかれてしまいました。床田投手が粘りながら読売打線を抑えていただけに、この回の２つのエラーはいただけませんね。ここで床田投手は降板したため、５勝目はお預けになりました。
８回表、３番手のフランスア投手がピンチを招きます。ヒットと死球と四球で２アウト満塁となりました。しかし、続く読売坂本選手はショート正面のゴロで打ち取り、ピンチを脱しました。フランスア投手はやはり昨年の疲れが取れていないような感じがしました。ストレートの走りはスピードガンの表示ほど速く感じませんし、チェンジアップの抜けが良くないですね。連投は避けた方がいいと思います。
さて、８回裏、広島らしい攻撃が見られました。読売４番手の田原投手を攻め、１アウト後、バティスタ選手がサードへの内野安打で出塁すると、代走に曽根選手が送られました。鈴木選手の打席でヒットエンドランが成功し、ライト前ヒットで１、３塁のチャンスとなります。続く西川選手がレフトの浅いフライを打ち上げました。かなり浅い当たりなので、３塁ランナーの曽根選手はどうするかと思いましたが、思い切りスタートを切りました。レフト読売重信選手の返球が大きくそれて、曽根選手が生還。４−３と勝ち越しました。ここで読売は５番手に高木投手が登板しましたが、続く安部選手が右中間スタンドへ２ランを放ち、６−３とほぼ試合が決まりました。安部選手は７回にエラーをしていただけに、かなり気合いが入っていました。素晴らしいホームランでした。
９回表は中崎投手が締めて、６−３で勝利しました。
今日は走塁の面で積極的だったのが印象的でした。本来の広島の野球はこの走塁が生かされないといけません。明日以降も積極的な攻撃を期待したいですね。これで広島は連勝。４位に浮上し、読売に４.５ゲーム差になりました。
明日の先発はジョンソン投手です。まあ、明日は温かく見守っていきたいと思います。場合によっては継投の試合になりそうです。読売は今村投手です。前回DeNA戦は７回２安打無失点で勝ち投手になっています。正直難敵です。明日は長野選手、小窪選手がスタメンになる可能性が高いでしょうから、右バッターがどう攻略するか、注目ですね。
