広島 悪夢…１０回に一挙１２失点で３連敗 菊池涼の適時失策で決勝点献上 鯉党が涙
4/10(水) 22:35配信
ベンチで頭を悩ませる緒方監督（撮影・飯室逸平）
「広島３−１５ヤクルト」（１０日、マツダスタジアム）
広島が３連敗。十回、悪夢の１イニング１２失点で惨敗を喫した。０７年以来、１２年ぶりに開幕から４カード連続負け越しとなった。
魔の十回だった。無死一塁から荒木の一ゴロを松山が二塁へ悪送球。ピンチを広げると、１死満塁から山田哲が放った二ゴロを名手・菊池涼がファンブル。転がったボールを拾って懸命に本塁へ送球したが間に合わず、勝ち越し点を献上した。やや二遊間寄り、バウンドの合わせにくい弾んだゴロだったが、記録は菊池涼の失策となった。続くバレンティンに適時打を浴び、３−５に。２イニング目に突入していた中崎は、ここで降板となった。
この後、代わった中田が雄平に２点適時打、西浦に適時二塁打を浴びて３−８。球場が沈黙に包まれた。
さらに、１死二、三塁から菊池涼が大引の二ゴロを本塁へ悪送球。名手の１イニング２適時失策という信じられない光景で、９点目を献上。中村に適時打、荒木に２点適時打を浴びて３−１２となった。
その後、２死満塁から田代が３点二塁打。十回のスコアボードに「１２」が刻まれると、スタンドは異様な雰囲気となった。悲惨な光景に、涙を流すカープファンの姿もあった。
ヤクルトは２連勝。貯金３で、巨人と並び首位に立った。
もうボロボロの状態です。屈辱的大敗です。こんなにカープは弱かったのか…。
広島は初回、ヤクルト先発のブキャナン投手を攻め、野間選手のセカンドゴロの間に１点先制しました。
広島先発の野村投手は苦しいピッチングを展開していました。３回表にはヤクルト雄平選手にライト前にタイムリーを浴び、１−１の同点とされました。
さらに４回表にはヤクルトバレンティン選手にレフト前へタイムリーを浴びて１−２に、続く雄平選手にレフト線へのタイムリー２ベースを浴びて１−３とされ、重苦しい雰囲気が漂ってきました。結局野村投手は４回103球、６安打５四球３失点と、粘れませんでした。いつもの悪い癖で、コーナーを狙い過ぎてカウントを悪くし、四球を与えたり、痛打されたりしました。もっと大胆に攻めてもいいと思うのですが…。
打線は５回裏、菊池涼介選手のショートゴロ併殺崩れの間に１点。さらに野間選手がライトへの犠牲フライで１点を挙げ、３−３の同点とします。
その後、両者譲らず試合は延長戦に入りました。
しかし、１０回表に悲惨な事が起こります。投手は９回から回跨ぎした中崎投手でした。ノーアウト１塁から、ヤクルト荒木選手のファーストゴロの当たりを松山選手が２塁へ悪送球し、ノーアウト１、２塁とピンチを広げました。今日の試合のポイントはここにありました。その後１アウト満塁になり、ヤクルト山田選手が打ったセカンドゴロの当たりを菊池涼介選手がファンブルし、３塁ランナーが生還し、３−４と勝ち越されました。記録は菊池選手のエラーになりましたが、このプレーをエラーにされては非常に酷だなと思います。続くヤクルトバレンティン選手にタイムリーを浴びて３−５になりました。ここでピッチャーは中田投手に代わりましたが、ヤクルト雄平選手に２点タイムリー、西浦選手にタイムリー２ベース、大引選手のセカンドゴロの当たりを菊池選手が本塁へ悪送球、中村選手のタイムリー、荒木選手の２点タイムリー、田代選手が３点タイムリー２ベースで、この回１イニングで１２失点という、非常に屈辱的な失点となりました。プロ野球で延長戦での１イニング最多得点はこれまで１１点でしたが、新記録が生まれた訳です。
中田投手はベンチに下がった時は泣いていました。あまりにも可哀想な登板でした。マツダスタジアムは異様な雰囲気が漂っていたのを、テレビを通して感じました。
またも勝負所で守備のミスが出てしまい、結果歴史的大敗を喫してしまった訳で…。ここ３試合で３４失点です。逆に得点は３試合で４点です。これでは勝てる訳がありません。今日の試合だけで４失策で、今季１７失策と、両リーグワーストです。歯車が完全に噛み合わない状態です。開幕４カード連続負け越しからリーグ優勝したチームはないそうです。
さあ、あとは精一杯頑張るしかありません。明日の先発は岡田投手です。初回からどんどん飛ばしていって欲しいです。ヤクルトは寺原投手です。とにかくどんな形でもいいので、明日は勝って欲しいです。
ドリヨシは選手の皆さんを信じてます！
