2018年08月11日
18回戦@マツダ 広島2−2読売(延長12回規定により引き分け) 大瀬良投手好投も、9回中崎投手同点被弾で痛恨のドロー。
広島今季10試合目の延長は引き分け 延長成績は5勝3敗2分け 九回中崎が被弾
8/11(土) 22:52配信
9回、陽岱鋼(左手前)に同点ソロを打たれうなだれる中崎
「広島2−2巨人」(11日、マツダスタジム)
延長十二回引き分け。広島は1点リードの九回、守護神・中崎が2死走者なしから巨人・陽岱鋼に同点の7号ソロを浴びた。広島は今季10度目の延長で成績は、5勝3敗2分け(○●●△○○●○○△)となった。
先発した大瀬良は七回2死から岡本に左線二塁打を許すまで1四球の無安打無得点投球を披露するなど力投。7回1/3を3安打1失点で13勝目の権利をもって降板した。
打っても二回に1死一、三塁から自らのスクイズで先制。六回には丸が25号ソロで加点した。
巨人は八回に大城の代打適時打で1点差とすると、九回に陽岱鋼が右越えに同点弾を放ち、延長に入った。
延長十二回、広島はこの回からマウンドに上がった池田に対して、西川が投ゴロ、代打・バティスタが空振り三振に倒れたが、代打・下水流が中前打で出塁。代走に上本が送られ、1番に戻って田中の一打に期待が高まった。
田中の打席で暴投があり、上本が二進。カウント3−2から、二ゴロに倒れて試合終了となった。
今日の試合は大瀬良投手が完璧なピッチングで展開していたのですが、残念な結果になってしまいました。
打線は読売先発菅野投手から、2回裏に大瀬良投手のスクイズで1点を先制します。さらに6回裏には丸選手がレフトスタンドへソロホームランを放ち、2−0とリードします。
先発大瀬良投手は初回から素晴らしいピッチングを見せました。伸びのあるストレートにキレのある変化球で、読売打線を完全に抑えました。7回2アウトまでノーヒットピッチングを展開するナイスピッチングでした。
8回表、スタミナ切れした大瀬良投手が捕まります。読売代打大城選手にセンターへタイムリー2ベースを浴び、2−1とされ、フランスア投手へスイッチします。フランスア投手は後続を抑え、ピンチを脱しました。
そして、問題の9回表です。抑えの中崎投手が登板し、簡単に2アウトまで来ましたが、読売陽選手にカウント1−2と追い込みながら、アウトコースのスライダーをうまく合わされて、ライトスタンドへ同点のソロホームランを浴びて2−2となってしまいました。ドリヨシ的には一発長打を警戒するのはわかりますが、追い込んだカウントでもあったので、1球インコースへストレートを見せて、アウトコースストレート勝負で良かったのではと思います。アウトコース一辺倒では、陽選手クラスなら合わされる可能性は高いと思いました。痛恨の1球となりました。中崎投手はストレートに自信がないのでしょうか。もっと押して行くピッチングをしてもいいのではと思います。
試合は延長戦に入りましたが、両チーム決定打が出ず、結局2−2の引き分けに終わりました。広島にとっては、あと1人で勝利という所で逃してしまうという、後味の悪い試合になってしまいました。
さて、明日はカード勝ち越しをかけての戦いになります。広島先発は福井投手です。およそ2ヵ月ぶりの先発です。前回は6月の日本ハム戦でしたが、5回6安打4失点で負け投手になっています。素晴らしい球を持っていながら、メンタル的な問題もあるのか、四球から崩れてしまう非常にもったいない内容です。明日はスーパーエースの快刀乱麻のピッチングを期待します。読売は今村投手です。前回中日戦では6安打完封で勝利しています。ここ最近は安定したピッチングですから、明日は容易には攻略できない可能性があります。粘り強い攻撃が求められます。
ジョンソン投手が7月の月間MVP受賞!
ジョンソン投手「7月度日本生命・月間最優秀選手(月間MVP)」受賞!
7月に最も活躍した投手・打者に贈られる「日本生命・月間最優秀選手(月間MVP)」の投手部門に、ジョンソン投手が選ばれました!
K.ジョンソン 選手【初受賞】
[成績] 4試合 4勝0敗 投球回26.2 防御率2.03 奪三振27 自責点6
投手部門は、広島東洋カープ・クリス・ジョンソン投手が来日4年目で初の受賞。
ジョンソン投手は、7月はリーグトップとなる4勝、防御率2.03を記録。登板した4試合全てで勝ち星を挙げました。
7月最初の登板となった4日の対東京ヤクルト12回戦(マツダスタジアム)では、8回1/3を2点に抑える好投。続く16日の対中日13回戦(ナゴヤドーム)でも7回を1失点に抑える安定した投球を披露しました。その後の2試合も2失点以内に抑える抜群の安定感を発揮し、一昨年の沢村賞左腕が首位を快走するチームの大きな原動力となりました。
カープからの投手部門の受賞は、今年5月度の大瀬良大地投手以来です。
<ジョンソン選手 コメント>
ありがとうございます。嬉しい限りです。
先発ピッチャーとして勝ち星がつくことは、自分一人の力だけではなく、チームが自分に勝ち星を付けてくれたということが大きいと思います。その中でも攻撃陣、そして後ろを守ってくれている守備、みんなが先に点を取ってくれて必ずサポートをしてくれるので、結果長く投げることが出来、チームに勝ち星がついて自分にも勝ち星がついたというふうに思っています。
また、試合間の1週間の中で、しっかりとした練習、その中でいろいろアドバイスなり自分のことに携わってくれたスタッフに感謝したいと思います。
自分が先発投手として一番気を付けていることは、一年間コンスタントに良い成績を残せるということを念頭に置いてやっています。
この7月小さな部分なんですけど、あることに気づいてそれにまず一生懸命それに取り組んでいくということがこういう結果に繋がっていると思います。そしてそれがコンスタントに出来て、試合の中で長いイニングを投げてチームに勝ち星がつくようなピッチングが出来ていると思うので、そういう面ではコンスタントに自分の力が発揮出来始めたなという感覚でいます。
あることというのは、メカニカルなことなんですけども、自分のピッチングフォームの中でのタイミングというか、練習の中またはビデオを見ながらこういうふうにやったほうがいいんじゃないかという部分で、練習とかブルペンで良いものが見つかり、良い結果が出ているのだと思います。
一シーズン半ば、しかも7月暑い夏を迎えて選手としては、良い成績を残せるのか、このまま体力的にも疲れていって沈んでいってしまうのか、どっちかに転ぶと思うんですけど、そういう重要なシーズン半ばの月で自分の力が発揮できていることはやはり今までやってきた練習の中で見えない部分での努力やそれに携わってきてくれた人、コンディショニング、またその暑い夏でしっかりと体調管理をして、そういうことが全て絡んで、暑い夏を乗り切る策ができています。また、チームとしてもシーズン半ばというのはシーズン中でのターニングポイントになると思うので、これからチームが上昇してくのか、下降していくのかという重要な時期で活躍が出来たというのは喜ばしいです。
まだまだシーズンは続いてくので、自分はいつも言っていますけど、1試合ごと自分の出来ることをまずは目標に頑張る、昨日自分の登板が終わったばかりなので、今の自分の気持ちは次の登板に目標を向けています。例えば1ヶ月2ヶ月先のことを考えてもあまり良いことは起こらないと思うので、1試合1試合自分の出来ることをやっていこうといつも考えています。
もちろんこれからは優勝をモチベーションにしてやっていこうと思っています。選手である以上、このリーグで一番になるという強い意志を持ってやっています。それは個人にしろ、チームにしろ、とにかく一番になる、それがやっぱり優勝だと思うので、まずはそこに向けて1試合1試合頑張っていこうと思います。
ジョンソン投手は非常に安定したピッチングを展開しました。おととし、沢村賞を受賞した時のピッチングに近づいてきている感じがします。このまま活躍すれば、二桁勝利は間違いないですし、勝ち続ければ最高勝率のタイトルも掴めるのではないでしょうか。いずれにせよ、リーグ3連覇までラストスパートに入りますから、ジョンソン投手の力は絶対必要です。ケガするけとなく、最後まで素晴らしいピッチングを見せて欲しいですね。
17回戦@マツダ 広島9−3読売 鈴木選手2本の2ラン!野村投手7回途中3失点好投!広島6連勝!
6連勝の広島緒方監督「今日の一番は祐輔」一問一答
8/10(金) 22:21配信
広島対巨人 お立ち台でガッツポーズする西川(左)と鈴木(撮影・上田博志)
<広島9−3巨人>◇10日◇マツダスタジアム
広島が初対戦の左腕メルセデスを攻略し、6連勝を飾った。
1回に鈴木が先制2ラン。4回は4連打で2点を追加し、6回も西川の適時打で5点目。終盤にも巨人のブルペン陣を打ち崩した。先発の野村は7回途中3失点で6勝目。8回無死満塁からは1軍復帰の今村が登板し、無失点でしのいだ。阪神が勝ったため、優勝マジック点灯は11日以降にお預けとなった。緒方孝市監督(49)の談話は以下の通り。
緒方監督(自ら切り出し)今日の一番は(野村)祐輔。久しぶりに素晴らしい投球だった。状態の良さにプラスして、石原がさえていた。本当にいいリードをしてくれたよ。内野陣もしっかり守って難しいゴロをアウトにして(投手を)助けていた。
−打線もよく打った
緒方監督 (鈴木)誠也のホームランから始まって、誠也の2本目も大きかった。最後の(田中)広輔のホームランもね。ホームランだけじゃなく、つなぎの中でタイムリーが下位打線から出て、非常にいいゲームをしてくれた。
−メルセデスを攻略
緒方監督 (初対戦は)球筋を見たがるけど、積極的にいってくれということで。打者もストライクを積極的に振っていたね。
−今村が厳しい場面を抑えた
緒方監督 猛もいい投球をしてくれたね。球は戻ってると思う。真っすぐも良かった。
−ジャクソンが心配
緒方監督 大丈夫、大丈夫。
広島打線が読売メルセデス投手を見事に攻略しました。左腕のメルセデス投手に対して、広島はあえて左バッターを並べてきました。メルセデス投手の左バッターの被打率が高いというデータがあったそうです。
初回、広島は2アウトから丸選手がレフト前へ見事に運び、続く鈴木選手がインコースへのストレート系の難しい球を上手くさばいて、レフトスタンドへ2ランを放ち、2−0とし、メルセデス投手に先制パンチを与えました。
4回、読売に1点を奪われた直後の裏、左バッターを並べたのが見事にはまりました。1アウト後、鈴木選手がレフト前ヒットで出塁。野間選手がライト前ヒットで1、3塁。松山選手がライト前へタイムリーヒット。西川選手がライト前タイムリーヒットでこの回2点を奪い、4−1としました。
6回裏には西川選手のレフト前タイムリーで5−1としました。
7回表に読売に2点を奪われ、5−3と追い上げられましたが、その裏、鈴木選手が今日2本目となるライトスタンドへ2ランを放ち、7−3とします。
さらに8回裏には、田中選手がレフトスタンドへ2ランナー放ち、9−3と試合を決定づけました。
投げては先発野村投手が7回途中6安打3失点の好投でした。4回表に読売岡本選手にレフトスタンドへソロホームランを浴びましたが、コーナーを丁寧につき、緩急もつけたピッチングで粘りました。7回表はスタミナがキレてしまったのか、2アウト後、ヒットと四球で1、2塁とされ、読売亀井選手にセンターオーバーの2点タイムリー2ベースを浴びました。このタイムリーは野村投手のスタミナ切れなので仕方ないでしょう。
8回表は、3番手ジャクソン投手が登板しました。が、しかし、ヒット2本と四球でノーアウト満塁の大ピンチを招きます。ジャクソン投手は1アウトも取れずに交代になり、4番手に今村投手が登板しました。腕も顔も真っ黒に焼けて、ファームでしっかり調整してきたのがわかりました。今村投手は読売阿部選手を空振り三振。陽選手も空振り三振。山本選手をファーストゴロに打ち取り、ノーアウト満塁の大ピンチを脱しました。今日の今村投手はスライダーのキレがすごく、縦のスライダーがフォークボールのようでした。
9回も今村投手が締めて、結果9−3で快勝でした。
今日の試合は広島に隙がない、まさに横綱野球でした。打っては読売メルセデス投手を攻略し、守っては菊池選手、田中選手、西川選手がファインプレーでもり立て、走ってはヒットで1、3塁のケースを作るなど、本当に強い広島野球を見せつけました。
特に鈴木選手は8月の打率が5割と、化け物のように打ちまくっています。この調子でいけば、首位打者と打点の2冠は狙えるのではないでしょうか。
さて、明日はエース対決です。広島先発は大瀬良投手です。前回DeNA戦では8回5安打1失点で勝ち投手になっています。ほぼ完璧な内容でした。明日も安定したピッチングが期待できます。読売は菅野投手です。前回中日戦では5回10安打4失点と、不甲斐ない内容でしたが、勝ち負けには関係ありませんでした。ここ3試合は菅野投手らしくない内容だけに、明日も攻略するチャンスはありそうです。