2017年12月30日
来季球団初のリーグ3連覇を狙う広島東洋カープ
3連覇を狙うカープに死角はあるか?今オフも目立った補強なし
12/29(金) 14:00配信
デイリースポーツ
年の瀬を迎え、各球団の補強はひとまず、一段落した。カープのリーグ3連覇阻止へ、2位阪神はロサリオ、3位DeNAは大和、4位巨人は野上、ゲレーロを獲得。ドラフト会議でも即戦力投手を1位指名し、チームの底上げをはかった。
一方で、王者広島は今オフも目立った補強はなし。ドラフトでも将来性を見込んで高校生を中心に指名した。即戦力で言うと新外国人・カンポスを獲得。今季限りでブレイシア、ヘーゲンズが退団し、先発、中継ぎでの起用が検討されている。
球団史上初の3連覇を目指すカープに死角はあるだろうか。来季戦力を見ると、攻撃力は他球団を圧倒する。1番田中、2番菊池、3番丸の「タナキクマル」は盤石。4番を鈴木、松山らが争い、そこに今季ブレークしたバティスタ、安部が続く。西川、エルドレッドも控え、ベテラン新井もまだまだ健在だ。
守備力も安定する。今季は菊池、丸、鈴木がゴールデングラブ賞を獲得。遊撃・田中も年々、守備力を向上させている。秋季キャンプでは松山、バティスタが一塁に挑戦。シーズン開幕へ、どこまで実戦レベルに達するかが注目だが、起用の幅は広がりそうだ。
鍵を握るのはやはり投手陣だろう。先発3本柱はジョンソン、野村、薮田で形成。4番手以降も大瀬良、岡田、中村祐と名前が挙がる。中でもジョンソンの復活は絶対条件だ。沢村賞に輝いた昨季のような姿を取り戻すことができれば、中継ぎの負担も軽減される。
そのブルペン陣は近年の登板過多が心配されるが、中崎、今村、29日に来季の契約を結んだジャクソンは実績十分。来季も勝利の方程式が確立され、今季経験を積んだ一岡、中田もセットアッパーの座を狙う。ただ、CS敗退の一因に挙げられた中継ぎ左腕不足は解消されていない。オスカル、飯田がサイドスローに転向したが、未知数な部分もある。春季キャンプでは大きなテーマとなりそうだ。
黄金期を迎えつつあっても、ナインに慢心はない。昨季ルナ、今季はペーニャと三塁を争った安部は「競争のないところに刺激はない」と覇気を込める。シーズンMVPを獲得した丸でさえ、「来年はダメになっている可能性もある。まだアピールする立場。結果を出さないといけない」と真顔で言う。今季はCS敗退で涙をのんだが、2位阪神に10ゲーム差、3位DeNAには14・5ゲームもの差をつけた。心配事はケガだけ。他球団からカープ包囲網を張り巡らされてもリーグ優勝の大本命。その座は簡単に揺らぎそうにない。(デイリースポーツ・杉原史恭)
来季もリーグ優勝有力と見られている広島東洋カープですが、ドリヨシ的にはとにかく投手陣の整備が必要だと思います。先発は駒がそろっています。ジョンソン投手、野村投手、薮田投手、大瀬良投手、岡田投手、中村祐太投手と、6人の先発候補はきっちりそろっています。他に福井投手、九里投手、戸田投手。若いところで塹江投手、高橋樹也投手、高橋昂也投手あたりも成長してきてますから、先発ローテーション争いもし烈です。中継ぎは来季も充実しています。来季からブルペンキャプテンになる一岡投手、中田投手、今村投手、ジャクソン投手は勝ちパターンの投手として健在です。そこへ新外国人のカンポス投手が入り、今季のCSで課題が浮き彫りになった左の中継ぎ投手に飯田投手、オスカル投手、そして前述の左投手がどこまで使えるかでしょうか。抑えは中崎投手がどっしり構えているので安心です。カープの投手陣はポテンシャルが高いだけに、ハマったら最強の投手陣になりそうです。そこは畝一軍投手コーチと佐々岡二軍投手コーチの腕の見せ所と言ったところでしょうか。
野手陣は相変わらず最強メンバーですね。タナキクマルの躍動と、鈴木誠也選手とバティスタ選手の覚醒、そして松山選手や安部選手の脇役の活躍。エルドレッド選手、新井選手、西川選手ら強力代打陣が控えているだけに、来季も得点能力は凄まじいと思います。
来季の公式戦開幕まであとちょうど3ヵ月です。ファンとしては待ちきれない思いですね。リーグ3連覇と悲願の日本一に一番近いチームですからね。期待は大きいです。