2017年09月01日
21回戦@神宮 広島3−2東京ヤクルト 松山選手3安打2打点の活躍!ジョンソン投手8回途中無失点で6勝目!
広島・松山 “4番”で3安打2打点も「カープの4番は鈴木誠也なので」
9/1(金) 21:36配信
スポニチアネックス
◇セ・リーグ 広島3―2ヤクルト(2017年9月1日 神宮)
広島の松山が1日のヤクルト戦に、今季4度目となる4番として出場。貴重な2点適時二塁打を含む3安打2打点と大暴れした。
1―0の7回2死一、二塁でリードを広げる左中間突破の2点適時打を放ち、松山は「なかなか点が取れない中、いい仕事ができた」と胸を張った。
8月、チームは不動の4番に成長した鈴木誠を欠き、初の月間負け越し。代役として4番に入る機会が増えたが「カープの4番は鈴木誠也。ぼくは4番目の打者の気持ち」とプレッシャーは感じていない。
「誠也がいなくなって苦しいけれど、つなぐ野球を毎日心がけている。皆で耐えて、(8月の)負け越しを1つにできた」と下は向いていない。月が替わって白星発進。「9月は全部勝って、優勝に突き進みたい」と力強く宣言した。
今日は4番が打って、エースが抑えるという、理想的な試合だったと思います。先発ジョンソン投手は序盤はランナーを背負いながらという苦しいピッチングでしたが、中盤以降は危なげない内容になりました。さすがジョンソン投手ですね。8回裏にランナーがたまってきた所で降板となりましたが、ヤクルト打線に先制点を与えることなく、無失点で終えられたのは素晴らしいです。その後2番手に登板したジャクソン投手ですが、ストライクが入らず、三者連続四球で2点を献上してしまいました。いわゆる「ジャクソン劇場」です。その後3番手の今村投手が抑えたので、事なきを得てますが、一つ間違ったら大変な事になるところでした。ジャクソン投手は回の頭から登板させた方が絶対いいと思います。9回裏は中崎投手がきっちり締めてくれました。
打線はチャンスは作るものの、あと1本が出ないというもどかしい展開でした。ヤクルト先発の星投手も、しっかり腕を振って投げ込んでいましたので、カープ打線もちょっと手こずっていました。6回表、1アウト2、3塁のチャンスで、西川選手がライトへ犠牲フライで1点先制し、さらに7回表は2アウトランナーなしから、菊池選手の2ベース、丸選手の四球で1、2塁のチャンスで、松山選手が左中間へ2点タイムリー2ベースを打ちました。このタイムリーは非常に大きかったですね。今の打線は決して好調ではありません。なので、小技を使ってランナーを進めて、ヒットで返すという、ねちっこい攻撃が求められています。攻撃に徹底さが必要ですね。
何はともあれ、今日勝って連敗を止めました。あと、明日あさってと連勝しなければなりません。明日の先発は薮田投手です。カープの先発投手陣の中では一番安定しているので、明日もヤクルト打線を翻弄して欲しいですね。ヤクルト先発は小川投手です。大量得点は難しいでしょうから、確実な攻撃で、点をコツコツ取っていきましょう。カープもチャレンジ精神で、目の前の試合を勝っていきましょう。
赤松選手の現状は…
がんからの復帰めざす広島・赤松の「今」
9/1(金) 11:04配信
東スポWeb
がんからの復帰めざす広島・赤松の「今」
赤松は笑顔でインタビューに答えた
がんからの復帰を目指している広島の赤松真人外野手(34)が地道な練習に励んでいる。1月に胃がんの手術を受け、7月に三軍へ合流。練習再開から約1か月半が経過した。機動力の赤ヘル野球に欠かせない“足のスペシャリスト”はどんな気持ちで、黙々とトレーニングを続けているのか。「ステージ3」のがんを宣告された男が闘病生活から現状、さらにはV2ロードを突き進むチームメートへの思いを本紙に打ち明けた。
――7月11日に練習を再開して1か月半がたった
赤松:レベル(強度)は「弱」だが、問題なく体を動かせている。今は午前中で練習を終えているが、これからマシンで打撃を行うなどメニューも増えて練習時間も延びてくると思う。
――体の状態は
赤松:抗がん剤治療の後遺症で手足にしびれが残っている感じ。キャッチボールにしてもへなちょこな球になってしまう。それに感覚の鈍りもあって軽めのノックを受けているときも足が上がっているように感じるのに、実際はあまり上がっていなくてつまずいてしまったりする。筋力も落ちて鈍っているから余計変な感じがする。筋力は元の状態に戻るまで通常3か月程度かかるみたい。僕の場合、胃を切っているからそれより遅いかもしれない。筋力が戻ってきたときにこのしびれでもやれるのかどうか、まだ分からないところ。
――食事制限などはあるのか
赤松:普通に取れているけど、消化にいいか悪いかでやめておこうかなというのはある。ラーメンとかは控えているかな。「かんすい」(食品添加物)が消化に悪いみたいで。ゆっくりよくかんで気をつけて食べるようにしている。ただ、胃は半分になっているのに術前と変わらない量を食べている気がする。今まであまり食べてなかったのかな(笑い)。
――中学校時代の同級生で野球部仲間だった歌手の倖田來未(34)から連絡もあった
赤松:病気を発表(昨年12月28日)した後に「あんたは運が強いから、大丈夫やと思うけど、しっかりせんとあかんよ。気張っときいや」といった内容のメッセージをLINEでもらった。
――闘病生活の中で新たな趣味も見つけたとか
赤松:ロードバイクを買って気晴らしに走ったりした。もともと家の近くの川を散歩していたけど、ここを自転車で走ったら気持ちいいんだろうなと思って始めたのがきっかけ。歩いては行けないような場所にも自転車だと行けるし。ずっと走っていられるし、苦にならない。楽しさが強くて、いい汗をかいて運動にもなる。降りたときの脱力感はものすごいけどね。なかなかキツイ(笑い)。
――気分転換にはもってこいだ
赤松:抗がん剤治療をやると、1週間くらいはしんどい。それでちょっと良くなってきたなというときに、自転車に乗って風を感じるとしんどさが吹っ飛ぶ。散歩していると、どうしてもいろいろ考え事をしてしまうけど、自転車はスーッと走って遠くを眺めたりしてるといろんなことを忘れられる。最近乗れてないから、また乗りたい。乗ってるとパーツを付けたりカスタムしたくなる。
――チームは今季も強さを発揮している
赤松:固定されているレギュラー陣が引っ張っているから強い。それに新井さん、石原さんら周りのベテランがついていっている。引っ張っている選手は1人ではなく、何人もいるから全員がついていきやすい。すごくいいチーム。
――リーグ連覇に近づいている
赤松:続けないと意味がない。昨年優勝したけど、今年はダメでしたではね。だからこそ今年もカープはすごいと思う。
――今季は昨年果たせなかった日本一が最終ゴール
赤松:もちろん。日本一は経験していないから目標にしてほしい。「強い」ということを頭であり、体に覚え込ませないと成長はないんじゃないかな。去年優勝したという「自信」はみんな持っているけど、同時に日本一になれなかった「悔しさ」だったり「弱さ」というのも感じた。日本一になれば、もっと自信を持てるし、今後の人生にも生きてくる。「あの舞台でやったんだ」という自信で緊張をほぐせる。
――「代走の切り札」として代役を務めている野間へのメッセージは
赤松:今のうちにピッチャーの癖であったり、配球であったり、モーションを盗む技術を固めておいてほしい。野間自体はレギュラーになる力を持った選手なので、そのチャンスが巡ってきたときに必ず生きてくる。
――最後に自身の目標は
赤松:野球をするということ。一軍の試合に出ることも、二軍戦でも。今、野球をしてないから。そのレベルに達していない。病気になって普通が普通じゃなくなった。みんなは「野球ができなくてかわいそう」と思うかもしれないけど、自分にとって野球は二の次になった。当たり前だけど自分の命が第一だからね。やらなくてもいいと言われた抗がん剤治療もやった。手足にしびれが残るかもしれないと言われたけど。だからこそ、復帰というより野球ができる体にしたい。
【がん発見からの経緯】赤ヘルの誇る“足のスペシャリスト”赤松は昨季、89試合に出場。代走や守備固めが主だったが、打率3割6分8厘、12盗塁をマーク。6月14日の西武戦ではNPB史上初となるコリジョンルール適用によるサヨナラ安打を放つなど、名バイプレーヤーとして25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。オフには優勝旅行、優勝パレードにも参加したが、昨年12月15日に広島市内の医療機関で人間ドックを受診した際に胃がんが発見された。同28日、会見を開いて「初期の胃がん」と公表。2017年1月5日に胃の半分を摘出する手術を受けた。術後「ステージ3a期」だったことが分かったため、半年にわたる抗がん剤治療を開始した。その後、7月の血液検査で再発が見られなかったため同11日、三軍に合流して練習を再開した。
☆あかまつ・まさと=1982年9月6日生まれ。京都市出身。182センチ、75キロ。右投げ右打ち。京都・平安高2年時に投手兼外野手で春の甲子園大会に出場。立命大で野手に転向し、2004年のドラフトで5位指名された阪神に入団。05、06年と2年連続でウエスタン・リーグの打率1位に輝き、07年オフにFA移籍で阪神入りした新井貴浩の人的補償で広島に移籍。50メートル走5・5秒の俊足と遠投125メートルの強肩を生かした守備力でチームに貢献し、07年にはファン投票でオールスター戦に初選出され、10年にはゴールデン・グラブ賞(外野手部門)を受賞した。
なかなか思い通りに体が動かない焦りもあるのではないかと思います。でも、出来る事から練習でコツコツこなしていく赤松選手はすごいですよ。普通はがんと宣告されて、手術もし、抗がん剤などで治療を受ける段階で現役引退を決意すると思うのですが、赤松選手は現役復帰を目標に頑張っています。がんになった選手が、復帰したという例はまだないそうですが、彼には復帰第1号の選手になって欲しいですね。一軍の舞台でダイヤモンドを駆け巡る赤松選手の復帰を全国のカープファンは切に祈ってます。そして、赤松選手の為にも、選手の皆さんはリーグ連覇、日本一を勝ち取ってください!